スクールでのサッカーと少年団や街クラブの競技サッカーの違い
三浦です。
チームに新しい選手が入ってくれました。
小学2年生と3年生の2名です。
夏休みが終わって新学期が始まるこのタイミングで毎年のように新しい仲間が増えます。
夏休みの終わりがひと区切りということなのでしょうね。
この2人はサッカー初心者ではなく、スクールでサッカーを教わっていました。
ボールを触ることが好きだしスクールのミニゲームも楽しいけれど、やはり公式戦に出たい、試合で活躍したいという気持ちが強くなったようです。
チームに入っている友達から試合の様子を聞いて、やってみたくなったのでしょう。
やはりサッカーは試合をすることが一番楽しいですからね。
今回はスクールでのサッカーと少年団や街クラブの競技サッカーの違いについてお伝えします。
目次
■スクールでは身につかないもの
スクールでは、ボールを扱う技術を教えてもらったり、体を上手く使ってボールを奪われないようなスキルを教えてくれるので
トラップ、パス、ドリブルという基本技術は身につきます。
しかし、スクール経験者を何人か見てきて思うのですがボールを持っていない場面の動きや、守備の場面で物足りなさを感じます。
サッカーはなかなか点が入らないゲームですので、1点の重みが大きいです。
1点を奪うこと、1点を失うことの感覚はやはり競技サッカーを経験しないと身につかないのかもしれません。
スクールによっては、そこをしっかり教えているところもあります。
すべてのスクールがそうだとは思いませんが。
■ピンチやチャンスを感じること
相手チームに攻められていて、相手からやっとボールを奪うことが出来たとします。
高学年になると、コートの外に出してピンチから逃れるという発想も出来ます。
自軍のコーナー付近でピンチになり、相手ボールを安全にクリアーしたい場合はゴールラインではなく、タッチラインにボールを出します。
ゲームを経験していくうちにコーチが教えなくても、コーナーキックの方がピンチになりやすい、スローインの方がまだ守りやすいという学習をします。
低学年でまだゲーム経験が浅く、コーナーキックを蹴られてもそんなにピンチに思わない選手は、ゴールラインやタッチラインのどちらにボールを出せばよいかという発想がないかもしれません。
ピンチを感じること、ピンチとは何かを感じ取ることは競技サッカーを続けていると自然と身につくものです。
逆にチャンスを感じ取ることも必要です。
相手ゴールに向かってボールを大きく蹴った時に、相手チームのディフェンスがヘディングしようとしてタイミングが合わずに頭を超えてしまったとします。
後ろにはゴールキーパーがいるのですが、このような場面ではしっかりプレッシャーをかけることでゴールキーパーも相手チームのディフェンスもミスをしやすくなります。
ボールはどう転がるかわからない、相手がミスをするかも知れない。
少ない確率だけど、思い切り走って相手にプレッシャーをかけること。
ピンチやチャンスを感じること、そしてチームのためにピンチを防ぎ、チャンスをものにするという考えを持つこと。
スクールではなかなか再現できない状況かも知れません。
■味方のミスを責めないこと
サッカーはミスがつきもののスポーツです。
フィールドプレーヤーはひとつのミスが失点につながることはゴールキーパーに比べれば少ないでしょう。
しかし、ゴールキーパーのミスは失点に直結します。
なんでもないグラウンダーのシュートをキャッチしても、ボールについた砂で滑って、股の間を抜けてゴールに入ってしまうこともあります。
僕のチームでは、全員にキーパーの経験をさせています。
キーパーを経験した選手は、キーパーのミスを責めません。
なんでもないシュートをキャッチしたとしても、「ナイキー」と声をかけてくれます。
■個人技術を伸ばすのはクラブかスクールか?
僕が知っているスクールは、サッカーが好きでサッカーの技術を伸ばしたい子が自主的に通っているので、クラブとスクールを掛け持ちの子も多いです。
ドリブルやリフティングなどの個人技術はクラブとスクールのどちらが伸びるかと言えば、スクールだと考えます。
理由は2つあります。
スクールは、やる気があってそこそこの技術がある子が集まるので、いわゆるレベルが高いです。
レベルの高い環境で練習することそのものが個人技術を伸ばします。
子供たちは仲間のプレーを「見て」「真似て」ものにします。
もうひとつの理由は、スクールの中で自分のレベルが低くても試合に出れる、出られないということは関係ないという点です。
上手くなりたいからスクールに通っている。チームでは試合に出たいし、仲間に負けたくないからスクールに通っている。
このように、スクールは純粋に個人技術を伸ばすという意味では効果があると言えます。
■クラブで伸び悩む選手はどうすればよいのか
試合に出たいけどなかなか出してもらえない。こういう悩みを持つ選手がいます。
全国的に見ればたくさんいることでしょう。
僕もチームを指導しているので、選手全員を出してあげたいといつも思っています。
しかし、僕は無条件に試合に出すことはしません。
試合に出ることで、選手にプラスになるように工夫をします。
試合に出ることがきっかけとなって、より上手くなろうという努力やチームのためにプレーしたいという気持ちが高まるような工夫です。
クラブや少年団の場合は、サッカーがもともと好きじゃない子が入ってくることがあります。
保護者が、スポーツを通して、サッカーを通して積極的な子になって欲しいとか心身ともに健康な子どもになって欲しいという気持ちで入団させることもあります。
僕たち指導者は、スクールではないので個人技術だけを教えて試合に出さないということはしません。
試合をすること、試合に出ることが前提です。
こんな努力をお互いに続けることで、1ヶ月前よりも上手になったり、2ヶ月前よりもたくましくなったりする「成長」を見ることが僕たち指導者の喜びでもあります。
■サッカーは楽しいが、サッカーから何を得たいかで取り組みが変わってくる
スクールでもクラブでもサッカーを楽しむことが出来ます。
サッカーが楽しくなり、中学校に行っても部活動で続けたいという子も多いです。
部活動のサッカーは、競技としてのサッカーですし、小学生よりも団体行動が重んじられます。
思春期に入るので、仲間との差も敏感になります。
中学でも楽しく、有意義なサッカー活動が出来た選手たちは高校に行ってもサッカーを続けます。
このように考えると、小学生時代にはクラブや少年団などで競技サッカーを経験しておくことがとても重要に思います。
スクールは技術を伸ばすことだけが目的であり、スクールだけで小学生年代を終えてしまうことは、将来に対するリスクがあるかも知れません。
保護者としては、スクールに「通わせる」ことで親としての役目を果たしているように見えますが、将来を考えた場合はどうなのでしょうか。
「サッカーは習い事ではない」海外サッカーを知る指導者やベテラン指導者が口にする言葉です。
もし、スクールで物足りなさを感じている子どもたちがいたら、それは技術の物足りなさではなく、チームスポーツとしての物足りなさかと思います。
ぜひ、公式戦で「本気で楽しく」サッカーを経験して欲しいと三浦は考えています。
三浦直弥(サッカーコーチ)
小学4年生からサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人とサッカーを楽しみつつ、大学生の頃からコーチングの道を歩み始め、指導の楽しさも知る。 現在アラフィフのサッカーマンである。理論派でありながら熱い血潮を持つタイプ。サッカーの本質を突く指導がモットー。 好きな選手は故クライフ、そして自分の姓と同じ三浦カズ!好きな指導者は、森保監督の育ての親とも言えるオフト、そしてオシム。 |
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