少年サッカーは8人制なのでポジションを埋める動きはシンプルです。
ポルトガルがユーロ2016優勝でした。
クリスティアーノ・ロナウドの本当に嬉しそうな笑顔が印象的です。
サッカー大国でもない国の活躍が目立った今大会ですが固い守備を持つチームが優位だったように思います。
守備から入る、守備を固めること、失点しないことの重要さを大会から学んだように思います。
日本代表はどうしても攻撃面がクローズアップされセンターバックや守備陣が注目を浴びることが少ないですね。
商業的にもマスコミ側が「売れる紙面」「視聴率が高い番組」を作るためには、本田や香川に注目した方がメリットがあることはよくわかります。
しかし、欧州、ユーロは違うようです。
守備陣、センターバックに注目します。
リオ五輪では植田選手がセンターバックを務めるということでキャラクター的にも、実力的にも注目されています。
センターバックが注目されて、日本のゴールを守る、相手のボールを奪うシーンが多くなれば、マスコミや日本サッカー全体が守備に対する見方が変わるのではないかと思います。
少年サッカーを指導していると、身体能力が高い子やサッカースキルの高い子を攻撃で起用したくなるものです。
ゴールキーパーやセンターバックへの起用を提案すると他のコーチから「もったいない」という言葉を聞くこともあります。
もちろん選手がフォワードをやりたい、極めたいという気持ちがあれば、それを尊重しますが、
ゴールキーパーやセンターバックという注目度はフォワードよりも低いかもしれないけれどチームには絶対的に必要なポジションへの起用と経験が必要かと思っています。
ボールが奪えて、競り合いが強くて、長短のパスで試合を組み立てられるセンターバックって私は花型だと思います。
中学だと、センターバックが堂々と立っている姿を女子が見て「カッコイイ!」と声を上げている場面も!?
守備が安定することで、チーム全体が安定することはどの指導者も経験から感じているはずです。
しかし、能力の高い順に前から並べたがるということはどうなんでしょうね。
守備というと、待ち、受けのポジションというイメージを持っている方もいると思いますが、相手のボールを奪って攻撃の起点となるポジションでもあります。
うちのチームでは、小学生は3バックですが足元の技術が高い選手、足が速い選手を並べています。
サイドバックもセンターバックも中盤やフォワードを追い越してクロスをあげたり、シュートを打っています。
中盤の選手は、デフェンスラインの選手たちのそのような動きをよく知っているので、
例えばサイドバックが上がれば中盤がサイドバックのポジションに入るというルールが暗黙のうちに出来ています。
実際は、このような暗黙も手痛い失点から学んだものでサイドバックが上がって戻る前の時間にスペースを突かれて何度も負けたという経緯もあります。
少年サッカーは8人制なのでポジションを埋める動きはシンプルです。
味方の動きを見るという習慣をつけることで自分がどこに動けばよいかという判断が出来るようになりました。
この「味方の動きを見る」という習慣がつくまでは選手たちは「ボールと相手」しか見えておらず、味方が動いたあとに出来たスペースに入るという発想がありませんでした。
チームづくりをしていて思うことは、いくつかの事を身につけさせたければ、一番大切で一番シンプルな部分を習慣化することだと感じています。
今回の守備の動きで言えば、味方の動きを見るという習慣をつけることで、
相手の動きやボールの位置を見て「考える」「判断する」ということに時間をかけることが出来ます。
これが、「味方を見る」という努力をして、「相手」「ボール」という判断を一緒にしようとすると、
時間がかかったり、判断ミスが生まれる。
そんな考えを持っています。
個人プレーも同様で、考えなくても出来るように習慣化している技術があると、次の技術が身につきやすくなるようです。
ボールから遠い足でボールを受ける。
こんな習慣でも、体の向きは改善されますし、奪いに来る相手を視野に入れて、次のタッチの準備をすることも出来ます。
子供たちに必要な技術を分解して、レベルに合わせて習慣化出来る技術を見つけ、習慣化するまで繰り返すこと。
これがサッカーの基礎練習に必要なことかなと考えています。
もうすぐ夏休みですね。
繰り返し練習をする時間、早朝がいいですね、
繰り返し基礎を練習し無意識に出来る技術を身につけ、増やして行きましょう!
夏休みで実力の差がつき、それは秋の試合で結果に出る。
無理のない範囲で、よい夏のトレーニングを進めて行きましょう!
ビーレジェンドプロテイン「スポーツ&ウェルネス」の 詳細はこちら