フォワードは動いてはいけない?

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さて、サッカー界の話題はというと、大迫選手のデビュー戦、初得点に注目です。
 
ドイツの2部リーグ、1860ミュンヘンに移籍した大迫はドイツの屈強なDFを相手にプレーすることで成長したいという希望を示していました。
 
ミュンヘンはパスを組み立ててゴールに迫るサッカーではなくロングボールを前線に放り込むタイプのサッカーをします。
 
そのチームでのデビュー戦で大迫はどんなプレーをしたのか。とても興味がありました。
 
ストライカーとしてミュンヘンに移籍した以上、ゴールを決めることが大迫の仕事です。
 
日本代表としてもフォワードとしてゴールを決めることが期待されています。
 
大迫なら、ボールに数多く絡んでチャンスを作ることが出来るでしょう。
 
しかし、チャンスを作ることが出来ても1点にもならない可能性もあります。
 
ミュンヘンの監督はしぶとく大迫をトップで使い続けました。トップで貼り続けている限り、運動量は少なくなります。
 
ボールへ絡む場面も少なくなるので、一見すると仕事をしていない選手として評価されてしまうかも知れません。
 
しかし、そんな大迫にゴール前でのチャンスがやって来ました。味方のミドルシュートをGKが弾いたところをすかさず詰めて初得点!
 
もし、中盤まで下がってボールに絡んでいたらこの場所に位置することが出来たか?それはおそらく不可能だったと思います。
 
中盤でチャンスを作ることはこれからのリーグ戦でも出来ることです。大迫はストライカーとしての評価のためには、まず得点すること。
 
そのためにはゴール前で虎視眈々とチャンスを待つことしかありません。
 
動きまくっていたら生まれなかったシュートとも言えるでしょう。
 
これはプロとしての試合への取り組み方だと僕は考えています。
 
小・中学生の育成年代では、フォワードやデフェンスの分業制についてまだ早いと考えています。
 
誰もがトップを経験し、誰もがセンターバックを経験するという事が小・中学生には大切なことです。
 
特に味方のシュートに対して、ゴール前のこぼれ球を詰めるという動きはトップの選手として基本中の基本です。
 
トップの選手を固定してしまうと、他の選手はこぼれ球を詰めるという経験を積むことが出来ません。
 
小・中学生の多くの試合を見ていますが、ゴール前に詰めるというシーンの多くは、GKがキャッチしてからスタートを切っています。
 
それでは遅すぎるのです。
 
GKがファンブルしたボールを詰めるためには、味方がシュートを打った時にすでにスタートを切る必要があります。
 
予測と素早い反応とダッシュ力が必要ですが、10回ダッシュしても1回もファンブルしなければ、ムダに見える走りかも知れません。
 
しかし、その「詰め」があるからこそGKにプレッシャーを与えることが出来るのです。プレッシャーを感じたGKは11本目のシュートでキャッチミスをするかも知れません。
 
サッカーは確率のゲームと言われますが、相手のミスを誘うプレーというものがあります。
 
動いているボールにしっかり寄せること。この縮図がゴール前のこぼれ球を詰めるというシュートです。
 
大迫選手は少年時代から染み付いた習慣がゴールを生んだと思います。
 
皆さんも、ゴール前に詰める、しかも、味方がシュートを打ったタイミングで詰めるというよい習慣を身につけて欲しいと思います。

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