ボールを持ったら前を向くという意識はとても大切です

講師

明日、キリンチャレンジカップのグアテマラ戦が行われますね。
 
ワールドカップまで残された期間にどれだけ強化出来るかというテーマと、若手の起用で新たな戦力の発掘が目的かと思います。
 
その中で、大迫選手、柿谷選手らに注目が集まっていますがどんな内容のゲームでも、フォワードが点をとってくれると選手としては結果を出したことになります。
 
三浦としては、内容がどれだけ充実するかという事もとても大切で、決定力は内容について来るものだと考えています。
 
例えば、小・中学生のサッカーの試合でたまに見かけるのですが、大きな選手、足が速い選手をフォワードに起用しとにかくボールを集めるというサッカー。
 
サッカーは勝敗を競うスポーツなので、点を取りに行くということは間違いではありません。
 
しかし、このフォワードの選手は後方からのロングボールに追いついて、相手と競り合い、ゴールに蹴りこむという技術は身につくものの、他の多くの技術が身につくとは思えません。
 
相手デフェンスとの駆け引きで裏に飛び出す動きやクサビのパスを受けて、味方とワンツーをしながら前を向く動きなど、トラップを含めた多くの技術はいつ身につくのかなと不安になることがあります。
 
Jリーグで得点を重ねる佐藤寿人選手のように、体格に恵まれないからこそ、スピードと動きの質で勝負するというフォワードを見ていると、小・中学生のサッカーでももっと技術にこだわってもよいのではと考えています。
 
大迫選手や柿谷選手は足もとの技術、ヘディング、ミドルシュートなどなど、フォワードとしての高い技術をたくさん持っています。
 
彼らに必要なものは、佐藤寿人選手のような豊富な経験ではないでしょうか。
 
サッカーファンならお気づきかと思いますが、フォワードは技術だけでなく、点を取るセンスが必要で、それはある意味持って生まれた才能と言えるかも知れません。
 
三浦が指導するチームにも、才能を感じさせる選手が何人かいます。
 
おなじ基本技術を指導していても、サッカーの試合ですぐに発揮出来る子がいます。
 
例えば、相手ゴールに背中を向けてボールをもらった時に選手の特徴を見ることが出来ます。
 
先ほどの才能があるなと思う子の場合は、とにかくクルッとターンして前を向くことが上手なのです。
 
ターンの技術もさることながら、ボールをもらったら前を向くということが習慣化していると感じます。
 
そういう子は、前を向けるようなボールのもらい方をするのでこれもひとつのセンスを感じます。
 
サッカーでは、ボールを相手ゴール方向に運んでシュートを打つことがゲームの目的なので、前を向くという意識と技術はとにかく大切です。
 
フォワードにはターンの技術が必要ですし、前を向く気持ちの強さと周りを見ておくという視野の広さも大切です。
 
決定力のある選手を発掘することも代表チームの強化試合の目的ですがフォワードがどういうボールの受け方をするのか、どういうボールを与えればよいのかということは、サッカーの内容にかかって来ます。
 
代表チームは勝敗に徹底的にこだわる必要があるので、高さや強さに頼ったパワープレーが必要です。
 
しかし、育成年代の小・中学生においては、テクニック重視で前を向くというフォワードの育成が必要だと考えます。
 
フォワードに限らず、中盤の選手でも安易にバックパスしないで自分でターンをしながら、前にボールを運ぶという意識を持つと、プレーが変わって来ると思います。
 
難しいプレーを選択していくと、必ず技術が上がります。安全なプレーを選ぶことは大切ですが、出来るかどうかわからないけど、やってみようという気持ちがサッカーを上達させます。
 
ボール扱い、相手を見ること、味方を見ること、そして何よりも相手ゴールを見ることを課題に練習や試合に取り組んで欲しいと思います。

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