【サッカー】シュート力が無い?キックのフォームに問題があるのかも知れません!【シュート】
フォワードは体格がよくて、キック力がないといけない。
少年サッカーにおいてもこのような考え方をする人々が多いのではないでしょうか。
それは、ゴールを奪うためには、強いシュートを打たなければならないし
強いシュートを打つためにには、体格や筋力が必要という先入観があるのではないでしょうか。
サッカーでは「シュート力」という言葉が使われますね。
シュート力ってよく考えればおかしい言葉で、おそらくシュートの威力という意味かと思います。
僕だけの見解でなく、選手たちにも聞いてみました。
■シュート力とキック力の違いは?
うちのチームの選手たちに、シュート力とキック力の違いを聞くとわかりやすい答えが返って来ました。
シュート力:ゴールへのボールの速さとか強さ。
キック力:クリアーとかクロスとか長いキック全体。
つまり、ゴールに向かうボールを蹴る力がシュート力ということですね。
子供たちは、弱いボールを蹴ってもゴールイン出来ないってことを言いたいようです。
シュート力とは強いボールを高さ2m、幅5mのゴールの中に蹴る強さの事としましょう。
■シュート力とは「筋力」ではない
体格のよい子がボールを蹴ると強いボールを蹴れるかというと、必ずしもそうではありません。
トゥキックでボールを蹴ると、大きい選手は強く遠くへボールを蹴れるのですが、インサイド、インステップで蹴るとそうでもないことに気づきました。
身長が低く体格が小さい子でも、インステップで強いボールを蹴れる選手はたくさんいます。
うちの5年生チームのストライカーも小さな選手ですが、ペナルティエリアの外からゴールを決めてくれます。
体格がよくてもボールが飛ばない選手、体格が小さくがボールが飛ぶ選手。
この2人の違いはいったいなんでしょうか。
■ふたりのフォームを見てみる
先週まで鈴木陽二郎コーチのDVDについてレビューしました。
あのDVDを見ると、インステップキックのフォームでは、股関節を前後に大きく開いていましたね。
うちの5年生のストライカーは、まさしくあのフォームです。
太ももが地面と平行になるくらいバックスイングしています。
一方、体格が大きいけどボールが飛ばない選手は、膝下のスネの部分が地面に並行になる程度です。
股関節の開きは小さく、膝下だけでスイングしています。
これでは、上半身の力を上手く使えませんし、体重がボールに乗りません。
足以外の部分に目を向けてみると、体格の大きい子は「リキミ」があります。蹴る前から力んでいます。
小さいストライカーは、蹴った後は身体が折り曲がり、リラックスしています。
■膝下スイングの原因
体格が大きい子は小学3年生からサッカーを始めました。もともと大きかったのでキックに自信があったようです。
膝下スイングのパワーで蹴っていたので、股関節を開くことを覚えないまま、4年生になり、5年生になってしまいました。
体格がよいということが裏目に出たと言えますが、うちのコーチも気づいていればよかったのにと、僕としては反省しています。
体格やパワーで基本が身についているかどうかが隠れてしまう例は意外にあるものです。
でも、コーチを何年もやっていれば分かるとは思うのですが。
反省はそこそこにして、膝下スイングにこだわった理由がわかりました。
・股関節が固いので膝下スイングになった
・股関節から足を振るとボールに正確に足が当たらない
・膝下を素早く振るとボールが飛ぶと教えられた
・遠くへ強く飛ばすには、足がボールに当たってから強く引き上げること
このような理由です。
指導者側の理由が半分くらいありますね。反省です。
二番目の「股関節から振ると不正確」という理由は分かるように思います。
野球で言えば、膝下キックはバントのようなもので、股関節スイングはホームラン狙いのフルスイングですから、芯に当たらないことも多いものです。
■股関節スイングのトレーニング方法
膝下スイングを止めて、股関節スイングをするためのトレーニングを開始しました。
股関節スイングは、教え方が大事ですね。
股関節を前後に大きく開こうという指示では、足の力で股関節を開こうとします。太ももで開こうとするので、リラックス出来ません。
背中や腰やお尻で足が後ろに引き上げられることを体験してもらいました。
最初はそんなに大きく開きません。でも、膝下スイングはすぐに治りました。
鈴木陽二郎コーチの蹴り方DVDを見ておいたおかげで、スムーズに指導することが出来ました。
小学生のうちにフォームを改善しておくことは大切ですね。
よいキックを身につけて、シュート力を高めて、チームの得点源に育って欲しいと思います。
皆さんも、今一度、キックを見直してみませんか?
ビーレジェンドプロテイン「スポーツ&ウェルネス」の 詳細はこちら