自分が上手くなるとは

檜垣裕志 講師

自分で考える、想像する

僕は理論を伝えるが、それをやる側は、自分で考え、想像し、意識してやることが大切です。
素直さは大切だが、言葉だけを鵜呑みにして形に目が行くと、それはただの形であり、技術ではありません。
上手くならない人は、考えや意識に問題があるのです。

僕が指導するのは「理論」であり、それを実行するのは本人自身であって、真似事をしてほしいのではなく、自分のものになるようにやってほしいと考えています。
だから、教えるということについて、必ず考えさせるようにやっています。

ほとんどの人は、教えられることに慣れていることが大きな問題です。
安易に「コツは?」と聞いたり、こういうことを聞きたいとか、それらはあなた方の勝手な主観と思考であり、プロから学ぶ姿勢とは違います。

「教え方が上手い」という言葉は、自分にとって楽な答えを待っているだけで、間違ったことも鵜呑みにしているということです。
自分で考え、想像し、意識し、自分でやって、また考え、想像、意識、自身でやり、気づきを見つけていくことが自分のものになるのですから。

形ではなく、ボールコントロール

自分を見られないからこそ、自分自身の身体の使い方のイメージが大切です。
形に囚われるから形だけになってしまいます。
ドリブル、フェイント、動き、などなど、形を見て形に囚われていると、本質には届きません。

メッシやネイマールみたいに、世界のトップ選手たちのようになりたいのなら、まずはボールコントロールに目を向け、自分のボールコントロールについて、考え、意識し、取り組む必要があります。
ボールをコントロールする技術が、すべての基礎になるのですから。

ボールを持てることに繋がる基本

「利き足にボールを置く、利き足側にボールを運ぶ」
これが良いボールの持ち方の基本です。これを自然にできる人は、ほとんどいません。

人間の身体は、右足でボールを触れば、左側にボールは行き、左足でボールを触れば、右側にボールは行くようになっています。
見ていれば、みんなそうなっていますよ。

だから、良いボールの持ち方の基本を知っておくだけでも、ボールを持てることには繋がります。
ただし簡単には出来ないので、ボールコントロールの技術を上げる努力が必要なのです。

例えば、サッカーをやったことがない子に、ドリブルしターンをして戻って来てと言うと、アウトでターンをする子は一人もいません。
また、サッカーを習っている子でも、正しくアウトのターンをできる子もほとんどいないです。

なぜなら、人間はサッカーが上手くなる身体に作られていませんから。
要するに、良いボールの持ち方ができるようには作られていないということです。

ボールを触れば、ボールは足から離れる。
足から離れたボールを触るには、足の裏が一番簡単。
その次は、イン(親指)となる。アウト(小指)は、ボールが身体の近くにないと、正しいアウトのターンはできません。

だから、日本の両足指導は、良いボールの持ち方にならないようにさせられているのです。

さらに、良いボールの持ち方のキーワードとなるアウトのターンは最も重要なのに、それを正しく実行できる理論を誰も正しくは指導していません。

表面上のことを言って、表面的にやっていても、それがなぜ必要で、なぜやらなければならないか、それをどのようにやるのが正解なのか、それがどのように繋がるのかなど、すべてを具体的に指導はされていないです。

それは、プロとして良いボールの持ち方の到達点を知らないからです。
アマチュアの表面的な動画解説のSNSばかりで、それでは、メッシのプレーの真似事にもなりません。

結局は、プロの到達点、正しい基礎基本を知らないことに尽きるのです。

技術と向き合う

練習メニューはいくらでもあります。
しかし、自分が上手くなるための一番は技術でしかありません。

その技術において、ボールコントロールは一番重要なことです。
そこを求めなくては、本当に上手くなることにはなりません。

サッカーには、ボールコントロール以外に必要な要素はたくさんありますが、そんなことは当たり前です。
ほとんどの人は、それ以外のことが中心になっていて、形だけで本質は何も変わっていません。

そのレベルの形だけをやっているから、自分自身が上手くならないのです。
ボールと自分、そこに向き合う考え方、意識、努力なしに自分自身の成長はありません。

ボールコントロールについて、正しい考え方があれば、いくらでも技術は上がるのですから。

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