ドリブルとパスの組み合わせ練習

三浦直弥 講師

こんにちは、三浦です。

先日、コーチ会議を開きました。もっと時間効率のよい練習方法はないかという話題になりました。パスやドリブルのトレーニングが別々になっているけど、一緒にできるのではないかという提案がありました。

選手たちの成長に合わせてメニューを選ぶことがコーチの腕の見せ所ですが、タイムパフォーマンスを求めることは悪いことではありません。

ドリブルとパスの練習で、しかも2対1、3対2の練習ができる欲張りメニューを紹介します。

2対1トレーニング

2人のオフェンスが1人のディフェンスに対して攻撃します。オフェンスはパスとドリブルを駆使してディフェンスを突破し、ゴールにシュートします。

使用するフィールドと用具

フットサルコートのハーフサイズを使用します。ゴールを使用しますが、GKはつけません。

人数は5人以上です。攻撃側と守備側の選手を分けるためのビブスを用意します。ドリブルで回るためのカラーコーンを2個用意します。ハーフウェイラインからゴール反対側に5m離れた位置にコーンを並べます。

練習方法

ハーフウェイラインにオフェンスとディフェンスが立ちます。オフェンスはボールをそれぞれ持ち、コーチが合図したらオフェンスはゴールと反対方向にあるコーンを回ります。

ディフェンスはハーフウェイラインから後退し、コーンを回ってターンしてくるオフェンスの攻撃に備えます。

オフェンスはコーンを回ってハーフウェイラインまで来たら、ボールを1個にして攻撃します。どちらの選手がボールを持つのか、オフェンスはコミュニケーションをとって決めます。この時点ですでにディフェンスとの駆け引きが始まっています。

オフェンスは2人で攻撃しますが、ディフェンス突破はドリブルでもパスでも構いません。オフェンスの判断です。

ドリブルテクニックとパスワークの両方を磨くことができます。また、2対1、1対1の攻防のトレーニングにもなります。

ディフェンスは突破されないことと同時にゴールを守る動きをします。ドリブルなのかパスなのかを判断しながらディフェンスします。

ゴールへシュートしたら交代です。また、ディフェンスがボールを奪った時はハーフウェイラインに持ち込めばディフェンスの勝ちとなり、次の組と交代です。

ポイント

  • ゴールを奪う、ゴールを守ることを基本としながらもパスやドリブルのスキルにこだわってトレーニングする。
  •  正確なドリブルでコーンを回らないと2人で攻撃することができないので、スピードと正確さの両立が大切なことを学びます。
  •  オフェンスのコミュニケーションを大事にします。アイコンタクト、言葉、ボディランゲージを駆使します。
  •  ディフェンスは受け身にならず、積極的に奪いにいきます。

3対2トレーニング

練習方法

上記の2対1のトレーニングをオフェンス、ディフェンスとも1人ずつ増やして3対2で行います。ハーフウェイラインから5m離したコーンは3本置きます。

ハーフウェイラインに、3人のオフェンスと2人のディフェンスが立ちます。コーチの合図でオフェンスはドリブルでコーンを回ります。

ハーフウェイラインに戻ったら、オフェンスの3人がそれぞれ持つボールを1個にして、2人のディフェンスを突破してゴールにシュートします。

ディフェンス突破はドリブルでもパスでも構いません。ドリブルとパスを組み合わせても構いません。

2人のディフェンスはそれぞれチャレンジとカバーリングの役割を明確にしてボールを奪います。

ポイント

  • 2対1のトレーニングよりもスペースが小さくなりますが、できるだけスペースを使う動きにこだわります。
  • 3人のオフェンス、2人のディフェンスはそれぞれコミュニケーションを積極的に取り合います。
  •  オフェンスは時間をかけずにシュートすることを目標にします。バックパスやパス回しは禁止にしませんが、時間をかけないことを意識させます。

パスとドリブルの選択

実際の試合でもパスとドリブルの選択を迫られる場面は数多く存在します。ボールを持った瞬間にパスを選択していることがわかると、ディフェンスが対応しやすいので、ドリブルでしかける姿勢も大事です。

奪われることを恐れてドリブルを選択しない選手には自信を持ってしかけるようコーチングします。

ドリブルのためのパス、パスのためのドリブルを使い分けてディフェンスと駆け引きできるようになることを目指します。

攻撃は数的優位を活かし、2対1の場面で必ず勝てるようスキルアップを図ります。そのような中でもディフェンスは攻撃を遅らせることを意識し、全力で守備をします。

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