多色ビブスを使った練習方法:色ごとボール回し
こんにちは、三浦です。
多色ビブスを用いた練習方法のその2です。この練習では、多色ビブスを使用して色ごとに異なるパスのルールを設定します。
これにより、選手の視野、パス精度、判断力を向上させることができます。
目次
練習の目的
- パスの精度と速度の向上
- 視野の広がりと意識的なパス選択
- よい体の向き(グッドボディシェイプ)の習得
- よい体の向きをつくるためのステップワークの習得
進め方
チーム分け
赤、青、黄、緑色のビブスを用意します。4人で行います。
ルール
色ごとに異なるパスのルールを設定します。
例:赤いビブスの選手は青いビブスの選手にのみパスを出す。
青いビブスの選手は黄色いビブスの選手にのみパスを出す。
黄色いビブスの選手は緑色のビブスの選手にのみパスを出す。
緑色のビブスの選手は赤いビブスの選手にのみパスを出す。
パスは原則ワンタッチです。難しい場合でも2タッチ以内にします。
最初はルール無しでボールを自由に回します。ワンタッチパスが近い選手になりがちなので、遠い選手を選ぶようにします。声を出してもよいです。
慣れてきたらルールを適用します。目的の色の選手を探してパスをするのか、ボールを持っている選手に対して声を出して要求するのか選手に任せます。
ゲームの開始
マーカーコーンで区切った小さなフィールドでゲームを開始します。
ボールを持った選手は、ルールに従って指定された色の選手にパスを送ります。
パスを出したらフリーランニングで移動します。
応用(ルールの切り替え)
A 一定時間ごとにルールを変更して、選手が異なるパターンでパスを出すようにします。
B 誰にパスを出してもよいことにします。コーチの合図でルールを適用します。ルールを2つ以上用意して、コーチの指示でルールを切り替えることもよいです。
応用(人数を増やす)
この練習では、12人の選手を4色のビブスで3人ずつのグループに分け、ボールを1個使用して色ごとに異なるパスルールを設けたボール回しを行います。
ルール設定
例:赤いビブスの選手は青いビブスの選手にのみパスを出す。
青いビブスの選手は黄色いビブスの選手にのみパスを出す。
黄色いビブスの選手は緑色のビブスの選手にのみパスを出す。
緑色のビブスの選手は赤いビブスの選手にのみパスを出す。
同じ色どうしのパス交換は禁止です。他のチームのボールを奪ってはいけません、全員でポゼッションします。
同じ色どうしで重複したプレーにならないようコミュニケーションをとりながらパスを回します。
応用(ディフェンスを加える)
確実にまわるようであればディフェンスを加えます。最初はコーチがディフェンス役としてフィールドに入ります。慣れてきたら黒色などのビブスを着用した選手をディフェンスとして投入します。レベルに合わせて最初は1人からはじめます。ボールを奪ったらコーチにボールを返します。コーチが赤から緑のビブスの選手にフィードします。
まとめ
この練習を行ってみると選手が視野を確保しようと工夫していることに気づきます。よい視野を確保するために必要なことに「体の向き」が大事であることに気づいたら練習目的のひとつを達成したことになります。
体の向きをよくするためにはステップワークを工夫することが大事ですが、自然に見についている選手も出てきます。
指導者は最初から「体の向き」「ステップワーク」という答えを教えずに、選手たちが気づくことができるように働きかけることが大事です。
また、ボールを呼ぶ、味方を探すという動作も学ぶことができます。ルールによってパスが許可されている相手だけでなく、そのひとつ前のプレーを見て予測できるように促します。
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