多色ビブスを使った練習方法:3色3チームのポゼッションゲーム
こんにちは、三浦です。
故オシム氏が日本代表監督になった頃に、多色ビブスを使用した練習が注目されました。
三浦も当時見習って多色ビブス練習を練習に取り入れました。有効な練習方法ですのでシェアしたいと思います。
目次
3色3チーム(基礎編)
3色のビブスを使って2人対2人対2人でポゼッションゲームを行うものです。1色はフリーマンになります。攻撃が4人、守備が2人で4対2でのゲームとなります。
スペースの理解と活用
4対2のシチュエーションでは、フリーマンの動きが重要になります。攻撃側の選手たちはスペースを見つけて効果的に使うことを学びます。
ポジショニング
守備側の選手は数的不利な状況でポジショニングと協力が求められます。攻撃側は適切なポジション取りとコミュニケーションを学ぶことができます。
判断力
速いテンポの中で素早い判断力が試されます。フリーマンはどの色のビブスを着たチームと連携するか、攻撃側はフリーマンをどう活用するか、守備側はどうフリーマンを封じるかを考える必要があります。
スキルアップ
小さなスペースでのパス回し、ボールコントロール、ディフェンススキルなど、基本的な技術が磨かれます。
練習の進め方
チーム分け
3色のビブスを使って3チーム(各2人)に分けます。例えば、青、赤、黄色のビブスを使います。
フリーマンの設定
1色のビブス(例:黄色)をフリーマンに設定します。フリーマンは常にボールを持っている攻撃側のチームと連携します。
ゲームの開始
ゲームを開始します。攻撃側の4人(フリーマンを含む)対守備側の2人でプレーします。
チェンジ
一定時間(例:5分)ごとにフリーマンと守備側のチームを交代させます。全員がフリーマンの役割を経験できるようにします。
3色3チーム(実戦編)
基礎編では時間で交代しましたが、実践編はボール奪取のタイミングで交代します。
- 3色のビブスを使って2人対2人対2人のゲームを行います。
- 一色は常にフリーマンとして、攻撃側と連携します。
- ボールを奪うことができたら、その色のチームが攻撃に転じ、ボールを奪われたチームは守備になります。
- フリーマンの色はその都度変わります。
練習の進め方
チーム分け
3色のビブス(赤、青、黄色)を使って2人ずつ3チームに分けます。選手が12人以上いる時はフィールドを2つ作ります。
フィールド設定
小さなフィールド(25メートル x 25メートル)を設定します。マーカーコーンを使ってフィールドの境界を示します。
ゲーム開始
- 初めに攻撃側、守備側、フリーマンを決めます
- 例:赤チームが攻撃、青チームが守備、黄色チームがフリーマン
ルール
攻撃側(赤チーム)はフリーマン(黄色チーム)と連携して、守備側(青チーム)を突破しようとします。
- 守備側(青チーム)はボールを奪い、攻撃に転じます。
- ボールを奪われた攻撃側(赤チーム)は守備に回ります。
- フリーマン(黄色チーム)はボール保持側と連携します。
役割変更
- ボールを奪うたびに、攻撃側、守備側、フリーマンの役割が変わります。
- 例:青チームがボールを奪ったら、青チームが攻撃、赤チームが守備、黄色チームが引き続きフリーマン。
進め方例
- スタート時
- 赤チーム(攻撃)、青チーム(守備)、黄色チーム(フリーマン)
- 青チームがボールを奪った場合:
- 青チーム(攻撃)、赤チーム(守備)、黄色チーム(フリーマン)
まとめ
基礎編でルールをよく理解できるまで繰り返し練習します。選手ごとに理解の度合いに個人差が出やすいです。
スムーズに役割交代することが目的ではなく、役割交代しながら攻撃と守備を学ぶことが目的です。交代することは状況判断能力を高めることが目的です。
コーチは選手たちの動きをよく観察し、適切なタイミングでコーチングします。選手たちが役割をスムーズに切り替えられるようにサポートします。
選手たちはより実戦に近い状況で練習し、スピード、反応力、チームワークを向上させることができます。
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