子どもから正しく上手くなるために

スキルアップ 檜垣裕志 講師

幼稚園児がめちゃくちゃ

少年団でのサッカー教室を行なったときに、そこには幼稚園児も参加していました。

本来ならその子たちこそ、利き足でボールを触る、利き足で蹴るという感覚が一番にあるのに、周りの大人たちは常に両足でボールを触る、両足で蹴ることをさせています。
だから、感覚がめちゃくちゃになっていました。

アカデミーにも幼稚園児がいますが、全く違いますよ。
どんどん良い感覚を備えて、成長しています。抜群に上手くなってます。

間違っている大人たち

それに比べて、少年団の指導はめちゃくちゃです。

だから、下手な大人が子どもに関わったらダメなのです。
100%上手くなれません。感覚も潰されます。

せっかく芽生えた一番良い感覚(利き足)を潰して、悪い方向に導くのですから。
そういう人たちは、メッシにも逆足と言うのですか?言えるのですか?

メッシ10歳の頃のリフティング動画では、メッシはずっと利き足の左足でやっています。
それは、メッシは特別だからですか?
だから、自分たちは両足なのですか?

その考えは、間違っています。

世界トップの人が「利き足」でやっているのに、凡人が両足など、どれだけ傲慢なのでしょう(笑)

先ずは絶対に利き足

利き足をまともに使えないのに、両足は絶対にありません。
下手な利き足を補うために逆足があるのではありません。

そういう考え方が、上手くさせられない原因です。

正確に利き足を使えないと、すべての技術においてマイナスになってしまいます。

ボールという一点に対して、両足、身体で合わせようとすれば、身体は開き、一歩目も遅れます。
そういう当たり前の理論も知らねばなりません。

点(ボール)と点(利き足)で合わせることは、オフェンス、ディフェンス、すべてに有効なのです。

だから、アカデミーの幼稚園児、低学年は抜群に上手くなっています。
下手な癖は付いていませんから。身体も開かないですし、ボールへの反応も良いです。

だから、サッカー教室で大人の皆さんには、いつも言うのです。

利き足、本気で一カ月やってみてくださいと。
これくらいは逆足というのもダメです。
すでに、ひどいくらいの悪い癖がついているからです。

ボールコントロール技術がないと、利き足にボールを置くことはできません。
ボールがズレているから両足でボールをただ触っているだけです。

ゆえに、メッシの左足はすごいのです。
普通の人は利き足を意識しない限り、メッシの足元どころか、擦りもしませんよ。
ですので、逆足、両足ではなく、利き足をちゃんとやらねばならないのです。

幼少期から言われる日本の両足

日本では、素人でさえ逆足、両足と必ず言ってきます。

アカデミーの子たちも、別のところに行くと必ず両足、逆足と言われますし、公園で一人でリフティングしていたら、知らない人が逆足と言ってきたりしますからね。
さらには、子ども同士でサッカーをやっていても、子どもが両足、逆足と言います。
大人に洗脳されているので、子どももそうなります。

自然な利き足は誰でも持っているのに、その感覚を壊すことをするのですから、あえて利き足と言わねばならないのです。

指導者が良いボールの持ち方、良いボールの置き場所、良いボールコントロールの意味を理解していれば、利き足の重要性は当然ですし、世界のトッププレイヤーたちを見れば一目瞭然です。

自由にやっているようで、日本には自由な環境はありません。
あえて、利き足を言わなければならないという環境です。

逆足、両足をやった時点で、楽で簡単なのです。
なぜなら、利き足を正しく使い、正確にボールをコントロールをする力がなければ、ボールは右に左にあちこちに行きますから、両足で適当に触っていた方が楽なのです。

楽で簡単になると、技術は上がらない、ボールの持ち方は最悪。
結果、運動能力中心の子が上手いと言われるのです。

だからこそ、利き足を意識させないとダメなのです。

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