攻撃のサポートはスペースを作る動きを意識しよう

三浦直弥 講師

こんにちは、三浦です。

毎週、土日のどちらか1日は試合があります。
試合の前後にはミーティングをします。

先日の試合後のミーティングで、攻撃の時にボールを持っていない選手の動きが話題になりました。
攻撃における「サポートの質」です。

ボールを受けようとする積極性は良いのですが、選手間の距離が問題になりました。

攻撃のサポートの質が問題になっていると言うことです。

攻撃のサポートとは、具体的に言えば、攻撃の時にボールを持っていない選手が、ボールを持っている選手に対してパスが出せる位置にいることや、プレーしやすいようにスペースを作ることなどがあげられます。

味方のスペースを消してしまう動き

ミーティングでは、うちのチームはサポートの選手がボールを持つ選手に近づきすぎているのではないかという問題があげられました。

例えば、ボールを持っている選手が比較的余裕のある状態の時に、不用意に近づいてしまう場面があります。
近づいていくと、パスが出るのではないかと相手ディフェンスが寄って来てしまいます。

すると味方の選手だけでなく相手の選手も近づいて来て、プレーするスペースがなくなるという場面がありました。

また、タッチライン沿いでボールを持ったサイドバックの選手がドリブルで攻め上がろうとした時に、正面の位置に立ってパスを要求する選手がいました。

サイドバックの選手はパスをするどころか、ドリブルの進行方向を仲間に塞がれてしまいスピードダウンし、相手選手に囲まれて苦しまぎれにパスを出しましたがカットされてしまいました。

ボールを持った仲間のプレーを助けるはずのサポートが逆効果になっている場面があるということです。

ボールに近づくことが攻撃ではない

味方にプレーを邪魔されてしまうという問題は、サポートの方法がよく理解できていない選手がいることが原因です。

仲間をサポートする気持ちはあるのですが、それはどうもボールに触りたいとかボールを持ちたいという気持ちの現れのようです。
ボールに近づいてしまうのです。

また、ボールを持ったあとのアイディアがなく、もらった瞬間に次のプレーに移れないという場面も多いです。

ボールを持っている味方に近づいてボールを受けようする動きは、積極的なプレーのように見えますが、相手のディフェンスを集めることやスペースを消してしまう動きにつながります。

小学生の場合はどうしてもこのような動きが出てしまうようです。

ボールが欲しくて仲間に近づいてしまうと、ボールをもらえたとしてもコントロールしているうちに相手が寄ってきて、ボールを奪われないプレーで精一杯の状況になります。

テクニックがないのかなと悩む選手がいますが、そうではありません。
ボールを持っていない状態での動きの質が問題なのです。

ボールから離れる動き

どうしてもボールに近づいてしまう選手には、攻撃ではボールから離れて走ることでチャンスが生まれると教えています。

ボールを持つ仲間から離れてボールを受けることで、広いスペースでもらうことができます。

また、広いスペースでボールを受けるので、相手選手のプレッシャーが最低限で済みます。

さらに、相手から離れてボールを受けることで時間が生まれ、その時間で周りを見て判断することができます。
チームとして有利な攻撃を考えることができるわけです。

ボールから離れることで相手のマークが移動しますので、味方にスペースを作ることが出来ます。

ドリブルコースに立たない

ハーフウェイライン付近でボールを持った選手が、一気に相手エンドにドリブルで突き進むというプレーがあります。
ドリブルでボールを運ぶプレーは効果的ですし、相手チームはスピードに乗る前に止めたいと必死になります。

しかし、そのドリブルコースの前方で味方がボールをもらおうと立ってしまう場面を時々見かけます。
味方が突き進んで来るというのに、パスをもらおうとするプレーです。

ドリブルする選手はスペースを見てどんどん進みますが、そのスペースを味方に消されてしまうと、どいて欲しいと思うでしょう。

しかし、前方でパスを待つ選手にはよくないプレーという気づきがないようです。

もちろん、ドリブルする選手とワンツー(壁パス)をするという発想もあるかも知れませんが、状況から判断して、ドリブル継続が有利という場合もあります。

状況判断はとても大事です。

味方がドリブルしている時にはドリブルコースを空けることが鉄則です。
または、ドリブルコースから外れてボールを要求することで、相手ディフェンスを引き連れてスペースを広げるという動きも効果があります。

今度の試合では、味方がプレーをしやすいようにスペースを作ることをテーマにしています。
上手く行くと良いなと考えています。

ボールウォッチャーになりやすい小学生が、ボールに近づきたい気持ちをどれだけ我慢できるか?
我慢できる選手は良いプレーにつながっているようです。

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