意図を持ってプレーすることの効果とは

三浦直弥 講師

こんにちは、三浦です。

いつも試合前のミーティングでは、チーム全体のテーマと個人のテーマについて確認しています。

テーマを持って試合をすることで、試合後にテーマに沿ってプレーできているか反省することができます。
反省ではできたこととできなかったことを振り返り、できなかったことをできるようになるために練習に取り組みます。

テーマに沿ったプレーとは、意図を持ってプレーすることです。
個人レベルで意図を持ったプレーとは何を意味するのか、意図を持ったプレーをするための練習とは何かについて解説します。

意図を持つとは何か

意図を持つとは、やみくもにボールを蹴ったり、走ったりするのではなく、その行動に明確な目的や目標を持つことです。

例えば、パスを出すとき、そのパスがどのような結果をもたらすかを考えることが重要です。
チームメイトにパスを通すことで、攻撃のリズムを作り、相手のディフェンスを崩すことを意図すると考えられます。

意味なくパスを出すことがあるのかという疑問もあるでしょう。
サッカーを始めたばかりの選手や低学年の選手の中には、自分のところに来たボールを反射的に蹴り返すようなプレーも見かけます。
これはパスではなくキックという動作ですが、意図のないプレーです。

パスは、ボールを持つ前に周りを見ておくことで成功します。
反射的に蹴り返すこととパスの違いです。

意図を持ったプレーのメリット

選手たちが意図を持ってプレーすることでどんなメリットがあるのでしょうか。

効率的なプレー

意図を持ってプレーすることで、無駄な動きを防ぐことができます。
例えば、ボールを持ったときに次の行動を意識している選手は、素早く適切な判断を下し、スムーズなプレーを続けることができます。

チームワークの向上

意図を持ってプレーすることは、チーム全体の連携を強化します。
全員が同じ目標に向かってプレーすることで、チーム全体のパフォーマンスが向上し、試合の結果にも良い影響を与えます。

個々のスキル向上

意図を持つことで、プレーヤー自身のスキル向上にも繋がります。
試合で試したいスキルがあれば自分で判断してプレーすることでスキルアップに繋がります。
自分の行動がどのような結果をもたらすかを常に考えることで、試合中の判断力や技術が磨かれていきます。

意図を持ったプレーと状況判断

試合に慣れていない選手は、ボールに集中しすぎてしまうことが多いです。

攻撃時には、ボールを持った味方に近づきすぎたり、守備時にはボールに向かってしまいます。
ボールに触ることだけが頭にある状況です。

これではパスを受けにくくなり、ボールコントロールも難しくなります。

守備では、ボールを持つ相手に対して二人で取りに行くと、フリーの選手が生まれてしまいます。

意図を持ったプレーとは、単にボールを追いかけるのではなく、状況を把握して次の動きを予測しながらプレーすることです。

ボールを持っていない時にどの位置にいるべきか、味方の動きをサポートするためにはどのような動きが必要かを考えることが大切です。
そのためには周りを見て状況判断することが大事です。

試合に慣れていない選手の場合

試合で意図を持ったプレーをするためには、普段の練習でも意図したプレーをする必要があります。

しかし、試合に慣れていない選手の場合はサッカーの動きがよくわからない選手もいます。
普段の練習で2対2や4対4などのゲーム形式の練習をする場合には、ぜひチームメイトの動きを観察しましょう。

ボールをもらう前に何をしているか、ボールを持ったあとにどんなプレーをしているか。
まだ試合に慣れていない選手は、参考になるチームメイトのプレーを観察して、マネをしてみましょう。

ゲーム形式の練習では必ずボールの奪い合いになります。
相手に奪われるかも知れないというプレッシャーを感じながら、意図したプレーを行うことが大事です。

ノープレッシャーでの練習だけでは試合では通用しません。
試合では常にプレッシャーがあります。
プレッシャーの中でのプレーに慣れることで、試合でも意図したプレーをすることができるようになります。

ミニゲームを利用しよう

意図したプレーはボールを持たない動きも含まれます。
攻撃ではサポートの動きで、守備ではボールにチャレンジする動きやカバーリングする動きになります。

これらのスキルを磨くには、ミニゲームが有効です。
サッカーを始めて間もない選手にもミニゲームが効果的ですが、ある程度経験がある選手にもミニゲームが効果的です。

2対2や4対4のミニゲームはスペースが狭いところで行うので、攻守が目まぐるしく変わります。
また、狭いスペースでのパス回しやポジショニングの練習を行うので、試合に比べると判断のスピードが早くなります。

試合に比べればプレッシャーは弱いかも知れませんが、ゲームのテンポを早くすることで、周りを見て判断するスピードが上がります。

つまり、意図してプレーするという一連の動きをリズミカルに行うことが可能です。
ミニゲームは最良のコーチと言われます。

まとめ

意図を持ってプレーすることは、少年サッカーの選手たちにとって非常に重要です。
効果的なプレー、チームワークの向上、個々のスキルアップなど、さまざまなメリットがあります。

練習や試合の中で意識的に取り組むことで、プレーヤーとしての成長が促進され、チーム全体のパフォーマンスも向上することでしょう。

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