カラーコーンを使ったドリブル練習の目的とは

三浦直弥 講師

こんにちは、三浦です。

多くのサッカーチームでカラーコーンを用いてドリブルの練習をしていると思います。
三浦のチームでも学年やカテゴリー問わずにコーンドリブルを取り入れています。

自主練習のメニューとしてもコーンドリブルは便利です。

今回は、チーム練習や自主練習で行うコーンドリブルのメリットとデメリットについて紹介します。

使用するカラーコーン

ドリブル練習に用いるカラーコーンは、ある程度高さのあるものがいいです。
平べったいマーカーや膝より低いマーカーは、ボールがぶつからないような目印にはなりますが、体がマーカーの上を通れてしまいます。

ボールも体もコーンにぶつからないようにかわして行くことが大事なので、またぐことができない高さのカラーコーンが理想です。

低いタイプのカラーコーンを使う場合でも膝よりも高いものがよいと思います。
自主練習用のコーンは低いものでよいでしょう。
持ち運びが大変だと自主練習がおっくうになってしまいます。

最近のカラーコーンは側面に穴が空いていて軽量化されています。
この穴は横風にも強いので風が強い日に使用しても倒れることがありません。

チーム練習では、コーンが倒れないようにウエイトを用いることもあります。
用具を使うトレーニングでは、用具の取り扱いも練習のひとつと考えています。

選手たちが自ら倉庫から出す、倉庫にしまうことを徹底し、泥がついている時は洗うなど、用具を大事にすることを指導しています。

自主練習で使うコーンも自分で管理できるようになりましょう。

コーンは動かないから役に立たない?

コーンを相手にしたドリブル練習について、コーンは動かないから実際の試合と状況が違うので練習しても無意味という考え方があります。

三浦もコーンを使ったドリブル練習がすぐに試合で役立つとは考えていません。
コーンを使ったドリブル練習は間接的に選手の動きをよくするからです。

動く相手をドリブルでかわすスキルを身につける前に、動かない相手をかわす必要があります。
動かない相手の場合は、人間でなくてもカラーコーンで練習することができます。

ドリブルとはボールを思い通りに運ぶことであり、進行方向に障害物があればぶつからないようにボールにタッチしてかわします。

ボールにタッチしながらボールと体の進行方向を変えていくトレーニングとして、カラーコーンを用いたドリブル練習は有効です。

ボールと体の進行方向を変えることは、正確で素早いボールタッチとステップワークの連続です。
動ける体になれば、実際の選手を相手にした練習でもよい動きができるでしょう。

つまり、実践に役立つ動き作りとして、コーンを用いたドリブル練習が役に立つということです。

カラーコーンを用いたドリブル練習のメリット

基本技術の習得と向上

このように、カラーコーンを用いたドリブル練習は、基本的なドリブル技術を習得するのに有効です。
カラーコーンを一定の間隔で複数配置することで、選手たちは直線的なドリブルだけでなく、ジグザグドリブルを練習することができます。

ジグザグドリブルでは、片足ずつまたは両足を交互に使う練習方法に加え、足のインやアウトを使い分けることができます。

このような基礎的なドリブル技術の反復練習を通じて、選手はボールコントロールの精度を高めることができます。
これは、チーム練習でも自習練習でも同じ効果が得られます。

空間認識能力の向上

サッカーは2次元または3次元の空間認知能力が必要とされます。
普段の練習では自分とボールの関係だけでトレーニングしていますが、カラーコーンを回避しながらドリブルすることで、選手の空間認識能力が向上します。

空間を把握し、適切に動く能力が向上すると、相手との間合いやスペースの大きさの判断が的確になり、試合中のプレーの質が向上します。

バリエーション豊かな練習が可能

カラーコーンを用いた練習は、その配置や間隔を変えることで、様々なバリエーションのドリブル練習が可能です。
例えば、コーンの間隔を狭くすることで、より細かいボールコントロールが求められる練習になります。
コーンの間隔を広くすると、スピードのあるドリブルになります。

また、コーンの配置をランダムにすることで、実戦に近い状況を作り出すことができます。
このように、多様な練習メニューを取り入れることで、選手の技術向上に役立てることができます。

カラーコーンを用いたドリブル練習のデメリット

実戦感に欠ける

カラーコーンを用いたドリブル練習は、実戦とは異なる状況で行われるため、実際の試合中のプレッシャーや対人の駆け引きが再現されにくいというデメリットがあります。

実際の試合では、相手選手の動きやボールを奪おうとするプレッシャーが常に存在するため、その中でのドリブル技術を養う必要があります。

コーンを用いた練習だけでは、このような実戦的な状況を十分にシミュレートすることが難しいです。

単調になりやすい

カラーコーンを用いた練習は、一定のパターンで行われることが多いため、選手にとって単調になりやすいという問題があります。

特に、長時間同じ練習を繰り返すと、選手の集中力が低下し、モチベーションが下がることがあります。つまり飽きてきます。

飽きないメニューを工夫することは、低学年については特に大事です。
変化をもたせるために、競争性をもたせたり、ゲーム性を取り入れることが効果的です。

三浦のチーム練習では、グループごとの競争、タイムトライアルを行っています。いろいろ工夫しています。

指導者による観察を徹底する

ドリブルドリルを行う場合は、指導者が練習の様子をよく観察する必要があります。
上達しているのか、良くないクセがついていないかよく観察します。

選手たちは一律で上達することはなく個人差が出てきます。
個人においても得意な動きと苦手な動きが出てきます。

このような現象を選手たちは自分では気が付かないものです。
指導者がよく観察して選手に伝えることが大事です。

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