試合で活躍するためのトラップの練習方法とコツ
こんにちは、三浦です。
先日、早めに練習に行くと、選手たちが遊びでゲーム(試合)をしていました。
6年生から2年生のミックスで紅白戦をしていました。
高学年の選手がバックと中盤をやり、フォワードと中盤を低学年の選手がやっていました。
なかなか考えているな、と思いました。
練習開始までしばらく様子をみていました。
高学年の選手は低学年の選手に対して、ボールをトラップしやすいように丁寧にゴロのパスを出しているところに好感が持てました。
高学年の選手たちは、試合中のトラップが難しいスキルだということがわかっているようです。
少年サッカーにとっての「トラップ」に注目してみます。
トラップで味方の信頼を得る
サッカーにはいろいろなスキルがありますが、チームメイトから最も信頼を得るスキルがあります。
それは、ボールコントロール、つまり、トラップです。
トラップが上手い選手は味方の信頼を得ることができます。
確実にボールを止めることは当たり前のプレーのように思えますが、実はそうではありません。
小学生のサッカーでは、味方からのパスをピタッとコントロールすることが意外に難しいものです。
攻撃の場面で味方にパスを出しても、味方がトラップミスをしてボールがタッチラインを割ってしまうとガッカリするものです。
選手たちは、ミスが多い味方にはパスを出さなくなるものです。
逆に、しっかりトラップしてくれる味方にはパスが集まります。
その選手が得点を決める訳ではなくとも、チームとしてボールをキープできることで攻撃が続きます。
トラップミスの連続では攻撃が続かないので、サッカーそのものが楽しくなりません。
トラップスキルの習得には時間がかかる
三浦のチームでは、サッカーを初めて3年目から4年目となる小学5年生くらいになると安定してトラップができるようになります。もちろん試合でのトラップです。
小学4年生くらいまでだと、試合のプレッシャーに負けてミスをする場面が多いです。
試合への慣れとトラップスキルの向上がひとつのハードルですね。
トラップスキルの習得には段階的な練習が必要です。
まず、相手をつけないノープレッシャーの状態でボールコントロールの練習をします。
ゴロだけでなくバウンドボールや浮き球のコントロールにチャレンジします。
次に、奪いにくる相手をつけて練習します。
奪う選手は最初は軽いプレッシャーをかけます。慣れてきたら少しずつプレッシャーをきつくしていきます。
この段階でプレッシャーに慣れておかないと、試合中のトラップを成功させることが難しくなります。
ノープレッシャーからいきなりゲームへ移行するのではなく、いったんプレッシャーに慣れる練習を入れることで、急がば回れで上達が早まると感じています。
バウンドボールに自信をつける
グラウンダーパスのコントロールは比較的習得が早いようです。
しかし、味方からきれいに転がるグラウンダーパスが来る確率は意外に低いものです。
現実的には、小さく弾むバウンドのパスが多いです。
このようなボールをコントロールできるようにトレーニングしておくことが大事です。
サッカーの試合では必ずボールが浮きます。ボールがバウンドします。
バウンドしているボールをコントロールしてパスやドリブルにつなげるスキルがもっとも重要なスキルと言えるかもしれません。
なので、練習や遊びの中でバウンドボールをピタッと地面に落ち着けるスキルを磨く必要があります。
方法は、クッションコントロールとウェッジコントロールのふたつです。
最近は、インステップの先の方でボールの勢いを吸収するクッションコントロールが流行っているようですね。
三浦が指導しはじめた頃は、ウェッジコントロールがメインで、クッションコントロールは余裕がある時のオプションでした。
コントロールスキルも時代の流れがあるようです。
プロ選手が当たり前に止めているプレーをよく見て真似をしてみましょう。
真似るところからサッカーが始まります。
トラップが苦手にならないために
トラップのスキルについては、このブログの講師である檜垣さんの記事を読んでいただくのが一番なのでしっかり読んで実践してください。
三浦からのアドバイスは、小学生をたくさん見てきてトラップが上手い子と苦手な子の違いを上げてみます。
・ボールを怖がらないこと
ボールが顔に当たるのが怖くてバウンドボールのトラップが苦手、という選手がいます。
胸から上のボールを怖がらないためには、ヘディングの練習をすることが一番いいです。
仲間に投げてもらったボールを額でしっかり弾き返すことを繰り返してボールに慣れましょう。
髪の生え際でなく、眉に近い部分でボールを弾き返すのですが、最後までボールを見ることが大事です。
・ミスを恐れないこと
トラップミスを恐れて体が固くなってしまうと余計にミスをしやすくなります。
ミスをしてもいいや、くらいの気持ちで練習すると力みが抜けてうまくいくことがあります。
試合では、トラップのシーンが10回あれば5回成功すればいいくらいの気持ちです。
・体全体を使う気持ち
トラップは足先だけで行うのではなく、体全体で行う感覚を持ちましょう。
キックもドリブルも体全体を使うという感覚が大事です。
足先プレーから抜け出せるとさまざまなプレーのレベルがアップします。
体全体を使うためのきっかけとして、上半身の力を抜くことを指導しています。
さらに体の中心でボールを扱うことを意識するとバランスがよくなるようです。
ぜひ、トラップが得意な選手になってくださいね。
ビーレジェンドプロテイン「スポーツ&ウェルネス」の 詳細はこちら