小学生GKが苦手なシュートコース

三浦直弥 講師

三浦です。

新チームのトレーニングはシュートを中心に行っていますが、シュート練習をするということは同時にGKの練習にもなります。

GKコーチが基本を指導していますが、少年サッカーのGKにとって物理的に苦手なコースというものが存在するので、そのコーチで失点した時にはGKコーチもしょうがないと諦めざるを得ません。

大人のGKも苦手な低目のコース

ゴールバーを大きく超えてしまうようなシュートを戒める意味で、シュートを低く打てということがありますが、実際にGKは低いコースへのシュートを止めることが苦手です。

GKの準備姿勢は膝を軽く曲げて上下左右のどこへボールが飛んで来てもキャッチできるようなポジションを取っています。

膝の動きを中心に上下左右に動くのですが、腰から下への動きは重心を下げる動きになるので、大人のGKでも苦手な動きです。

大人が苦手な動きは小学生にとっても苦手な動きで、腰から下のボールは足を出してしまうことも多いものです。
足でシュートを止めれば跳ね返ってしまいますので、そこを押し込まれてしまう場面を何度も見たことがあります。

さっと腰を屈めて手でキャッチできるGKは見ていても惚れ惚れしますが、なかなかできるものではありません。
そんなキーパーでも低いボールは嫌だといいます。

サッカーのシュートの鉄則としては、膝から下の高さを狙って低いシュートを打つスキルは身につけておくべきでしょう。

少年サッカーのクロスバーの高さは2m

小学6年生の平均身長は150センチちょっとです。
少年サッカーのゴールバーの高さは2mですから、頭上に50センチの空間があります。手を上げても2mには程遠いです。

クロスバーの下から50センチのコースに飛んでくるシュートはGKにはほとんど手が出ません。
手を上げてボールを触ることが出来てもシュートが強ければ手が弾かれてしまいます。

FKやPKでも、このコースに飛んでくるボールはGKにとっては厄介です。

シュートを打つ方にしてはどうでしょうか。
バーの下50センチを狙うことは効果的だと思っていても、狙ったシュートの半分はバーを超えるでしょう。

クロスバーの下でもゴールポストの角は最もシュートが決まりやすいコースです。その分、外れる確率も高いですね。

コースを狙うシュートの打ち方

シュートを打つ瞬間にボールを見ることが大事です。
ボールをしっかり見てミートすることが大事です。

しかし選手たちは意外にボールを見ていないものです。

目線はどこに行っているのでしょうか?
ゴール前でシュートを打つ選手の様子を見ると目線はなぜかGKを見ています。

「GKが取れないところを狙おう」というコーチの言葉を聞いた選手たちは、まずGKを見てしまうことがあります。
GKを見てしまうとGKの正面にシュートが飛んでしまいます。

そんな選手たちに「頭の中にあるゴールに向かってシュートを打つ」と指導しています。
ボールの横に軸足を踏み込んだ時に頭の中にあるゴールのコースを狙ってシュートを打ちます。

シュート体勢に入る前に見たゴールの状況を頭の中にイメージして、ボールをしっかりミートすることが大事です。

よいGKは前に出てくる

ボールを持ってゴールを目指した時に、よいGKは前にグイッと出てきます。
そしてシュートを打とうするその瞬間にピタッと止まります。止まってから左右に移動します。

こうしてGKはシュートを止めます。
ボールを持ってシュートを打つのが遅れると、どんどんGKが前に出てきてシュートコースが狭まってきます。

GKをかわせばいいと考えがちですが、ピタッと止まったGKは足もとのボールに飛び込んできます。

シュートチャンスはほんの一瞬です。
そこを逃さずシュートを打つことが決定力を上げるコツです。

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