パス&シュートで狙ったところへ蹴るスキル
三浦です。
4月から始まる地域リーグ戦に備えて、現5年生以下のチームを指導しています。
3月の後半は交流戦もあるので、練習ではゴール前の攻防を中心に練習しています。
サッカーの勝敗はゴールにボールを入れることで決まるので、シュート練習に時間を割いています。
意外とシュート練習に時間を取ることが少ないですが、毎回の練習に必ずシュート練習をするようにしています。
狙ったところへボールを蹴る
パスもシュートも狙ったところへ蹴るキックが大事ですが、パスは味方がトラップしやすいように蹴るのに対して、シュートはGKや相手DFが取れないところを狙います。
シュート練習をしていて気づくのですが、狙ったところへ蹴ることが思うように出来ていない選手がいます。
パス練習であれば、味方を見て、味方の足もとスペースをめがけて蹴りますが、ゴールに向かって蹴るシュート練習では狙いが定まらないようです。
GKがいないところに向かって蹴っているのですが、GKに弾かれたり、キャッチされることが多いです。
GKがいないところを狙っているにしては、コースが甘いようです。
選手たちはどのようなイメージでシュートを打っているのでしょうか。
GKが取れないところをイメージする
シュート練習中に選手たちに聞いてみました。
「どこを狙ってシュートを打っているのかな?」
「GKがいないところを狙っているよ!」
「でもセービングされているよね」
「うん、自分でもコースが甘いと思う。GKがいないところを狙ってるんだけど・・・」
選手たちは、GKがいないところに向かって蹴っているのですが、その範囲があいまいのようです。
GKの足もと付近からゴールポストまで約2m程度あります。できればピンポイントを狙って欲しいです。
GKに聞いてみると、取れないと判断して体が動かないコースは、やはりポスト付近とのことでした。
小学生にとって5mのゴール幅は広く感じます。
サイドネットを狙う
シュート練習する選手に「ゴールポスト付近を狙おう」と声をかけました。
選手たちは、ゴールポストを狙ってシュートするのですが、半数以上がポストの外に外れてしまいます。
ゴールポスト付近を狙おうという声がけで、選手たちはゴールポストを狙うことをイメージしたようです。
言葉を変えてサイドネットを狙うというイメージでシュート練習をしました。
サイドネットはシュートコースによって面の大きさが違ってきます。
しかしゴールポストから奥行きがあるので狙いやすいです。
何よりも、ゴールポストの内側を狙うので、シュートがポストの外に外れることが少なくなりました。
ゴールを立体的にとらえること
ゴールのサイドネットを狙ってシュートすることなど、サッカー経験があるお父さんにとっては常識かも知れませんが、サッカーを始めて間もない小学生にはなかなか気づきません。
ゴールネットには正面もサイドも天井もあって、シュートとはゴールの中のネットにパスをする、という感覚も必要だと話しました。
また、ヘディングシュートではゴールの中の地面を狙うことも有効だと話しました。
それまで、ゴールとは線的な通過点と捉えていた選手もゴールを立体的に捉えることが出来たようです。
シュート練習に欠かせないミニゴール
以前、ミニゲームのゴールにカラーコーンを用いていたことがありました。
シュートがコーンの高さを超えると得点にならないので、選手どうしが揉めることがありました。
また、コーンを使ったゴールは得点した感覚が乏しいので、ある時期からネット付きの小さなゴールをいくつか購入して用いるようにしました。
ネットに蹴り込む感覚は選手たちに快感をもたらすのか、シュートの場面が増えました。
ネットが揺れる感覚は選手たちのモチベーションを高めてくれます。
ミニゲームでも、コースが高い、低いという揉め事もなくなりました(笑)
ネット付きの簡易ゴールはおすすめです。
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