少年サッカーの個人スキル上達過程
三浦です。
U-20女子アジアカップで健闘を見せているヤングなでしこが、U-20女子ワールドカップ出場を決めました。
本大会が楽しみです。
目次
日本サッカーのレベルアップ
さて、男女ともにアジア各国から評価されている日本サッカーですが、ご存知のように決して短期間で強くなった訳ではありません。
男女ともにプロリーグが発足したことが日本サッカーのレベルを上げたことは間違いありません。
さらに、20年以上も前から取り組んでいる日本サッカーの育成システムの結果だと思っています。
そして、海外のチームで活躍する選手が増えてきたことが、海外のサッカーと日本のサッカーの差を埋めていることは間違いないでしょう。
プレッシャーに負けない本物のスキル
日本サッカーが強くなった背景のひとつに、個人の基本スキルがレベルアップしたことがあげられます。
正確なパスワークと正確なトラップが男女ともに日本サッカーを支えていると言えるでしょう。
単純に止める蹴るが上達した訳でなく、相手チームの強いプレッシャーを受けても、正確にコントロールして正確なパスを出せるようになったことが成長の大きな理由だと言えます。
日本サッカーの成長と少年サッカーの成長
日本サッカーが世界に通用するようになったプロセスを振り返ると、少年サッカーの子供たちの成長過程と重なるところがあります。
それは、まず、相手がいない状態での繰り返し練習で正確なボールコントロールの基本を身につけ、次に相手をつけて練習をしていき、少しずつ相手のプレッシャーに慣れていくというものです。
相手のプレッシャーとは、当たりの強さであったり、ボールを奪おうとするスピードだったりします。
プレッシャーに負けないでプレーできる選手が増えてくると、それが当たり前という環境を作ることができます。
より厳しい環境にも順応していくことが成長です。
チーム環境が選手を育てる
高いスキルを持つ選手がチーム内にいるだけで、周りの選手によい影響が生まれます。
男子サッカーは海外の優れた選手がJリーグに加入することでリーグ全体がレベルアップしました。
女子サッカーは海外でプレーする選手が代表チームに増えることでレベルアップすることができました。
クラブチーム、代表チームともに、レベルの高いチーム環境で選手が成長してきます。
上級生から学ぶ少年サッカー
日本サッカーのレベルアップの過程が少年サッカーと似ている理由は、高いレベルを持つ上級生から学ぶことができるということです。
例えば4年生の選手がいるとします。同じ4年生どうしではそれほど大きなスキルの差は生まれないでしょう。
しかし、6年生はどうでしょうか。
体格も大きく、スピードもあり、テクニックも持っています。
同じチームにお手本となる選手がゴロゴロいる環境です。
少年サッカーでレベルの高いチームは、レベルの高い上級生から多くを学んで成長していきます。
全学年混合のゲーム
私は定期的に、6年生から1年生まで全学年を混合したチームを作って試合をしています。
各学年のチーム力アップには直接的に効果がないかも知れませんが、個人技術のアップには効果があるようです。
6年生や5年生など上級生ばかりがボールを持って、下級生にボールが回らず不満が出てしまい、練習の効果はないのでは?と思いがちですが、意外にそうなりません。
例えば、2年生が5年生のドリブルを見て刺激を受けたり、ボールの飛距離を見て自分も遠くに飛ばしたいと思うものです。
そして、ハーフタイムや試合後の様子を見ていると、6年生が3年生にマークの方法を教えるなど、試合のやり方をアドバイスしていることもあります。
上級生から教わることは、コーチが教えるよりも吸収が早かったりします。
時間をかけてしっかり育てる
このような環境を作るためには、ひとつの学年をしっかり育てる必要があります。
お手本となる選手が多く揃う学年は、自然発生的に生まれるものではありません。
グラウンドでの通常練習に加え、練習試合など対外練習を経て、サッカーの試合で使える技術をしっかり身につけます。
4年生くらいからしっかり練習を積めば、6年生になると下級生のよいお手本になる上級生になるようです。
三浦は、チーム全体の環境をよくすることで、子供たちがサッカーを好きになり、上達していくと考えています。
保護者とともに、環境作りに時間をかけることが子どもたちの成長につながると思っています。
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