ディフェンスラインのコントロールに挑戦!

三浦直弥 講師

三浦です。

冬季は基礎トレーニングをメインに取り組んでいますが、選手たちのモチベーションを上げるために、定期的に練習試合を組んでいます。

今週末も練習試合を予定しています。今度の練習試合のテーマは「ラインの上げ下げ」です。つまり、攻撃の時にディフェンスラインをしっかり上げるという「ディフェンスラインのコントロール」です。

ディフェンスラインを上げることでどんな効果があるのか、ディフェンスラインを下げると何が困るのか。

選手たちに身をもって経験してもらおうと思います。

攻撃参加に消極的な選手

5年生以下チームですが、前回の練習試合で気になることがありました。それは、攻撃の時にディフェンスの選手が攻め上がらずに残っていることです。3バックなのですが、センターバックの選手がいつも残ってしまいます。

ベンチから「上がって攻撃参加しよう」と声をかけますが、その選手は上がろうとしません。チームメイトも上がるように声をかけますが、少しあがったかと思うとすぐに戻ってしまいます。

ハーフタイムでその選手に理由を聞きました。
するとその選手はこう答えました。

「上がって攻撃参加したいけど、すぐに反撃されて戻らなければいけなくなる。繰り返していると疲れるし、戻りが遅くなると危ないと思って上がりませんでした。」

選手が言うことは分かりますが、上がらないことで反撃にあっていることには気づいていないようです。

オフサイドラインを意識する

その選手が言うには、自分ひとりでなく、2人か3人くらい残っていれば反撃されても大丈夫なのに、と考えているようです。

1人でも残っていることで、相手が攻撃しやすい状況を作っていることに気づいてもらうため、チーム全員に「ディフェンスラインのコントロール」について説明しました。

その選手がディフェンスラインを上げないことで、実は相手チームが攻めやすい状況を作っています。チームの中には1人でも残っていた方が安全だと考える選手もいました。

選手たちに前半の試合を振り返ってもらいました。

1人ディフェンスが残っていたことでオフサイドにならずにスルーパスを出されて走り込まれた場面が何度もありました。

ディフェンスの選手が残っていれば対応できたと言いますが、ディフェンスの選手が全員上がっていればオフサイドになるので攻撃しにくくなる。

ここまで説明すると、後半は思い切ってラインを上げてみようか、という雰囲気になりました。

ラインをコントロールする役割

後半はディフェンスラインを思い切って上げるようにして試合に臨みました。試合の前にルールを2つ決めました。

ルール1

ひとつはラインを上げる合図を出す選手を決めることです。センターバックの選手の合図でラインを上げることにしました。他の選手は、その合図に従うというルールです。

ラインを上げるタイミングは、相手ボールを大きくクリアーした時、相手のボールを奪って相手エンドにドリブルで持ち込んだ時、相手エンドに侵入して、相手チームの選手が背中を向け始めた時など、守備から攻撃への切り替わりを特に意識します。

相手のスルーパスを読んで相手フォワードをオフサイドトラップにかけるという戦術もありますが、明確にオフサイドにできる場合以外は行わないことにしました。もう少し試合経験を重ねてからチャレンジする予定です。

ルール2

もうひとつは、ディフェンスラインの裏にボールを出された時の対応です。ボールに2人が同時に行かないように、ボールへ向かう選手は声で合図するようにします。オッケーという声がけでボールを追う、または、ボールを持った相手選手を追うこととしました。

その他の選手は、オッケーの声がけの選手(ファーストディフェンダー)のカバー(セカンドディフェンダー)や、相手チームでパスを受けそうな選手のマークに走ることとしました。

どうしてもボールに集まってしまい、気づいたらドフリーの選手が2人もいて、パスを回されてしまったという苦い経験がたくさんあるので、今回、ルールを決めて守備をすることにしました。

試合の状況

後半立ち上がりにディフェンスラインの裏にボールを出されて、相手フォワードに走り込まれ、シュートを打たれてしまいました。

ラインを上げるルールは決めましたが、下げるルールは決めていませんでした。試合中に何度かこのような場面になったので、ベンチから声をかけました。

「相手がフリーでボールを持ったら裏にくるぞ!」とだけ声をかけたのですが、ディフェンスラインの3人は、相手がボールを持つと後ろに戻る準備をするようになりました。

選手たちは、ラインの上げ下げで頭がいっぱいになっていたようですが、相手のプレーの予測ができた時は、ボールが蹴られる前に動くことができました。自分たちの判断です。ベンチから指示を出してはいけない場面です。

後半は2失点しましたが、ラインを上げることで相手チームはオフサイドを警戒して、前半のようなピンチは少なくなりました。

試合後の感想

試合が終わってから選手たちに感想を聞きました。

ラインを上げることは勇気が必要だったけど、チームで決めたことなので思い切ってやることができたと答えていました。

また、最終ラインが上がることで中盤の選手も前にポジションを取りやすくなり、中盤でボールを失っても最終ラインが奪い返してくれるのでプレーしやすいと答えていました。

ひとりの判断ではなく、チームで決めたことだと思うと判断がしやすかったようです。

後ろに大きなスペースができても、ディフェンスラインを上げることでフィールドプレーヤーの7人が攻め上がると相手にプレッシャーをかけることができて、相手をフリーにすることが少なくなった。

その結果、ロングボールをゴール前に蹴り込まれることが少なくなったので、前半よりもピンチが少なくなったと話していました。

ディフェンスラインを上げることは勇気が必要ですが、攻撃参加の人数が増えることで攻撃の時間が長くなりますし、奪われても奪い返す場面も増えます。

今後は、GKも含めた連携や、ラインを下げるタイミングの学習など試合を通して多くの事を学んでいこうと考えています。

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