正しい基礎基本を知ることから始まる③

檜垣裕志 講師

★人間は利き足中心

人は誰でも、利き足中心は当たり前です。

必ず利き足というものがあり、両利きといっても均等ではなく、必ず利き足があり、本当の意味で両利きは存在しないと言っていいでしょう。
それは、両足指導を受けた人も必ず利き足中心ということです。

重要なポイントは、両足指導、利き足指導ではなく、人は必ず利き足中心なのは当たり前で、そこには「ボールを持てる技術」の正しい理解がなければならないということです。

それがあっての「良いボールの持ち方」に繋がるのです。

★良いボールの持ち方の難しさ①

「良いボールの持ち方」の根本には利き足があります。
「利き足にボールを置き、利き足側にボールを運ぶ」が良いボールの持ち方の基本です。

この基本が身についている人はほとんどいませんし、ほとんどがこの意味を理解していません。

なぜ良いボールの持ち方が重要かと言うと、「ボールを持てる、ボールを取られない」に繋がるからです。

「ボールを持てる、ボールを取られない」という重要性が芯からわかっていれば、必ず「利き足」というキーワードが当てはまります。
利き足にボールを置くことがその最初の一歩、というわけです。

★良いボールの持ち方の難しさ②

ブラジルは個々が「ボールを持てる、ボールを取られない」ことが一番重要です。
それが根本にあるからこそ、ボールの持ち方が良い選手が自然に出てきます。

利き足中心から、利き足にボールを置き、利き足側にボールを運ぶというスタイルに繋がりやすいからです。

しかし、人間の身体は良いボールの持ち方にはならない作りになっています。
両足は横に並び、利き足でボールを持ってドリブルをしても、ボールは逆足側へ行きます。

ある種これが自然であり、悪いボールの持ち方こそ人間本来の自然な形なのです。
だからこそ、その見極めがない人が指導すると、良いボールの持ち方にはなりません。

実際に、ブラジルでもサッカースクールが増えて、良いボールの持ち方についてはブラジル人も理解していませんから、世界中同じようなことをやっている両足指導、両足メニューをやらせて、ボールの持ち方が悪くなっています。

1990年代以前と現在のブラジルサッカーを見ると、個々のボールの持ち方に変化があります。
以前の方がボールの持ち方が良く、今は悪くなっています。

それは現代サッカーの変化ではなく、個々の技術についての根本の理解が乏しいからです。

★悪い癖が付く

先ずは、ボールを持てる技術についての正しい理解がなければ良いボールの持ち方には繋がらないですから、利き足論、両足論などではありません。
根本に「ボールを持てる技術」がない限りは、いろいろやっても、すべてが繋がりません。

「ボールを持てる技術」についての正しい理解があれば、両足で適当にボールを触らせないでしょうし、利き足でも適当にボールを触らせません。

それだけ良いボールの持ち方は非常に難しく、例えば、そのレベル内で良いボールの持ち方ができていたとしても、自分よりレベルが上がった中で、そこでは良いボールの持ち方はできません。
気をつけないと悪い癖はすぐに付くし、下手になるのはすぐです。

「良いボールの持ち方、良いボールの置き場所、良いボールコントロール」

自分自身のレベルを上げ続けるには、絶対に必要な条件の一つです。

他にも、自分のサッカーレベルを上げるために必要なことはまだまだありますが、「ボールを持てる技術」について求めていくことは、最低限のことだと理解せねばなりません。
それ抜きには、最大限に上手くなることはありません。

サッカーの正しい基礎基本については、いろいろまた書いていきます。

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