ボールを上手く蹴れない選手の特徴2
先週の練習で「コンビネーション」のトレーニングを行いました。
攻撃のコンビネーションです。
皆さんのチームでは「フォーメーション練習」などと言っているかも知れません。
試合を想定して、コートの半面を使って行うことが多いです。
パターン練習なのですが、選手の判断で応用も入ります。
目次
■コンビネーション練習はパスの正確さが命
コンビネーション練習では、シュートで終わることが目的ですが、ラストパス(アシスト)の精度が低いとシュート出来ずにクリアーされて終わります。
とにかく「パスの正確さ」が土台になります。
僕のチームでは、練習効率を上げるためにこのようなコンビネーション練習に参加出来る選手を「選抜」します。
ある程度、正確なパスが蹴れる選手を選ぶということです。
■正確なパスが蹴れる選手の基準
コンビネーション練習を行ってみて、パスの正確さを判断するのではなく、カラーコーンを使った「スクエアパス」でパスの正確さを判断します。
このスクエアパスとは、カラーコーン4本を正方形に並べます。コーンの間隔は12m程度です。少年サッカーのペナルティエリアの大きさです。
向かい合ってボールを蹴り合う方法でもキックの正確さはわかるのですが、スクエアパスでは、ボールが来る方向と反対方向へ蹴るという、より実践的なボールコントロールとキックの精度が必要になります。
このトレーニングで、落ち着いてパスが出来る選手はコンビネーション練習でも通用するようです。
■スクエアパスでわかる「キックが出来ない選手」の特徴
コンビネーション練習をしている間、コンビネーション練習に入れない選手は、スクエアパスをコツコツと練習します。
このスクエアパスの練習で、キックが出来ない選手の共通点がわかります。
その共通点をコーチ同士で共有して指導しています。
・蹴りやすい場所にボールを置けない
・蹴りにくい場所にボールを置いて、無理なフォームでキックしている
・キックする前にボールの行方が分かるほど体の向きがずれている
・上半身と下半身の向きがバラバラ
・蹴る方向を見ていない
・頭が下がっている
・ボールコントロールに夢中になっている
・ボールを注視しすぎ
正確に蹴れないだけでなく、ボールスピードも遅いのでパスがカットされます。
このように「ボールが蹴れない選手の特徴」を眺めてみると、次の分類が出来ます。
・キックのフォームが出来ていない
・次のプレーの準備が出来ていない
・ボールに対する自信がない
よいフォームでキックすることで正確なキックが可能になります。
どこへパスを出すか、目標をしっかり見ることでボールを置く場所が決まります。
ボール扱いに自信がないと言って、ボールばかり見ているとフォームが崩れますし、パスの目標を見ることも出来ません。
ここで気づいていただきたいことは「フォーム」「キックの目標」ということです。
■キック上達DVDから受け売り
選手たちには正確なキックを身につけて欲しいので、先週も紹介しましたが「キック上達DVD」から受け売りでトレーニングしました。
受け売りのひとつは、僕が感じていたことと同じ「フォーム」です。
キック上達DVDでは、キックする足だけのフォームではなく、全身のフォームが大切だと伝えていました。
まず、頭を起こして正面を向く。上半身はしゅっとした感じです。
キックする時も膝を曲げてボールの横に踏み込むことはしません。
蹴り足をボールを蹴りたい方向に自然に振る。
キックした後に自然に歩き出すかのような自然さです。
キックは膝下の振りのスピードが命だ!
僕はそう教えられましたし、今までもそう教えて来ました。
この「キック上達DVD」には一切そのような表現が出てきません。
つまり、キックとは体の一部分でどうにかなるものではないと言うことです。全身の動きが連動することが大事なんですね。
では、どう連動させるのか?
それは「歩くように」連動させるということですが、これだけはDVDを見ないと理解出来ないかも知れません。
僕が練習に取り入れたものは「ボールを蹴りたい方向に自然に足を振る」というものです。
これだけ、たったこれだけでパスが正確でないという理由でコンビネーション練習から外された子供たちが、スクエアパスで正確に蹴れるようになりました。
確かに、蹴る方向をしっかり見て、足を蹴る方向に振るという動作は自分でやってみても、選手にやらせても自然です。
僕たちコーチは無理な動作で選手たちにキックさせていた?
僕はキックには特にこだわりがあり、自信もありました。
しかし、このDVDを見て、実際に練習に取り入れてみて、正直、ちょっとショックを受けています。
号外メルマガになりますが、このDVDについて詳しくレビューします。
お楽しみに!
10月25日(木)9時よりリリース開始!
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