インドア練習でシュートスキルを磨く方法

三浦直弥 講師

三浦です。

冬は気温が低いのと日照時間が少ないせいで、グラウンドコンデションが悪い日が多いですね。
強い風が吹いて表面の砂が飛んでしまい、グラウンドがカチカチに固くなることもあります。

集中して練習したいのと、限られた時間で効率的に練習したいので、利用可能な学校の体育館や民間のフットサルコートを借りようと、ほうぼうに予約を入れまくっています。
インドアでの練習メニューは、ボールコントロールやドリブルなど個人技術を高める練習がメインになります。

それでも練習の最後にはゲームを行います。
選手たちはうっぷんを晴らすかのようにフットサルゴールに向かってシュートを叩きこみます。
楽しそうにゲームしているので、実際の試合につながるように工夫しながら練習しています。

GK との1対1の場面

フットサルゴールを使ってシュート練習も行いますが、少年用公式ゴールの半分なので、実践的とは言えません。
クロスボールに合わせるというシュート練習は出来ませんが、GK との1対1のスキルを磨くことが出来ます。

コートが狭いのでセンターサークルからゴールまでの距離が短く、スルーパスを受けてシュートに持ち込むプレーは出来ませんが、ドリブルでバックを抜いてGK と1対1になるという場面は作ることができます。

ハーフウェイライン付近でボールを受けて、センターバックの選手をかわしてシュートを打つという練習です。

実際の試合では、フォワードの選手が1試合に数回あるかないかという場面ですが、この練習を全員でやります。
そうすることで、GK と1対1になるとはどういうことか、GK を前にしてゴールの枠内にシュートを打つということはどういうことかを経験することが出来ます。

経験するだけでなく、どうすれば枠内にシュートを打つことができるか、GK にセービングされずに空いているコースにボールを流し込むにはどうすればいいか。

小学生の年代にこのような経験をすることは、後々のサッカーによい影響を与えると考えます。

完全に抜ききらなくてもシュートは打てる

練習を開始すると気がつくことがあります。
ほぼ全員が相手バックを完全に抜かないとシュートを打てないと勘違いしていることです。
完全に抜くためにはスペースが必要です。
バックの後ろ、GK の前にスペースがなければ完全に抜いてシュートを打つことは出来ません。

完全に抜いてシュートを打つ時に、すでにGK が目の前にいて、シュートを打つ前にボールを奪われてしまうという場面が続出しました。

完全に抜かなくていい、シュートコースはボールが1個分あればゴール内に打てるはず。トライしてみよう!

選手たちは、半分抜く、半分ずらしてシュートコースを作る、足が振れればシュートが打てる。
そういう感覚を得ることができました。

GK の反応

GK は2人いて、交代しながらゴールを守ります。
完全に抜いてから打とうとしている選手は、相手とボールが丸見えなので守りやすいが、バックを半分だけずらして打つシュートは体が見えないので、どこからどういうタイミングでシュートが来るのか予測しにくい。

しかし、ずらして打つという単調なリズムで打たれたシュートはなぜかGK 正面に来るのでなんとかセービングできる。
試合ではコースを突かないと入らないと思う。

やはり、GK の意見を聞くことは大事です。コースを狙うこと、タイミングをずらすことはシュートに必要不可欠のようです。

ふかさないシュートの打ち方

サッカーのシュート練習では、シュートを打つ位置とゴールの位置、そしてGK の位置から判断して、ファー(遠い)、ニア(近い)という区分をします。

ニアポストを狙う、ファーポストを狙うという言葉は聞いたことがあるでしょう。

つまり、ゴールの枠の隅を狙うことが得点するコツになるわけですが、ポスト付近を狙うことはボール1個ずれればポストに当たるかゴールの外側にシュートが外れてしまいます。
それでも、高さがバーの高さに収まっていれば、ポストに当たったボールのリバウンドを拾うことができます。

バーを超えるシュートは論外ですが、意外にバーを超えてしまうものです。
ゴールエリアはゴールラインから4mしかありませんが、その中からのシュートでもバーを超えるシュートを打ってしまうことがあります。

浮いたボールを下から蹴り上げれば、ボールは簡単にバーを超えます。
下から上に足を振り上げるので当然です。
シュートスキルを心得ている選手は、足を振り上げません。

インサイドやインステップでボールをゴールネットに向かって押し込むようなキックをします。

インドアのシュート練習での収穫は、ゴール近距離でもふかさないシュートを打つにはどうすればよいか。
選手たちは短時間ですが、コツを掴んだようです。

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