JFA 第47回全日本U-12サッカー選手権大会優勝はソレッソ熊本!

三浦直弥 講師

三浦です。

2023年12月29日 JFA 第47回全日本U-12サッカー選手権大会の決勝が行われました。
地上波でも放送されていたので、ご覧になった方、録画した方もいるでしょう。

少年サッカーにおいて、自分たちが参加したこの大会の決勝を見るということは意義のあることです。
同年代の選手たちがいったいどのようなプレーを見せているのか、どんなサッカーで勝ち進んできたのか。

選手じゃなくとも気になるところですね。

決勝を制したのはソレッソ熊本でした。
準優勝の経験はあるものの、優勝は始めて。とても喜んでいました。

三浦のチームの選手たちには、ネットやテレビで放送される全国大会の様子をチェックしておくように伝えています。

大人が見た全日本大会

保護者やコーチ仲間と全日本の本大会について話す機会がありました。

レベルが高すぎてびっくりしていました。
レベルの高さをどこで判断しているのかわかりませんが、やっていることは大人のサッカーそのもので、それを小学生がやっているという印象のようです。

また、小さな選手たちの中にも突出して大きな選手がいて、それぞれのチームでエースとなっているという印象を持ったようです。

選手が見た全日本大会

選手たちが全日本大会の印象を話してくれました。

ネットで日々チェックしている選手が多く、JFA公式で紹介されているハイライトシーンは全部見たという選手もいます。
リアルタイムの地上波で見た選手たちも、ほとんどが録画をして繰り返し見たと言います。

ミスが少ないこと、パスがよくつながること、シュートコースをよく見ていることなどが強い印象のようです。

ある選手は、試合の放送を保護者と一緒に見た時に「やっていることあまり変わらないよね、君たちも頑張れば出れたんじゃない?」と言われ、「見るのとやるのは全然違う」と口論になったそうです。

たしかにある局面だけを捉えれば、全国のある少年チームのどのチームでもやれるプレーもあります。

しかし、それをレベルの高い相手と、激しいプレッシャーの中でやれることが実力の差だと思います。

見えるものから何を捉えることができるか、少年サッカーの上達に大事な考え方です。

サッカー始めて7ヶ月で得点王

優勝したソレッソ熊本の9番藤岡選手は身長なんと174センチ!
決勝では落ち着いた切り返しからのシュートで試合を決めました。

サッカーを始めて7ヶ月!はとても信じられませんが、能力があれば7ヶ月でこのレベルに到達することができるとも言えます。

ヘディングでコーナーキックに合わせる場面など、高校サッカー選手権並みの迫力です。
高校サッカー選手権でさえ藤岡選手より背の低い選手がいますので、外見ではまったくわからないくらいです。

サッカーを始めて7ヶ月で得点王になるという離れ業で有名になりましたが、これまで三浦のチームには高学年になってから入団する選手が少なかったので、希望が湧いてきました。

というのも、5,6年生になってからサッカーを始めても、小学校を卒業するまでにチームメイトに追いつけず、結果として、本人にとって不完全燃焼になってしまうケースが多かったからです。

そんな選手たちには、すぐに結果を求めようとせず、中学生になって手応えを感じられるように、小学生のうちに基本を身に着けておこうと声がけしていました。

高学年からサッカーを始めても、やり方によっては小学生のうちに手応えを感じるサッカーをすることができるはず。
考え方を改めてみよう、そう考えるようになりました。

エースに頼らないサッカー

今回のソレッソ熊本の例では、この大型選手に頼ることなく、周りの選手が自分から仕掛けに行っており、ここぞという場面に藤岡選手が現れるというものでした。

エースに頼ったサッカーをしていると、チーム力はエースのコンデションに左右される結果になります。

エースのコンデションが良くないのにいつものようにボールを集めてしまうと、思わぬロストにつながることもあります。

ソレッソ熊本の場合は、そんなネガティブ要素はまったく見られませんでした。
チームとしてのボールの動きは、藤岡選手が大型選手であることがまったく消えているシーンも多かったものです。

細かいパス交換から、3人目の動きとしてスッとギャップの裏に顔を出す藤岡選手は、周りに使われるプレーとボールを引き出すプレーが出来ていました。

大きな体が活かせる場面では活かす、それ以外はひとりのフィールドプレーヤーとしてボールに関わっていく、というプレーが出来ていました。

将来が楽しみな選手です。

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