ちゃんとやれば必ず上手くなれる

檜垣裕志 講師

★二週間で劇的変化

先日、山口県でのサッカー指導で初めて会った小学五年生。
なんとリフティングは三千回できると言います。その三千回は両足でやったそうです。

そのときに、では利き足でリフティングをやってみてと言ったところ、50回しかできませんでした。
歩きながらの利き足のインステップリフティングも全くできません。

単純に考えると、両足三千回のリフティングであれば、片足は1500回はボールタッチしている計算になります。
それが、利き足だけでリフティングをしたら50回というのは、「形の癖」が付いてしまっているからです。
両足でリフティングという形の癖が脳にインプットされたからです。

小学五年生がリフティング三千回はすごいですよ。能力はあるのです。
しかし、その能力が良い方向に活かされてないわけです。

日本全国、こういう子たちは非常に多いです。
能力の高い子は、悪いものもどんどん吸収して、その運動能力だけでサッカーをやって、それでも活躍はできます。

しかし、本人のサッカー選手の能力を最大限には伸ばすことには繋がりません。
なぜなら、そこには正しい基礎技術はないからです。

運動能力だけでサッカーをやっても、技術は伸びません。
それなりの運動能力による技術であって、技術を最大限には伸ばせないからです。

本人には、本気になって「利き足だけ」でやってと伝えました。
両足の悪い癖が付いている場合、「利き足だけ」と言わざる得ないのです。

そこを間違った捉え方をする人たちは、ボールを持てる技術を知らないのです。
本人を最大限に伸ばすために、ボールを持てる技術を身につけるためには「良いボールの持ち方」「良いボールの置き場所」「良いボールコントロール」は絶対に必要です。
そこに「利き足」が最大のポイントであることは、素晴らしい選手たちを見れば明白です。

山口県でのサッカー指導から約二週間後、佐賀県でのサッカー指導で再会したところ、利き足のインステップリフティングは1500回を超えて、利き足インステップリフティングウォーキングもできるようになっていました。

このトレーニングの成果として、ボールの持ち方は抜群に良くなっていました。
別人と言っていいくらいに「ボールの持ち方」が変わりましたよ。
まだまだトレーニングは必要ですが、必ず夢に繋がります。

★ボールコントロールトレーニングが必要

ドリブル練習やフェイント、技の練習、それらは「形の練習」であり、トレーニングではありません。
技術力向上には必ずトレーニングが必要です。

例えば、トラップ練習をしても、実際はトラップは上手くなりません。
所詮、自分にとって都合の良いボールはトラップしやすいだけで、トラップ練習によってトラップは上手くならないのです。

本当の技術力はトレーニングによって培われるのであり、目の前のボールと正しく向き合い、正しい意識のもとでトレーニングしていくしかありません。
ボールコントロールトレーニングがあってこそ、技術力に繋がるのです。

だからこそ、歩きながらの利き足のインステップリフティングというトレーニングが必要なのです。
サッカーは動きの中でボールをコントロールしなければならず、その場でいくらリフティングをしても、結局は形を覚えるという慣れに繋がるからです。

はじめは、利き足のインステップリフティングだけで良いですが、ある程度、回数ができたら、歩きながらのインステップリフティングに移行した方が良いです。

★はじめの一歩の一番重要なトレーニング

利き足のインステップのみの歩きながらのリフティングをしてみてください。

サッカーは、動きの中でボールを自分のものにしてプレーしなければなりません。
動きの中でボールをコントロールする技術が必要なのです。
このリフティングトレーニングは、その技術を効果的に上げてくれます。

サッカーをはじめたばかりだと、利き足のインステップリフティングからスタートしていいですが、ある程度(100回くらい)できるようになったら、歩きながらの利き足のインステップリフティングをどんどんやってください。
これが安定してできるようになると、試合でのボール感覚が必ず良くなります。

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