【少年サッカー】明日からでも試せるサッカーの動き方

三浦直弥 講師

三浦です。

小学生がサッカーを始めて1、2年経つと、ボール扱いにも慣れてきて、サッカーの試合そのものに興味が出てきます。
そして、試合で活躍したいという思いが高まってきますが、同時にどうすれば活躍できるのかと模索し始めます。

試合での動き方がわからない

ある日、4年生の選手から相談を受けました。
サッカーを始めたのが小学3年生で、まだ1年も経っていません。

試合に出た時にどう動いていいかわからない、チームメイトから早く覚えるように言われて悩んでいるというものでした。

三浦もこの選手が試合でギクシャクした動きをしていることは知っていました。

まだサッカーを始めて1年も経っていないので、焦らずに仲間のプレーをよく見て、真似ることから始めようというアドバイスをしていました。

しかし、ボールを止める、蹴ることが精一杯で余裕がなく、仲間のどんなプレーを真似すればいいのか分からない様子でした。

両親に相談してみた

サッカーの動き方について両親に相談したそうです。
しかし、両親ともにサッカーは未経験で、ネットや本でいろいろ調べてみたそうですが、何を教えればいいのかわからないと言っていたそうです。

そして、コーチに教えてもらうように言われたので、三浦に直接相談があったようです。

サッカーが未経験でも、サッカー観戦が好きであればサッカーの動き方の基本を知ることが出来るかも知れません。

両親ともに陸上経験者でスポーツは好きだが、サッカーはルールもよく分からないと言うレベルでした。

それでも、わが子のためにいろいろ調べてアドバイスしていたそうです。

サッカーの仕組みについて

ある日、選手を迎えに来た保護者から、短時間でよいから話を聞かせて欲しいと言われました。
時間があったので、サッカーの仕組みや基本的な考え方について説明しました。

サッカーには攻撃と守備があることを説明し、ボールを持って相手ゴールを狙うことが攻撃で、ボールを持った相手からゴールを守ることが守備だと話しました。

すると、攻撃とはパスやドリブルをすることで、守備は相手のボールを奪うことではないかという質問が来ました。

間違ってはいないが、サッカーの目的はゴールを奪うこと、ゴールを守ることが原則だと話をしました。

そのために手を使えるゴールキーパーがいて、唯一、ルールで決まっているポジションはゴールキーパーだけなんですよ。と説明しました。

すると、フォワードやハーフやバックというポジションはなぜあるんですか、という質問がありました。

ゴールキーパーを除いたフィールドプレーヤーは、少年サッカーなら7人、成人のサッカーなら10人いて、攻守に効率のよい配置を考えてプレーしているんですよ、と答えました。

サッカーは足でやるスポーツなのでとても成功率が低いです。バスケットボールと比べるとよくわかります。

相手チームより多く得点することを目指しますが、1-0 という最小得点で決まる試合も多いです。

なので、守備に人数をかけて失点を防ぐようにしています。
その結果、得点が少なくなるということもあるんですけどね。

さらに、全員でゴールを目指したり、全員でゴールを守ることは非効率的なので、ポジションに分かれてプレーしていることを話しました。

選手と保護者は、サッカーとはゴールを目指すということは理解できたが、具体的にはどんな動きをすればいいのか、サッカーを始めて1年程度でもできることを教えて欲しいと言いました。

サッカーの仕組みにあった具体的な動き方

明日からでも役に立つ具体的な方法を教えて欲しいというので、2点に絞って教えました。

(1)攻撃

攻撃ではボールを持っている味方から離れること。
誰もいないところに走ってボールを呼ぶ。

(2)守備

守備ではボールを持っている相手に誰よりも早く近づくこと。
奪えれば奪ってもよいが、その前に近づくことが大事。

明日からでも出来る動き方は、ボールを持たない動き方のセオリーです。
これが出来るようになるだけでも見違えるはずです。

サッカーの試合の多くはボールを持たないプレーです。
この2つの動きからサッカーのエッセンスを学ぶことが出来るでしょう。

最後にもうひとつ追加しました。

(3)切り替え

攻撃から守備、守備から攻撃への切り替えを誰よりも早くすること。

ボールから遠いところでボールを呼んでいる時に味方がボールを奪われたら、誰よりも先に相手に近づくこと。
おそらく、誰かが先に近づいているかも知れない、だが、遠いところで立っているよりはマシである。

ボールを持っている相手に誰よりも早く近づこうとしている時に、味方が先にボールを奪うこともあるだろう。
その時に味方に近づいたままではなく、一目散に遠ざかることで、チャンスを作ることが出来る。

オフ・ザ・ボールの動きからサッカーを学ぶ

ボールコントロールのトレーニングはある程度時間がかかります。
繰り返し練習が欠かせません。
しかし、オフ・ザ・ボールのトレーニングはゲームの中で意識することでしか学べません。

チーム練習の時は、2対2、4対4 などのスモールサイドゲームで「オフ・ザ・ボールの動き」を意識することを繰り返す。

サッカー経験は浅くても、この方法でチームメイトに追いついて欲しい。そう考えています。

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