☆もし、右利きの僕が左サイドバックをやらされたら①

檜垣裕志 講師

★すべてのポジションを把握する

僕自身、ブラジルではありとあらゆるポジションをやりました。

例えば、フルコート2タッチゲームでは、僕がセンターバックに入って20センチ近く大きいブラジル得点王の選手をマークしたり、右利きだけど左サイドをやったり(左サイドハーフはやりやすい)、すべてのポジションの練習をやりました。

サッカーは自分がどのポジションをやりたいとかではなくて、どのポジションであってもやれるという考え方がなければなりません。
それはつまり、正しくサッカーを理解していないといけないということです。

ゴール中心、ボール一個、味方、敵、マイボールはゴールするため、相手ボールになればゴールさせないためという基本は頭に絶対になければならず、その基本から瞬時に判断できる技術力がなければならないのです。

日本では、そういう基礎基本の考え方、指導なしには、個々のサッカー選手としての成長には繋がりません。

要するに、サッカーというものをポジションで捉えることではなく、当たり前にゴールする、ゴールさせないという考え方を植え付けなければなりません。

チーム指導による弊害はたくさんあります。
これは、小中高というサッカー環境の中で大人による大人のためのチームサッカーを詰め込まれ、ポジションを決められ、戦い方を強いられ、技術も制限されて、やらされるサッカーをやらせれているからです。

そんな環境では、個々が上手くなることはなく、運動能力に優れた者によるサッカーが中心になります。

★利き足とは逆のポジション

例えば、僕が左サイドバックをやれという指示があったとします。
何も難しくはありません。

逆に利き足側にボールは置きやすいし、僕の利き目は右なので視野も良好、中盤でボールを持てばスルーパスも狙える、アタッキングゾーンに入れば中央からシュートも狙える、利き足側を抑えられたら、切り返して相手を抜くなど、やり方はいくらでもあります。

利き足にボールを置ける、利き足でボールを持てる、それができる技術があれば、やり方はいくらでもあるのです。

例えば、切り返して縦に抜けたとして、味方がすぐにクロスを要求するなら、逆足の左足を蹴ることもできるでしょう。

しかし、僕自身のプロとしてのスタイルを考えたら、切り返して縦に抜けたら、さらにアウトで中に入り、利き足で蹴ることの選択をします。

では、逆足でクロスの選択が必要だった場合にどうするか?

僕のプロとしてのプレースタイルを考えたら、そういう形にはならないというのが答えです。
ほとんどの人の考え方では、左サイドバックなら左足で蹴るのが当たり前でしょう。

しかし、その考え方ありきでサッカーをするから、自分自身の技術向上にはならないのです。

このポジションでは、こうしなければならない、そうでなくてはいけないなど、本人のプレースタイルは無視ですから。
そもそも、本人のサッカーを伸ばすことが目的ではなく、伸ばすこともできないのです。

ポジションによる限定されたプレーの考え方が自分のサッカースタイルを作り上げるのではなくて、自分のサッカースタイルがあってこそ、自分のポジションに繋がるのですから。

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