ワールドカップアジア2次予選ミャンマー戦から学ぶこと

三浦直弥 講師

三浦です。

2023年11月16日、サッカー日本代表はワールドカップアジア2次予選でミャンマー代表と対戦し、見事な勝利を収めました。

代表戦が放送される時は出来るだけ見るようにして、感想をサッカーノートに書くように指導しています。

サッカーノートがぽつぽつと集まって来ているので読んでいると、小学生ならではの視点があって参考になりました。

チームワークの重要性

選手たち(三浦のチームの選手です)は、カタールワールドカップが終わってまだ1年も経っていないのにもう次のワールドカップ予選が始まることに驚いていました。

また、代表チームに怪我人が出たことや、あらたに招集された選手を注目しているようでした。

カタール大会のメンバー以外にも新しい選手が入っての試合でしたが、それでも素晴らしいチームワークを見ることができました。

ハットトリック達成の上田選手ばかり注目しているのではないかと思っていましたが、新しい選手やチームワークのことなどにも関心を持っていたので、少しホッとしました。

試合はずっと攻めっぱなしでしたが、攻撃の場面でピッチを広く使い、引いて守るミャンマーを崩そうとしている場面を見て、チームワークを感じたそうです。

上田選手の引いて守る相手からのゴール

選手たちは、上田綺世選手のハットトリックを見てとても喜んでいたそうです。代表チームでのハットトリックはなかなかありません。

なでしこジャパンで宮澤ひなた選手が大量得点を上げましたが、男子の試合ではなかなか見られませんでした。

上田選手のヘディングやシュートがとても正確なこと、ペナルティエリアにミャンマーの選手が5人も戻っている状況でシュートを決めることが出来たことに驚いている様子でした。

確かにマスコミも、上田選手が引いて守る相手が多いアジア予選で、しっかりと得点を取ることが出来ることは評価していました。

うちの選手たちも引いて守るチームとの試合ではなかなか点を取ることが出来ないという経験があるせいか、上田選手とアシストの各選手たちを評価していました。

佐野選手のボール奪取

伊藤選手が怪我のため出場出来ないということで、鹿島アントラーズの佐野海舟選手が急遽招集されました。

うちの選手たちもこの佐野海舟選手は知っているようで、鹿島アントラーズの前は、J2で1位の町田ゼルビアにいた事や、ボール奪取率がナンバーワンだったことも知っていてびっくりしました。

佐野選手は期待どおりのプレーを見せてくれました。

後半から入ってすぐに相手ボールを奪い、素早く味方へパスをするなどA代表デビューにふさわしい動きを見せてくれました。

うちの選手たちもすっかり佐野選手のファンになったようで、ボール奪取、ボール回収という言葉を使っています。

佐野選手がなぜボールを奪うことが出来るのか、選手たちは次のように捉えているようです。

  • 遠いところにいても素早くボールに寄っていく能力がすごい
  • 相手のパスコースに入ってパスカットする能力がすごい
  • 届かないボールでも足を伸ばしてつま先でタッチして、すぐに体勢を立て直してキープするところがすごい
  • 相手に気配を感じさせずにいつの間にか近づいているところがすごい
  • 相手と奪い合いになっても転倒しないバランスがすごい

さらに、ボール奪取能力だけでなく、威力のあるワンタッチシュートを打つなど、積極的な攻撃参加の場面を見て憧れているようでした。

お手本となる代表選手たちのプレーの数々

今回の試合では、久保建英選手は出場しませんでしたが、攻撃的な選手だけでなく安定した守備をする選手たちを含めて代表選手たちそれぞれが小学生のお手本となるのだなと感じています。

ワールドカップではなかなか得点シーンに恵まれなかった上田選手ですが、所属チームで得点能力を磨き、それを代表チームで発揮する姿は小学生にとってもお手本と言えます。

また、鎌田選手のゴールや、上田選手の得点をアシストしようとする堂安選手、南野選手のアイディアあふれるプレー、さらにはドリブルやフリーキックで見せ場を作った相馬選手など、ボールを持った場面でお手本となるプレーを見ることが出来ました。

そして、ボールをもっていないプレーでお手本となる守備的ミッドフィルダーの佐野選手は、遠藤選手、守田選手でほぼ固定されていたボランチポジションにあらたな選手が加わり、2026年ワールドカップのメンバーになりそうです。

よいスタートを切った日本代表ですが、シリア戦、北朝鮮戦も厚い選手層を活かして、小学生たちのお手本となるプレーを見せて欲しいです!

 

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