小学5年生チームの試合前ウォーミングアップ

三浦直弥 トレーニング 講師

三浦です。

来年度の新チーム作りに取り組んでいます。
他のチームも同じ考えで、すでに新チームどうしの交流試合が数多く行なわれています。

5年生の一部の選手は現在6年生の選手たちと一緒にプレーしていましたが、5年生チームとしての試合はまだ数少ないです。
今回は試合前のウォーミングアップについて取り上げてみました。

 小学5年生のサッカーチームの重要性と目標

小学5年生はどんどん試合を行って、試合に慣れて欲しい時期です。
試合に慣れることでサッカー技術の向上を図ることができます。

たくさん試合をすることはよいのですが、試合前のアップを入念に行って、怪我の予防やパフォーマンスをじゅうぶん発揮することや、試合を通して技術向上を図ることが大事です。

ウォーミングアップは、体を慣らし、集中力を高めることを目的にして、内容はあくまでも楽しく、子どもたちが自信を持ってピッチに立てるように準備をすることを目指します。

アイスブレイクで楽しく心と体を温める

アイスブレイクという言葉は聞き慣れないかも知れません。

アイスブレイクは心と体をほぐすためのワークです。
いろいろなアイスブレイクの方法がありますので、別の記事で紹介したいと思います。
ゲーム系のアイスブレイクはコーディネーションやリラックスを促し、楽しい雰囲気の中で体を温めます。

動的ストレッチのブラジル体操は、怪我を防ぎながら、成長期の子どもたちの体の柔軟性と力強さを高めるために有効です。

アイスブレイクで緊張をほぐした後、ラダーやブラジル体操で基本動作を確認します。
ブラジル体操とアイスブレイクを兼ねてもよいです。

パス&ゴーでボールタッチの練習

次はいよいよボールを使ったウォーミングアップです。

シンプルなパス&ゴーの練習を行います。
ここではボールコントロールと動きの正確性を重視します。

動きながらボールをコントロールすること、その日のグラウンドコンディションを確かめながらボールの動きを掴むことが大事です。

仲間を見る、ボールを見る、ボールをタッチする、ボールを蹴る、そして走るというシンプルなアクションでボールへの感覚を確認し、試合中のパス交換に自信をつけさせます​​。

ロンドでのパス練習で実践的なスキルを確認

次に少しずつ試合の要素を取り入れていきます。
パスアンドゴーでは奪いに来る相手がいませんでしたが、ロンド(とりかご)練習では、実戦的なパス回しを重視します。

ボールをタッチする時に奪いに来る相手の位置を見てボールを置く場所を決めることや、スペースの活用、予測力をフルに使ってチームメイトとのコミュニケーションを向上させ、試合を有利に進めることができるようにします。

得点力を高めるためのシュート練習

サッカーの試合は相手ゴールにボールを入れることです。
シュート練習を行うことは、試合の目的を再認識させます。

シュート練習では、精度とパワーを兼ね備えたシュート技術の向上を目指します。
時間の許す限り反復練習を通じて、子どもたちの得点能力を養います。

同時にチームのGKもセービングのトレーニングを行うことができます。
その日のグラウンドコンデションを把握し、ゴールの位置や風景を確認しながら背後にあるゴールの感覚を掴みます。

さらにチームメイトのシュートをキャッチすることで、目と体を慣らすことができます。
声を出してチームメイトを鼓舞することで、GKのマインドもウォーミングアップすることができます。

試合前のチームミーティング

体を暖めた後は、試合前のミーティングを行います。

体が冷えないよう注意が必要ですが、夏場は、直射日光が当たらないよう工夫します。ミーティングに集中することが目的です。

試合の進め方と試合への意気込みを共有し、チームとして一致団結することを目指します。

ウォーミングアップの時間は20分程度

ウォーミングアップは夏場は10分、冬場は20分が理想的です。

この時間内で、様々なアクティビティを組み合わせて、効果的なアップを行います。
時間の使い方を工夫し、子どもたちが試合に最適な状態で臨めるようにします​​。

コーチは常に時計を見ながら時間経過を確認する必要があります。
どうしても長めになってしまうウォーミングアップですが、試合に時間的な余裕を持って望めるよう工夫が必要です。

 

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