小学5年生チームのポジションについて
三浦です。
小学5年生以下の新人チーム(来年度のトップチーム)をトレーニングしています。
グラウンドでの基礎トレーニングだけでなく練習試合も組んでいます。
練習試合の目的は、各ポジションを理解することです。
選手たちにはいろんなポジションを経験して欲しいからです。
どの選手にどのポジションを経験させるか、選手たちはいままでやったことがないポジションから得るものも多いです。
まずゴールキーパーを決める
少年サッカーは8人制です。
ゴールキーパーを除いた7人がフィールドプレーヤーになります。
最初に決めなければならないポジションはゴールキーパーです。
小学4年生以下なら全員でゴールキーパーを経験することも大事ですが、小学5年チームでは、2人のゴールキーパーを固定します。
チームによっては、背が高い、体格がよいという理由でゴールキーパーを決めることもあるらしいですが、三浦のチームではまったく身長や体格にはこだわりません。
まずゴールキーパーというポジションが好きかどうか、自分の意思で決めます。
好きであれば、現在の技量は問いません。
技量はトレーニングで身につけることが可能です。
背が低くても、俊敏で勇気があるゴールキーパーをたくさん見てきました。
自分からやりたいという気持ちを優先します。
その他のポジションについては、練習試合を通してポジションの理解度合いを見て決めていきます。
バックのポジションに求めるスキル
フィールドプレーヤーのポジションを決めていく時は、バックから決めていきます。
バックについては身長が高く、足の速い選手を起用するチームが多いようですが、三浦のチームではバックについても体格や身体能力にこだわりません。
8人制の少年サッカーでは、バックの選手が攻撃を組み立てる起点となるので、相手チームのロングボールを弾き返すヘディングスキルやクリアーボールを遠く蹴れるというキック力を基準とはしません。
逆に、最終ラインでもゴールキーパーと組んでボールをキープ出来る足もとのスキルを要求しています。
このポジションは、ラインを上げる、下げるという大事な役割をこなさなければならないので、試合の流れを読む力とピンチやチャンスを素早く判断する能力が必要となります。
中盤のポジションに求めるスキル
中盤のポジションはすべてのフィールドプレーヤーに経験して欲しいポジションです。
その理由は、コート内の360度を見渡してプレーする必要があるため、視野の確保と正確なスキルが必要となるからです。
また、中盤は攻守の切り替えが目まぐるしく変わるため、素早い判断能力が必要となります。
攻撃と守備の双方のスキルをバランスよく身につけることを目標としますが、プレーを続ける選手の個性によって攻撃寄り、守備寄りというプレーの質も変わってくることがあります。
中盤のポジションは「攻撃的」「守備的」に分けることができるので、選手の個性に合わせてシステム(フォーメーション)を変えていくこともよいでしょう。
例えば、3-3-1のシステムでなく2-4-1のシステムにすることで中盤が4人になりますので、攻撃的な選手をトップ下、守備的な選手をボランチとすることで特性を活かすことも可能です。
フォワードに求めるスキル
このポジションは、キックやヘディングの精度というより貪欲にゴールを狙う姿勢を求めたいです。
少年サッカーの場合は、こぼれ球を押し込んで得点するシーンが多いので、ゴールエリア内での機敏な動きや、こぼれ球に何度も反応する貪欲さが必要です。
相手チームのゴールキーパーやディフェンスもゴールを阻止しようと向かってくるので、フォワードには勇気も必要です。
相手ボールの時は前線での守備を行います。
攻撃と守備の切り替えも大事です。
ポジションを理解すること
このようにポジションを決めて練習試合を行います。
練習試合は前後半で行うのではなく、15分を何本か繰り返す方法で行っています。
練習試合の相手と話し合って、学年のレベルをあわせることもあります。
今回は5年生チームどうしで試合をしたいと伝えていました。
練習試合の目的は、各ポジションを理解することです。
応援に来てくれている保護者にも目的は伝えています。
ポジションがコロコロ変わることで疑問に思われても困るので、事前に伝えることが大事です。
効果的だと感じていることは、バックと中盤のポジションチェンジです。
バックがラインを上げようとしている時に、中盤の選手の中に反応が遅れてしまう場面がありました。
そのような選手にラインを上げることの意味を理解してもらうためには、バックのポジションを経験すると効果的です。
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