【少年サッカー】6年生が中学までにやらなければならないこと(1)

スキルアップ 三浦直弥 講師

三浦です。

6年生は全日本の予選が終わると練習の目的や練習内容を変えます。
中学サッカーの準備期間に入ります。

5年生以下は来年度のトップチームとなる新チーム作りに入ります。

6年生が中学生になるまで何をやらなければならないのか、三浦は次のような内容を指導しています。

基本技術の見直しとポジション

パス&コントロールやシュート、1対1、GKにおいてはセービングなど、小学生のうちに身に着けておきたい技術がたくさんあります。

6年生もこの時期になるとある程度のスキルを身に着けているのですが、選手によって得意分野や苦手分野があります。
技術にバラツキが出るのは個性が原因の場合もありますが、小学生時代のポジションによるものも大きいです。

小学生時代のポジションが中学、高校まで引き継がれることはほとんどないでしょう。
高校生でフォワードでもプロになってサイドバックをやる選手はいくらでもいますし、その逆もあります。

しかし、一般の小学6年生の場合は、指導者がこだわりを持ってポジションのローテーションを行わない限りは、フォワード、ミッドフィルダー、バック、GKのそれぞれにおいて、得意とするスキルと苦手なスキルが存在します。

小学6年生に必要な基本技術の見直しとは、ほぼ固定化されているポジションからいったん離れて、サッカー選手としての基本を見直そうということが目的です。

パーフェクトスキルとは苦手なプレーを作らないこと

小学生年代はゴールデンエイジと呼ばれ、いろいろなスキルを即座に習得しやすい時期と言われます。
10歳から12歳、つまり4年生から6年生の間は特に大事だと言われます。

11人制サッカーにスムーズに移行するためには、8人制サッカーの時代に「パーフェクトスキル」を身に着けておく必要があります。

ドリブルだけ、キックだけではなく「パーフェクトスキル」です。
偏ったスキルではなく、将来11人制サッカーに移行した時に困らないようあらゆるスキルを身につけることが大事です。

パーフェクトスキルとは「サッカーの試合で必要とされるあらゆるスキル」です。
ヘディング、パス、タックル、ボディコンタクト、サポート、カバーリングなどなど、ボールありの状況、ボールなしの状況でのプレー全体の事です。

非常に多くのスキルなので、習得には途方もない時間がかかりそうに思われますが、そうでもありません。
ひとつひとつのスキルは有機的に関わっているので、積み上げ式に身につけることができます。

例えばヘディングのスキルは、コートのどの位置のヘディング行うかでモーションが違ってきます。
相手ボールを弾き返す中盤でのヘディング、味方のクロスに合わせるゴール前のヘディング、味方ゴール前で相手のクロスを弾き返すクリアーのヘディングなどがあります。
それぞれのヘディングが出来て始めてパーフェクトスキルにおけるヘディングになります。

これらのスキルがよい判断のもと、試合で有効なプレーとして行えること。これがパーフェクトスキルです。

中学生に進学すると部活やクラブチームで活動することになりますが、小学生時代とは違い、ある程度スキルがあり、知識や経験があるものとして扱われます。

例えばマーキング(試合でマークに着くこと)ですが、マンツーマンディフェンス、ゾーンディフェンスのそれぞれの理解がないと、マークの位置、受け渡しなどの判断が出来ません。

相手チームがワンツーで仕掛けて来た時に、かんたんにボールに食いつくようでは、サッカーを理解しているとは言えません。
これはボールなしのプレーですが、知識と経験で身につけるものです。

このようなスキルがたくさんあるのですが、守備が苦手だから、攻撃が苦手だから、相手との接触プレーが苦手だからという「苦手」を作ってしまうとそこから先に進むことが出来ません。

苦手を作らないことが、パーフェクトスキルの土台になります。

フィジカルトレーニング

中学生になれば、大きな成人用コートを嫌でも走らなければなりません。
小学生用コートの倍ですので倍走るように思えますが、人数は8人から11人になるので走るスペースは倍にはなりません。

例えば5分当たりにスプリントする回数は、小学生サッカーの方が多いかも知れません。
スプリントする長さと時間が増えるので、筋持久力と心肺機能が求められます。

心肺機能向上のトレーニングは中学に行ってから取り組めばよいので、小学生時代にはその土台を作ることが大切です。
土台とは体格にあった体幹を作ることです。

骨格筋のトレーニングは発育発達を妨げる原因にもなるので、過度なスクワットやマシーンを使ったトレーニングは適切とは言えません。しかし、体幹部を自重によりトレーニングすることで、走るための体幹が強化されます。

体幹が強化されると、スプリントする際のバランス能力が高まり、無駄な動きが抑えられて疲れにくい動きが出来るようになります。
心肺機能と筋力はそれぞれ補いながら強化されていきますが、効率のよい走りでトレーニングすることにより効果的な心肺能力アップに繋がります。

三浦のチームでは練習時に基本的な体幹トレーニングを行いますが、同じメニューを毎日自宅で行うよう指導しています。

 

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