☆サッカー選手として勝ち抜くために

檜垣裕志 講師

★日本フィジカルサッカー

競技スポーツは、フィジカル要素が非常に強いです。
サッカーは、ラグビー、バスケ、バレーボール、野球、テニスなどと比較すると、体格、フィジカルの差はなくプレーできます。

それでもフィジカルは非常に重要で、育成年代のサッカーはほぼフィジカルで決まります。
小さい頃から、そういうサッカーを日本はやっています。

だから、プロ経験のない高校サッカーの監督がプロを率いても、それまで日本人全員がフィジカルサッカーをやってきたのだから、そのサッカー観は簡単にハマります。

逆に日本代表などで世界と戦ってきた選手が監督をやり、その戦術、システム、考え方が結びつかない、ということはよくあります。
プロになったからといっても、育成年代からやってきた本来のスタイルが特別に変わるわけではありません。

要するに、小中高大、育成年代からやってきたサッカーが変わらないのだから、プロになってもそのサッカーをやる方がみんなやりやすいに決まっているのです。
日本フィジカルサッカーの中で勝ち抜いた人間がJリーガーになるだけで、プロだからと特別な戦術やシステムが変わるわけではないのですから。

バルサのサッカーを目指してもバルサにはなれないし、日本の育成年代からやってきたフィジカルサッカーの方が、選手全員やりやすいに決まっているのです。

日本人はそういうサッカーを小さい頃からやっているだけで、その中でプロになる奴は勝手になるし、世界に行く奴も勝手に世界に行くだけです。
日本フィジカルサッカーの競争の先がJリーグであり、その先には世界という選択肢もあるというだけのことです。

★中途半端な技術ではダメ

フィジカルが優秀な人間には、両足がどうとか利き足がどうとかという指導は関係ありません。
フィジカル中心のサッカーがそこにあり、そのレベルのボールコントロールの技術があるというだけです。

どんなスポーツもフィジカル要素は非常に重要で、ちょっとボールコントロールができるくらいでは、相手がフィジカル中心だと簡単にボールを取られてしまいます。
だから、正しく技術を理解しないとダメなのです。

そのフィジカルとボールコントロールがある日本代表がボールを持てるからと、日本人みんながボールを持てるわけじゃないし、割合としてフィジカル要素が非常に高いということを知っておかないと、正しく技術を伸ばすことはできません。

今の日本がやっていることは、フィジカルサッカーと小手先(ドリブルスクール的な)の技の両極端です。
しかし、結果はフィジカルサッカーが勝ちます。

だから「ボールを持てる技術」を正しく理解してないといけません。
正しく理解し、正しく努力できれば、技術はどんどん上がりますから。

その方がサッカーを楽しめるし、未来はもっと広がるのです。

★走るサッカー

高校サッカーは昔から変わらずよく走ります。

いや、日本のサッカーは本当によく走ります。

子どもの頃から走った者が勝つというサッカーです。

そういうサッカーは違うと言って、ドリブルしても、小技を覚えても、フェイントしても、すべてフィジカルに負けてしまいます。

理想のチームサッカーもすべてフィジカルに負けます。

なぜなら、それらには「本物の技術」がないからです。

★唯一ブラジル人に勝てたもの

僕のブラジル留学当時、日本人留学生がブラジル人に唯一勝てるのは走ることだけでした。

僕自身、ブラジルでは走ることは常にチームトップだったし、それだけが唯一の生き残る手段のように感じていました。

紅白戦に右サイドバックでフル出場できたとき、相手レギュラー組の左のフォワードを完璧に封じ込めたときから、僕の出場時間が増えていきました。

しかし、それはサッカーではないと思っていました。
なぜなら、僕はボールコントロール技術はない、ボールは持てない、取られる、というサッカーの一番重要かつ一番楽しめることが全くできていなかったのです。
フィジカルだけでディフェンスし、相手に仕事をさせなかっただけです。

フィジカルだけでプロにはなれないということは、よくわかっていました。
何より、そんなフィジカルサッカーは全く楽しくないです。

だから、先ずはボールコントロールの技術を高めるために努力をしました。
そして、ボールを持てるようになるには「利き足」が最大のポイントだと理解してから、自分のサッカーが変わったのです。

フィジカルが重要なことはよくわかります。
それも含めて技術なのですから。

しかし、本当にサッカーを楽しめて、自分自身のサッカーを最大限に高めるには「技術」こそが最大のポイントであることは揺るぎない事実です。

実際に、僕の指導するボールコントロールトレーニングは、ボールコントロールと共にフィジカルも上がり、正しくつながっています。

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