【少年サッカー】サッカーノートを活用してコーチ、保護者と有効なコミュニケーションをとろう
三浦です。
お子さんはサッカーノートを書いていますか。
サッカーノートには選手が自主的に書くものと、所属するチームが指導のひとつとして取り入れているものに分かれます。
三浦のチームでは、選手がサッカーノートを書いて担当コーチに渡すようになっています。強制ではありませんが、ほぼ全員書いています。
自主的なサッカーノート、チームで書くサッカーノートそれぞれについて役立つ書き方や活用法について紹介します。
目次
サッカーノートには何を書く?
サッカーノートに書く内容は、練習や試合の記録、目標、アドバイスや指示、自分の感じたことなどです。
選手が書いた内容をコーチが読み、コメントをつけて選手に返します。
選手はコーチのコメントを読み、次の内容を書いていきます。
また、保護者が選手のサッカーノートを読み、提出する前にコメントを付け加えることもOKにしています。これも強制ではありません。
コーチからのコメントに対する質問もサッカーノートに書いてもらっています。まさにコミュニケーションツールとして機能しています。
サッカーノートを書く時の注意
選手、コーチ、保護者が見るサッカーノートなので、みんなが読めるような字を書かないといけません。コーチは、ノートを受け取ったら速やかに読んでコメントを書き、選手に返さなければなりません。
三浦も長いことサッカーノートのコメントを書いていますが、慣れているとは言え、10冊のノートでも回答に1時間ほどかかります。
サッカーノートを書く時には次の点に注意してもらっています。
・自分が分かりやすいように書く
・練習や試合のたびに書く
・具体的に書く
・失敗の反省ではなく、改善点などポジティブなことを書く
特に4つ目が大事です。
ミスしたことはコーチも保護者もわかる場合があるので、あえて自分で書いて落ち込む必要はありません。そんな日でもよいプレーがあった時にはそちらを優先して書いてもらうようにしています。
文字で伝えるということ
まず自分がわかりやすいように書きます。字は大きめで力を入れて書くように指導しています。筆圧の強さは、ノートを書く気力に比例しているように感じます。
選手はシャープペンシルを使って書いていますが、0.3ミリとかH、2Hなどの薄い文字は避けてもらうようにしています。
基本的には、学校でよく使う筆記用具を使ってもらいます。鉛筆を使って欲しいと思っています。しかもBや2Bの濃さがいいですね。ページが擦れてしまうとノートが汚れるのが難点ですが、筆圧が伝わってきます。
1回に書くボリュームは1ページ以内で、半分程度を目安にしています。
1行ごとに空けて書きます。読みやすさが違います。ぜいたくにノートを使うことで、ノートを使い切るという快感もあります。
なるべく漢字を使うようにしてもらっています。
漢字を調べながら書くと時間がかかるのであまり強制はしていませんが、コーチ側は小学生で習う漢字はだいたい分かります。オヤっと思ったらノートを返す時に選手たちに聞いています。
先日、ある選手のノートに「ディフェンスにかこまれた」という行を見つけて、「囲まれた」と直しました。選手たちに聞くと、「囲」の漢字は5年生で習うそうです。
絵、グラフは自由に書いて構いませんし、色は何色使っても構いません。
ただし、あまり時間をかけないように言ってあります。
サッカーノートを書くメリット
一般的に、サッカーノートを書くメリットは次のとおりです
・自分の成長の過程がわかる
・自分の課題や目標が明確になる
・クリアしたい目標が明確になる
・サッカーノートに書いた内容が、コーチ、保護者と共有できる。
特に2番目、3番目の課題や目標については、短期(3ヶ月以内)、長期(半年から1年)に分けて書いてもらっています。
小さな課題をクリアしていくとモチベーションアップにつながります。1ヶ月程度でクリアできそうな課題を見つけて書いてもらいます。
自分で課題を見つけられない時には課題を提案します。
多くの選手は、リフティングの回数やドリブルのフェイント、試合での得点数などを書いています。できるだけ具体的な内容がよいので、「点をいっぱい取る」というような内容については、「点を取るためにはどうすればいいのか、自分でできることは何?」というやりとりをすることになります。
サッカーノートをスクラップブック代わりに使う
サッカーノートには、文字を書くだけでなく、絵や図を書く選手も多いです。
新聞や雑誌を切り抜いて貼り付けたり、インターネットで見た情報を印刷して貼り付けたりする選手もいます。
チームの仲間や先輩がそういう事をやると真似したくなるのでしょうか。
あとで読み直すことを考えると、切り抜きをスクラップすることはよい方法だと思います。
貼り付けが多いサッカーノートは膨らむので、半年ほどでパンパンになります。
母親が作るサッカーノート
あるお母さんが、息子のノートに書いてしまうとノートがすぐに無くなってしまうからという理由で、別冊でお母さんノートを提出してくれました。
そのお母さんは3人の男の子がいて、長男は高校生、次男は中学生、末っ子が小学生というサッカー兄弟のお母さんでした。
料理は得意ではないけれど、スポーツ3兄弟の食事を管理するためにいろいろと勉強したようです。
お母さんノートのタイトルは「スポーツと栄養」というものでした。
このノートはとても参考になりました。コピーをとらせてもらい、コーチ内で共有したものです。
ご飯が進むおかず、安い鶏肉を調理して保存する方法、試合の前の日に食べる定番、夏でも安心なお弁当のおかずなど。
ブログにして全国のサッカーママに見てもらえばいいですよと助言したほどです。
アナログかデジタルか
サッカーノートはアナログなコミュニケーションツールです。
しかし、時代はデジタル化が進んでいるので、スマホのアプリを使ってはどうかという保護者からの提案もありました。
たしかに時短にはなるでしょう。しかし、時短を目指してはいません。
サッカーノートを書く30分はサッカーのことを考えているわけです。グラウンド以外でサッカーのことを考える時間はとても貴重だと思います。
また、ノートという紙媒体でのやりとりが小学生にとっては手軽で、かつ、長続きしやすいと考えています。
まとめ
中村俊輔さんは、小学生から代表選手になるまでずっとサッカーノートを保存していたそうです。著書にはサッカーノートが山のように重なっている写真がありました。
中村さんによると、ノートを読み返すとそれを書いた時の状況がリアルに蘇るそうです。落ち込んだ時にやる気が湧いて来て、元気をもらうこともあったそうです。
名選手中村俊輔でさえ、ノートを活用していたのです。三浦のチームの選手たちにもそんな経験をして欲しいなと考えています。
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