【なでしこジャパンから学ぶ】感動の一戦!日本代表、スウェーデンに敗れるも誇り高き戦い
三浦です。
日本はスウェーデンの激しいプレッシャーを受けながらも後半には立て直し、あと一歩というところまで詰め寄りました。まさに感動の一戦です。誇り高き戦いから学ぶものは何だったでしょうか。
試合を振り返りながら確認して行きます。
目次
苦しい展開、スウェーデンのプレッシャーに圧倒される
スウェーデン相手に苦しい展開が続いた試合でした。序盤からスウェーデンにプレッシャーをかけられ、前半ではスウェーデンが先制点を挙げてしまいました。
しかし、日本代表は後半になると徐々にボール支配率を取り戻し、一歩ずつ反撃を試みました。
スウェーデンの攻撃を見ていると、後半まで持たないのではないかという感じがしましたが、後半の中盤までスウェーデンのプレッシャーは衰えませんでしたね。
少年サッカーでも前半からプレッシャーをかけて戦い、選手が疲れたら選手交代をしていくという試合をすることがあります。
サッカー少年たちにとって、足を止めずにプレッシャーをかけ続けることはとても辛いですが、無駄に思えるプレッシャーでも次第にコツを覚えて、効果的なプレッシャーのかけ方を覚えていきます。
プレッシャーをかけることによって相手チームのトラップミスやパスミスが増えてくる様子をみると、プレッシャーをかけることの効果を実感します。
スウェーデンのプレッシングサッカーは試合の進め方のひとつとして参考になります。
スウェーデンが先制、日本はシュート0本の前半
前半32分、日本が今大会初めて先制点を許しました。
スウェーデンのフリーキックをGK山下杏也加がパンチングではじきましたがクリアしきれず、ゴール前で混戦になり、最後はスウェーデンのDFアマンダ・イレステットがゴール右に蹴りこみました。
このゴールの後もスウェーデンのプレッシャーは続き、シュートを1本も打つことなく前半を終えました。
なでしこジャパンは身長に恵まれていませんが、浮き玉にも積極的に対応するプレーを見せていました。
しかし、ゴール前のこぼれ球への反応はスウェーデンの気持ちが出ていたと言えます。
少年サッカーでもGKがパンチングで弾き返す場面がありますが、このボールをどちらが先に触るか。ゴール前の緊張の場面ですが、GKのプレーから先を読むことや、他人まかせにしないで自分でボールに向かうというプレーを学んで欲しいと思います。
日本、後半に持ち直しスウェーデンに反撃
後半に入ると日本代表は徐々にペースを取り戻し、ボール支配率を上げていきました。さすがにスウェーデンの体力を消耗したように見えます。
選手たちは一丸となって戦い、スウェーデンの守備陣にプレッシャーをかけました。その結果、後半に入ってからシュートシーンが見られました。
先制点を取られたことでメンタル的に消耗していてもおかしくない なでしこジャパンでしたが、相手ゴールに迫るという戦術と気力は素晴らしいものでした。
押され続けてもじっと耐えていればチャンスがやってくる。攻撃する気持ちさえあれば絶対にチャンスがくる。
少年サッカーでもぜひお手本にして欲しい試合運びです。
粘り強いプレーで林穂之香選手がゴール、1点を返す
後半18分、途中出場のMF林穂之香が左サイドからのクロスボールに合わせてシュートを決め、日本代表は1点を返しました。
このゴールは選手たちの粘り強いプレーと闘志が結実したもので、スタジアムに響く歓声とともに日本代表の誇りが感じられました。
途中出場の選手はスタメンに比べるとフレッシュな状態なので、林選手は自分がやるべきことをはっきりとプレーに表しました。
少年サッカーでも、途中出場する場面がたくさんありますが、林選手のように出場してすぐに試合の流れに溶け込むことはなかなか難しいものです。
なぜ途中出場でも試合の流れをリードすることができたのか。ベンチにいる時にどんな準備をすればいいのか。
少年サッカーにも非常に参考になる場面でした。
日本代表、スウェーデンに敗れるも誇り高い戦いを見せる
試合後、池田太監督はインタビューでなでしこジャパンの戦いを次のように語りました。
「我々の攻撃の時間をもう少し長く作りたかったというのもあるが、それでも後半にしっかり戦う姿勢をみせて(1点を)返してくれたこと、最後まで諦めず戦ってくれたことを誇りに思う」
監督は試合を客観的に受け止め、選手たちの気持ちがよくわかる内容のコメントを返してくれました。
少年サッカーでは、「惜しかったなー」というコメントで終わる場面も、池田監督のように客観的に試合を振り返り、選手たちはどのような感情で戦っていたか。そこに評価するポイントがあればしっかり褒めるということが大切だと感じました。
小学生でもサッカー選手としてはひとりの人間なので、頑張ったこと、辛い場面を乗り越えようとしたことについてはしっかり褒めたいですね。
主将・熊谷紗希選手、感情を込めて試合を振り返る
日本代表の主将、熊谷紗希選手も試合後に感情を込めて語りました。
「結果がすべてなので、負けて終わったのは本当に悔しいですけど。いまこの状態で自分の試合を振り返るのは難しいと思うが、自分たちにはチャンスもあったと思うし、最後取り返すチャンスはいくらでもあったので、あとちょっと届かなかったところが、自分たちの力のなさかなと思う」
この言葉には、選手たちの闘志と情熱が伝わってきます。
2011年の優勝以降、何度か優勝に近づきながらあと1歩届かない悔しさを客観的にコメントしていました。
池田監督、熊谷選手ともに自分の感情よりも試合の流れから自分たちのプレーを分析し表現するところが素晴らしいと思います。
少年サッカーでも、チーム全体と自分のプレーを客観的にコメントできるようミーティングしていきたいと思いました。
悔しさと誇り、日本代表が次なるステージへ
この試合での敗退は確かに悔しいものでしょう。しかし、その一方で日本代表の選手たちは、一丸となって戦い、最後まで精一杯プレーしました。その姿勢こそが、ファンや国民に感動を与え、なでしこジャパンの誇りを高めるものとなったのです。
世界中に与えたなでしこジャパンのサッカーのインパクトは強烈でした。スピードとテクニックと戦術は間違いなくワールドクラスです。
2024年のパリオリンピックでの予選ももうすぐ始まります。本大会ではよりたくましく成長したなでしこジャパンの姿を見せてくれるでしょう。
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