【なでしこジャパンに学ぶ】サイドからのクロスに合わせてゴールを奪う

スキルアップ シュート 三浦直弥 講師

三浦です。

FIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023が始まりました。

7月22日に行われた1次リーグは、ザンビア 0-5 日本というスコアでした。

スコアは大勝ですが、チャンスはもっと多かったですね。

ザンビアを完封したディフェンス陣も素晴らしいです。

サイドからのクロスに合わせるシュート

この試合の得点シーンのうち、1点目、2点目はサイドからのクロスに合わせるゴールでした。

サイドから低いボールをディフェンスとGKの間を狙って入れて、フォワードやミッドの選手が押し込むというものです。

シュートはワンタッチ。トラップしてシュートではなく、ワンタッチでのシュートがポイントです。
トラップすることで相手にブロックする時間を与えてしまいます。

なでしこジャパンの宮澤選手、田中選手もワンタッチでした。(田中選手はスライディングでした)

やや長いボールをアーリー気味に入れて、フォワードが追いつきシュートするという形です。

この形のコンビネーションに取り組んでいるチームは多いのではないでしょうか。

なでしこジャパンは簡単そうにやっていますが、クロスの正確さ、ワンタッチシュートの正確さ、それぞれのタイミング、いずれが欠けても成功しません。

さらに、試合中に意図してこの形を作る状況など、戦術的なコツも重なってくるので、シンプルだけど奥が深いコンビネーションプレーです。

だからこそワールドカップクラスでも用いられる攻め方なんでしょうね。

チームで練習する時のポイント

三浦のチームでは、この攻撃パターンをコンビネーション練習に含めて行っています。

コンビネーションのパターンはそれほど多くありません。ペナルティエリア前のワンツーや、サイドのオーバーラップなどチームの誰もが理解できて、試合でトライできるものを繰り返し練習しています。

サイドからのクロスは単純なせいか、チーム練習で行うと守備を崩すことができません。

GKが上がってディフェンス裏のスペースをカバーされてしまうとどうすることもできません。

成功するためにはディフェンス裏に大きなスペースが必要です。

チーム練習では、次のようなオーガナイズの工夫をしています。

・ディフェンスラインをハーフウェイライン付近まであげる

・サイドからのクロスはペナルティエリアより手前でいれる

・GKが前に出ているようならサイドからゴールを狙う

・アーリー気味にどんどん入れていく

このように、あえてオフェンスに有利な状況を作りGKとの駆け引きを与えて、クロスボールをシュートすることが可能にしています。

また、サイドからクロスが入ることがわかっているのでサイドバックが出てこないこともあります。

サイドバックが出てこない場合は、サイドから切り込んでシュートを打つことにしています。

ディフェンスラインを高くして背後のスペースが広い状況を作り、クロスボールをワンタッチでシュートできる状況から得点シーンを作ります。

サイド攻撃が少年サッカーで効果的な理由

少年サッカーの場合は選手がボールウォッチャーになりやすいので、サイドにボールがあるだけでマークを見失ってしまいます。

ディフェンスの選手が自分のマークとサイドにあるボールの両方を首を振りながら見るということは、なかなか難しいものです。

サイドからペナルティエリアにボールが入った瞬間に相手選手の存在に気づく!などということもあります。

これはGKも同じです。アーリークロスであってもGKはボールを見てしまいます。

ボールウォッチャーという少年サッカーの弱点を攻撃面では利用することが出来ますが、守備では克服していく必要があります。

ボールを見ることは悪いことではありません。ボールばかりみないことが大事です。

ボールをゴールに入れるためのシュートスキル

なでしこジャパンの1点目は宮澤選手が流し込むようなシュートを見せ、2点目は田中選手がスライディングで合わせました。3点目、4点目もグラウンダーのシュートでした。

少年サッカーでよくあるのが、力みすぎてバーを超えてしまうようなシュートです。

弱いシュートは相手GKに止められてしまう、だから強いシュートを打つ。その結果、力んでしまいボールを蹴り上げてしまう。

そんな小学生たちには、なでしこジャパンのゴールシーンをイメージして欲しいですね。

シュートの威力よりもコースの正確さが大事、そしてタイミングも大事です。

シュートの正解とは、ゴールに吸い込まれることが正解なので、練習や試合で数多く成功体験を積んで欲しいと思います。

まとめ

なでしこジャパンもザンビア戦は緒戦で緊張もありました。VARシステムによるオフサイド判断、ゴール判断などシビアな状況です。

サッカー少年を持つお父さんお母さんには、FIFAのホームページをお子さんと一緒に見ることをオススメします。

(FIFAで検索すると出てきます)

スタッツを見ると、チームで一番走っているのは長谷川選手で、ボールを受ける動きも一番です。

相手チームのプレッシャーの中でボールを受けるためには走らなければならない、ボールがない場面でのプレーがボールを持った時のプレーにつながることを学んで欲しいです。

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