【少年サッカー】1対1の守備について(1/3)

スキルアップ ディフェンス 三浦直弥 講師

三浦です。

少年サッカーでは、1対1の攻守のスキルアップがチーム力アップにつながります。

前回は、1対1の攻撃の考え方について書きましたので、今回は守備について解説します。

守備とはゴールを守ること

サッカーにおける守備の目的はゴールを守ることです。相手に得点させないことが守備の目的です。

そのために相手のボールを奪うという原則を忘れてはいけません。

コートの中のどんな場所であれ、相手がボールを持てばシュートを打つ可能性があります。

ゴールから遠いからシュートはないだろう、パスに決まっていると考えがちですが、遠い、近いの判断とは一体何でしょうか。

少年サッカーの場合、センターサークル付近からのゴールは珍しくありません。

しかし、少年サッカーでは、ボールを奪ったと思ったら奪い返されるということが頻繁に起こるため、ボールを失うことや守備の意識が低くなりがちです。

たとえ普段の練習で行うミニゲームでも、相手のボールを奪うこと、ゴールを守ることは強く意識して、習慣化したいです。

守備の優先順位1位はインターセプト

1対1の守備で大切なことを述べる前に、相手のボールを奪うことについて解説します。

守備の最優先はボールを奪うことですが、ボールの奪い方に優先順位があることをご存知でしょうか。

ボールを奪うことは攻撃の第1歩になるため、一番効率がよいボールの奪い方はインターセプトです。

相手ゴールに向かって前を向いた姿勢でボールを奪うことで、パス、ドリブル、シュートという攻撃が可能です。

横パスをカットした場合は、パスの出し手とパスの受け手を一気に抜き去ることができるため、非常に効率がよい奪い方になります。

パスの受け手をマークしつつ、パスの出し手のタイミングを読んでパスコースに入るので、ボールばかり見ているとなかなか成功しません。

相手がボールを持ってしまった時の守備

パスがカット出来なかった、インターセプト出来なかった。
マーク相手にパスが渡ってしまった。その時はどうすればいいでしょうか。

この場面でも優先順位があります。

相手がボールに触れていないなら、ボールタッチの瞬間を狙うことです。

ボールコントロールの瞬間は相手の足からボールが離れます。その瞬間を狙ってボールを奪うのです。

言葉にすると簡単そうに見えますが、実際のイメージが掴みにくいですね。具体的に説明します。

相手のトラップの瞬間を狙うとは?

少年サッカーの試合を見ていると、味方からのパスを受けた選手のトラップが大きくなってしまい、相手選手にさらわれてしまうという場面を多くみかけます。

技術が未熟な小学生ならではのシーンですが、大人のサッカーでも見かけます。

思ったところにピタッとトラップすることは簡単そうで難しいものです。

ボールをトラップする瞬間を狙うということはとても理にかなった方法です。

しかし、トラップする瞬間をとらえて足を出し、ボールを奪うためには相手やボールの近くにしっかり寄らなければなりません。

体がぶつかることもあるでしょう。しかしバランスを崩さずにボールを奪い、パス、ドリブルに移れるように練習しましょう。

トラップの瞬間が狙えなかったら

スタートが遅れてインターセプトが出来なかった。トラップの瞬間も狙えなかった。

相手はしっかりボールをコントロールして前を向いている。

後ろ向きであれば、前を向かせないようにするという方法もありますが、前を向かせてしまった。

この状態での守備はどうすればいいでしょうか。

ひとつは、この状態でも相手との間合いを詰めることができるならできるだけ詰めるということです。

サッカー用語では「アプローチ」と言います。

10年ほど前までは、相手との距離をある程度とってピタッととまり、相手モーションに合わせて移動するという考え方がありました。

現代では、ここでの距離を相手の懐にしっかりはいってプレッシャーを与え、できるならば奪い切るというプレーがよいと言われています。

ここまで寄せて奪えないときはどうするか。

ここでは2つの考え方があります。

ひとつは縦方向に行かせないという立ち方でコースを限定することです。

縦方向とはゴール方向なので、相手もボールもゴールに近づけないという考え方です。

もうひとつはパスコースに立ってパスコースを切るという考え方です。

たとえば、パスが来た方向へのリターンパスをさせないだけで相手の自由を奪えます。

コースを切るというと、パスコースに足を出すというイメージを持つ選手がいますが、そうではなく、コースに両足で入るということが大事です。

片足だけ出すと、相手がボールを引けばパスを出すことが可能です。

しかし両足で踏み込めば、たとえボールが引かれてもさらに足を出せます。

両足で入る事は、体の軸ごとコースに入ることです。とっさの変化に対応できるということですね。

まとめ

パスコースに入るところまで出来たらあとは奪うだけですね。

相手はボールを奪われないようにして一気に抜き去ろうとするでしょう。そこでどんな守備ができるか?

接触プレーを伴うディフェンスですが、そこにもコツがあります。

次の記事にて解説します。

 

 

 

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