☆サッカーに繋がるリフティング、サッカーに繋がらないリフティング②

スキルアップ 檜垣裕志 講師

 

★サッカーに繋がらないリフティング①

子どもの頃に、とりあえずリフティングをやってみようとしたときに、左右両足交互にやり始める子はいません。

ドリブルもキックもそうです。

両足指導や逆足と言われてたら違いますが、人間誰しも利き足で何かをしようとするのが自然です。

メッシの子どもの頃のリフティングは、利き足の左足でやっています。

日本では必ず両足と言われるので、自然な良い感覚を否定されます。

だから、リフティングも両足でやらされるため、そこに大きな問題が生じます。

★サッカーに繋がらないリフティング②

両足リフティングは、指先でボールタッチして、ペンギンの歩き方のようなリフティングになってしまいます。問題は、その形だけが身についてしまい、サッカーという動きの中でボールをコントロールする感覚に繋がらないのです。

前回の記事にも書いたように、サッカー選手としての感覚が備わっていれば何をやっても良いのですが、日本の環境ではほとんど無理です。

正しいことを伝えて、それを実行していかないと最大限には上手くなりません。

そこで、利き足のインステップリフティングが一番重要になります。

メリットは、ボールに合わせる感覚、ボールを捕らえる感覚、ステップ、軸、バランスなど、サッカー選手としてのあらゆる良い感覚に繋がる基礎のリフティングトレーニングです。

★その場のリフティングから動いてリフティング

今までの指導では、その場でのリフティングから一つ一つにやるように指導していましたが、サッカーに繋がるリフティングと考えたときには、動きの中でリフティングをする方が効果的なので、今は歩きながらの利き足のインステップリフティングを推奨しています。サッカーは動きの中でボールに合わせてボールを自分のものにするから、トラップ、ファーストタッチが良くなり、ボールを置ける、ボールを持てることに繋がります。

しかしその場でリフティングをしている場合、決してそれは悪いわけではないのですが、そこには慣れが生じることが多々あります。

それも良い慣れではなく、悪い慣れです。

★トレーニングとしてのリフティング

トレーニングとして、利きのインステップリフティングを歩きながら、または走りながら、400m以上を落とさないで安定して出来ることを一つの目安と考えています。動きながらの利き足のインステップリフティングは、トレーニングとして非常に効果があります。

ただし、動きながらのリフティングは難しいので、個々の身体の成長バランスなどを考えて、リフティングより利き足でボールをたくさん触ることに効果がある場合には、見極めた中で指導しています。

★利き足リフティングの大きな効果

単純に技術とは、ボールに合わせる力です。思い通りにボールをコントロールするというより、ボールに合わせる力がないといけません。

ボールに合わせる力があるから、ボールは自分のものになりやすいのです。

ボールに合わせる力を養うために、リフティングは非常に効果的です。

利き足とボール、はじめはなかなか出来なかったリフティングも、必死にボールについていくことでどんどんボールに合わせる力がついていきます。

これを動きの中でやると、より効果的なのは明白です。

ボールという一点、利き足という一点、その点と点を合わせられる力こそが、ボールを持てるようになるためのはじめの一歩なのですから。

つづく

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