後ろの選手を助ける前の選手の6つの守備

ポジション ディフェンス 武内颯馬 講師

試合中、後ろの守備をしている時に前の選手に要求することがあります。

それらができれば、後ろの選手にとってはすごく助かります。

試合中に要求することは当然大切なことですが、試合中に言っても理解できないこともあります。

事前に理解していれば、試合ではより精度が上がるでしょう。

そこで今回は、後ろの選手が前の選手にしてほしい6つの守備として紹介したいと思います。

前の選手にしてほしい6つの守備

後ろの選手が前の選手にしてほしい守備は、次の6つです。

  • マークを決める
  • ボールホルダーに余裕を与えない
  • パスコースに入る
  • コースを限定する
  • オーバーラップを捕まえる
  • 挟む

マークを決める

前の選手は、第一ディフェンダーとしてマークを早く決めるべきです。

基本的には、対峙する相手をマークすることになります。

しかし、別の選手がオーバーラップしてきたり、ポジションを変えて攻めてきた場合は、臨機応変にマークを変えなければなりません。

その時には、まずは前の選手がマークを決めます。

そうすれば、前から順にマークを決めることができ、相手のフリーの選手をつくることがなくなります。

その時の注意点は、マークする選手を早く決めることです。

一般的には、フォワードなら最後尾でボールを持った選手、中盤なら中盤の底でボールを持った選手が、一番初めにマークにつくべき相手です。

誰がボールを持っているかを素早く判断することと切り替えの早さが、このマークを決めるプレーには必要です。

ボールホルダーに余裕を与えない

後ろの選手は、ボールを持った相手に対して余裕を与えたくないです。

なぜなら、フリーで持たれるとパスやドリブルなどで展開されたり、時にはロングシュートが決まったりするからです。

特に、相手のフォワードに強力な選手がいると、その選手に対して良いパスが入った場合、ディフェンスとしては止めることが難しくなります。

良いボールが入らないようにするためには、前の選手が余裕を与えないようにプレスをかけることが不可欠です。

パスコースに入る

前の選手が相手のパスコースに入るポジションをとると、後ろの選手は助かります。

例えば、ポストプレーを狙う相手に対してグラウンダーのパスが簡単に入ると、チームとして苦しくなります。

そこで前の選手はそのパスコースに入って、そのクサビのボールを防ぎます。

たとえ、そのパスコースを完全に防げなくても、前の選手がいることで良いクサビが出せなければ、後ろの選手は守備が楽になります。

コースを限定する

後ろの選手は、前の選手に相手の攻撃のコースを限定してほしいと思っています。

例えば、前の選手が相手のボールホルダーに対して正面から止めにいくと、左右どちらから攻められるかわかりません。

そこで、前の選手が相手の右足を抑えながら右に攻めさせれば、後ろの選手は自陣の右側を固めることで守備がしやすくなります。

このように、前の選手が相手の攻撃のコースを限定させると、その後の守備が非常に楽になります。

オーバーラップを捕まえる

相手の攻撃選手がドリブルやワンツーなどで上がってきた時にフリーで上がってこられると、ディフェンスからすると数的不利になり後手後手にまわります。

その時に、前の選手が上がってきた相手に対してしっかりつくことができれば、数的不利を作られなくてすみます。

前の選手にとって、戻りながらマークを捕まえることは精神的にも肉体的にも苦しいです。

しかし、そこを意識して戻ることで、後ろの選手はとても助かることになります。

挟む

後ろの選手が相手を相手を止めている時に、前の選手がディフェンスの相手選手を挟みにいくと、後ろの選手は楽にプレーできます。

もし、そのまま1対1ならシュートに持っていかれそうな場面でも、挟むことによって相手の攻撃を止めることができるからです。

このことは後ろの選手にとっては、相手が1対1に強ければ強いほど前の選手にやってほしいプレーです。

まとめ

今回は、後ろの選手が前の選手にやってほしい6つの守備、というテーマで話を進めました。

  • マークを決める
  • ボールホルダーに余裕を与えない
  • パスコースに入る
  • コースを限定する
  • オーバーラップを捕まえる
  • 挟む

後ろの選手と前の選手では、見えている景色が違うのでやりたいことも違ってきます。

ただ、守備に関しては後ろの選手が主導権を持った方が良い守備ができます。

前の選手は後ろの選手がやってほしいことを理解しましょう。

そうすれば、きっとチーム全体で良い守備ができます!

この記事を書いた人武内颯馬武内颯馬
サッカーを小学生からはじめ、中、高校、大学と部活動に参加する。社会人では市リーグに所属し、サッカーを続ける。社会人になってからは、フットサルもプレーする。様々なチームでプレーする中で、指導的な立場も経験し、その中で上達法や楽しみ方などを伝えるようになる。40代2歳息子の父。主なポジション:ハーフ、サイドバック、好きな選手:イニエスタ、メッシ、好きな監督:岡田武

 

 

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