【スキル】自分のタイミングではなく、相手が嫌がるタイミングを知ることの大切さ【サッカー】
ロシアワールドカップ開催まであと1ヶ月を切りましたね。
西野朗監督が招集メンバー35人の概要を発表しましたが、23人の最終決定は5月30日のガーナ戦の翌日、31日になるとのことです。
本田、香川、岡崎というビッグ3は招集されるのでしょうね。
一方、若手では誰が招集されるのか関心が集まります。
三浦は、ポルトガルのポルティモネンセで活躍している中島翔哉選手に注目しています。
ワールドカップでは何と言っても「決定力」が必要とされます。
中島翔哉選手は、FC東京から期限付き移籍でポルティモネンセでプレーし、なんと1年目で10得点、12アシストという結果を叩き出しました。
読者の皆さんも中島翔哉選手のプレーを見たことがあると思います。
キーパーの頭上を抜くループシュートや、シュートを打つと見せかけて味方へのアシストをするというプレーを見て、今までの日本人選手にはないセンスを感じたのではないでしょうか。
■中島翔哉選手の優れたプレー
中島翔哉選手は攻撃的なポジションであるトップ下や左サイドハーフでプレーしています。
相手チームのプレッシャーがキツイポジションですが、身長163センチという小柄な体格に似合わず、大きな相手選手に対しても身体を使ってボールキープしています。
ボールを持ったらシュートを狙うのですが、シュートを打つのか、味方へを使うのか、相手チームの判断を惑わせるプレーが中島選手の持ち味です。
シュートに持ち込めないような場面でも相手にボールを、渡すことなく、スペースを上手く使ってドリブルしながら味方へパスをするプレーが特徴的です。
縦へ縦へというドリブルだけでなく、相手に奪われないためのキープのドリブルがとても上手い選手です。
このような選手が23人に選ばれることを願っています。
■中島選手のような視野の広さを身に着けよう
中島選手がゴール量産とともにアシストも量産している理由のひとつに「視野の広さ」があると思います。
三浦はU11、つまり小学5年生以下チームを指導していますが、先日の大会の様子をコーチ仲間から意見を求めました。
・シュートの正確さが足りないとか、キレイに決めようとし過ぎているとか
・相手を崩してからシュートを打つということにこだわり過ぎているとか
いろいろな意見がありました。
コーチの意見を集約すると、ゴールを確実に決めようとするあまりに相手陣内に深く入ってからシュートを打とうとしている。
ペナルティエリアのライン付近や、相手デフェンダーを完全にかわさずにボール1個分のコースが空いたところでシュートを打つなど
相手デフェンダーやGKが予測出来ないタイミングや意表をつくタイミングでシュートを打つことが必要だと感じました。
ポルティモネンセでの中島選手のプレーはうちのチームにとって見ればまさに「お手本」です。
ボール離れ、球離れがとてもいいタイミングである。
しかも、自分でシュートを打とうという雰囲気が相手に伝えながらアシストするというプレーがサッカーらしくていいなと感じています。
うちのチームの選手たちは、1タッチ多いようです。
ダイレクトで打てる場面でもトラップをいれてしまうこと、あと1歩ゴールに近づいてからシュートを撃ちたいのでドリブルが1タッチ多くなってしまう。
結果として、相手デフェンダーがシュートコースをブロックしたり
ゴールに対する角度が狭くなったりします。
中島選手のような視野の広さと早めのタイミングでシュートやアシストをすることをチームのテーマにあげています。
■自分のタイミングではなく、相手が嫌がるタイミングを知ろう
三浦のチームのU11の選手たちは、自分のタイミングでシュートやアシストをしようとしています。
このタイミングは、技術が高くなれば1タッチ少なくすることが出来るようになります。
自分のタイミングではなく、相手が嫌がるタイミングを知ることで、そのタイミングでシュートやアシストをするためにはどうすればいいのか。
相手を意識した技術を身につけるきっかけになります。
実際の試合では、自分が出来るプレーを試すことが大切ですが、相手が嫌がるプレーをすることも大切です。
予測したよりも早めのタイミングで打たれたシュートは、デフェンダーもゴールキーパーも守りにくいです。
ドリブルで突破するのか、パスするのか読めない状態は、フェンダーにとって嫌な場面です。
相手が嫌がること、自分が出来ることを意識しながらプレーを磨くこと。
これを小学生のうちに身につけることで、中学、高校と進んで行ってもよいプレーヤーになると言えるでしょう。
試合とは相対的なものです。
相手とのかけひきを考えながら練習を続けて行きましょう!
応援しています。頑張りましょう!