☆ボールを持てるという意味
★ボールポゼッション①
ボールを保持する、ボールを支配するサッカーをポゼッションサッカーと言うけど、そもそもポゼッションサッカーとは、個々にボールを持てる能力があってこそ、当てはまるものです。
しかし、日本では、個々がボールを持てることの本当の意味をわかっていません。
例えば、2022年のワールドカップでは、対戦相手のドイツ、スペインには70%以上、ボールを持たれていました。しかし、勝利したのは日本。
コスタリカ戦では、ボール保持率が日本の57%というデータがあります。でも、勝利したのはコスタリカ。
クロアチア戦でのボール保持率は、クロアチアが59%でした。
これが何を意味するかです。
★ボールポゼッション②
プロの試合というのは、技術的に優劣はありますが、フィジカル的には皆、プロの能力を持っています。
ということは、いくら相手にボールを持たれていて、相手の技術が上であったとしても、劣っている側もプロとして最低限の技術も能力もあるわけですから、ワンチャンスで流れが変わることはあります。
逆に、日本はコスタリカよりボールを持てている割合が高かったのに、コスタリカには負けているのですから、ポゼッションサッカーの意味とは一体何かを知るべきですね。
★各国の戦い方のベースにあるもの
ボール保持率からその国の戦い方がわかります。
スペインは、ボールを保持して戦うことがベースにあります。
現在、ヨーロッパの主要国は、基本的にはボールを保持し戦うことがベースになってきたので、イングランドも昔のようなサッカーではなく、ボール保持率は高くなっています。
南米は、ブラジル、アルゼンチンが昔からの強豪国であり、彼らの戦い方に合わせて戦うという歴史が、ウルグアイ、パラグアイの伝統的な強固なディフェンスからのカウンターサッカーに繋がっています。
ですから、ウルグアイやパラグアイのサッカーは、ボール保持からのサッカーではありません。
(実際に日本がウルグアイやパラグアイと対戦したときも、ウルグアイやパラグアイのボール保持率は高くありません)
中南米ではメキシコが中心であり、コスタリカもまたディフェンスからのカウンターサッカーが主となっているため、日本との試合でも、ボール保持率は高くはないのです。
日本はというと、ボールを保持出来るかどうかは、サッカーの戦い方においては歴史的に浅いため、相手次第というサッカーになっています。
★基本的には、ボール保持率が高い方が有利
サッカーはボールゲームですから、ボールを支配する割合が高いことは有利です。
しかし、勝負ですから、相手にボールを持たせて隙を見つけてチャンスを掴むことも戦術であり、ポゼッションサッカーが勝利するかはまた別です。
要するに、勝負を考えたときに、そのポゼッションサッカーはゴールするためなのか、ただボールを持っているだけ、パスを回しているだけでは、目的が異なるため、結果として変わってきます。
それが証拠に、日本はドイツには70%以上ボールを支配され、スペインには80%以上ボールを支配されたのにも関わらず、日本が勝利しました。
★勝った方が強いではない
勝った方が強いという言葉は、ある意味正しくて、ある意味違います。
プロである以上、勝たねば全く意味がありません。
しかし、これからサッカー選手として成長、成功したいのであれば、個人のレベルアップ以外に道はありません。
それがどんな道かと言うと、個人が「ボールを持てる技術」が一番重要です。
ワールドカップでの日本の戦い方、ドイツ、スペインに対しての日本のサッカーが、これからサッカー選手として成長していくべき個々のサッカーでは、絶対にありません。
ボールを支配されることは、一個人の選手としては屈辱ですし、屈辱と感じられなければなりません。
自分がボールを持てない、自分のボールを取られる、こんな選手がこれから生き残っていけるでしょうか?
もちろん、サッカーはそれだけではありませんが、世界の一流選手たちでボールを持てない選手はいません。
技術的な差はあっても、一流には一流のボールを持てる技術があります。
個々がボールを持てる技術を正しく学ばない、身につけない限りは、自分の未来は決して明るくはないのです。
つづく
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