パスワーク改善のためのコミュニケーション
三浦です。
先日のチームミーティングでの選手どうしの会話です。
「パスミス多すぎ」
「3本つながるの珍しい」
「今年のチームはパスがつながらない」
「どうすればパスがつながるようになるんだろう?」
「何回パスを出して、何回成功しているんだろう?」
どうすればパスがつながるようになるのか?というテーマのようです。
三浦のサッカーノートには、コートの図が印刷してあるので、シュートを打った場所、打たれた場所の他に、ボールを失った場所、奪った場所に印(記号)をつけています。
(ほとんどスコア係にお願いしています)
その答えは・・・・と話をする前に、ある事に気づいて欲しいので、三浦が話をする前に選手どうしで話あってみました。
ある事とは最後の方に書いています。
キックやトラップの精度が問題
選手どうしが「パスをつながるようにするためにはどうすればいいのか?」というテーマで話合いました。答えをまとめると次のようなリストになりました。
・正確なキック
・パスのスピード
・パスの長さ
・パスを出すタイミング
・正確なトラップ
・動くタイミング
キックのスキル、パスの精度、トラップの上手さなどを問題にしているようです。
まあ、間違いではありませんので、どうすれば上達するか、練習方法や試合で何をやればいいか?という事も話合いました。
やはり、止める蹴るの繰り返し練習と、周りを見るというアイディアしか出てこないようです。
ハンドパスゲーム
4人1組でチームを作りビブスで色分けします。コートの大きさは、試合会場ならペナルティエリアの半分です。通常の練習場では20m四方程度の大きさです。
大会に参加した時にウォーミングアップとしてよくやる「ハンドパスゲーム」です。
ボールを持ったまま移動できるのは3歩までのルールで、相手が保持しているボールを奪うことは出来ません。腕を広げてパスコースを防ぐのはアリです。
最初はボール回しだけですが、コートの両端にコーチが立ってゴールの役割をします。コーチが上手くキャッチ出来れば1点です。相手からボールを奪った選手が直接ゴールを狙えないルールにしています。
ハンドパスゲームをやるとわかることは、顔が上がって声がよく出るという事です。試合直前にやるとチームの雰囲気が良くなります。声を出すといいですね。
足を使ってやるとヘッドダウンして、声が少ないです。
手を使うとなぜパスがつながる?
三浦が選手たちに問いかけます。
「手を使うとなぜパスがつながるんだろう?」
選手たちは
「手が足より器用だから!」
と答えます。
「それだけじゃないよね」
選手たちは
「周りが見える」
「ボールを呼ぶ声が出る」
などという現象に気づき始めます。
三浦がハンドパスプレーを行なっている選手たちの場面をひとつずつ例に出しました。
「ボールが欲しい人は、ボールを持っている人と顔を合わせようと移動してアピールするよね」
「ボールを持っている人は、パスをする時に受け手を確認するよね、ノールックで出す時もあるけど、出す前にチラ見しているよね」
「出し手も受け手も声を出しているよね」
「これってサッカーではなんていうのかな?」
選手たちは、アイコンタクトとか、ボールを呼ぶとか、声だしとかブツブツと単語を並べます。
三浦がいいます。
「そういうのをまとめて、コミュニケーションっていうよね」
選手たちは、そうだそうだとうなづいています。
コミュニケーションを良くする
三浦は、パスがつながらない問題の解決方法のひとつとして、コミュニケーションを良くする事に気づいて欲しかったのです。
パスの受け手がパスの出し手に出すサインは、声だけでなく、動きとシンクロさせること。
パスの出し手は、どこへパスを出すのかを素早く判断し、体の向きや声を使って味方にサインを送ります。
キックやトラップの精度を上げる練習と合わせてコミュケーションスキルを高める練習を行うとよいです。
意外と、コミュニケーションの悪さが問題だったりするので、味方どうしのコミュニケーションが良くなるだけでパスがつながるようになるようです。
顔が上がること声を出すことの大事さ
コミュニケーションを良くするためには順序があって、顔を上げる習慣がないと効果が出にくいです。少しくらいボールコントロールをミスってもいいから顔を上げる事を優先するような環境を作ろうとトライしています。
声出しについても、チーム内で共有できる言葉を整理しておくといいようです。
「足もと」「スペース」という言葉はジェスチャーとともに使うとか、逆サイドからのボールの要求に答える時には「オッケー」という言葉を使うとか、いろいろあると思います。
チームプレーだからコミュニケーションが大事という表面的な指導ではなく、手を使うと自然とできることが足を使うとなぜ出来なくなるのか、という本質的なことに注目して選手に気づきを与えたいと考えています。
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