ボールキープ!ボール際で戦う選手たち

スキルアップ 戦術 三浦直弥 講師

三浦です。

5月も後半に入り、少年サッカーのリーグ戦もスムーズに進んでいます。

年度初めは各チームともに個人スキル、チームプレーともに未熟さを隠せません。

これが半年後、冬前くらいになると熟練度が増して来て別人、別チームになるので、子どもの成長は素晴らしいものです。

ボールキープは気持ちが試される

ボールキープはサッカーのスキルの中では地味ですが、とても大事なスキルです。

一瞬だけのキープ、数秒耐えるキープ、キープにはいろいろありますね。

相手に触らせないこと、相手から遠い場所にボールを置くこと。これらが大事です。

しかし、もっと大事なことは、体を入れるって事ですね。相手とボールの間に体を入れ続ける事です。

このようなプレーでは、相手と体がぶつかります。

背中から押してくる相手を腕を伸ばしてガード、相手を懐に入れさせない。

時には潰されてしまうこともあります。

このような攻防の結果、ファウルとなる事もあります。

レフェリーは、この転倒を見て、バランスを崩して倒れたのか、相手のプッシングによるものなのか、微妙な時は笛は吹かれません。

特に小学生のサッカーは子供たちもバランスを崩しやすいのでレフェリーも迷うことが多いです。

このような体と体がぶつかり合うプレーでは、フィジカルコンタクトの強さが試されます。

同時に、ボールを守る、体を張ってでも相手に渡さないという気持ちの強さも試されます。

ボール扱いは上手なのに試合で活躍できない選手はこの「気持ちの強さ」が足りない場合があります。

上手く相手をかわせなかった時が勝負

少年たちは、体と体がぶつかりあう「フィジカルコンタクト」を避けて、華麗に足技ででかわそうとする時があります。

何度も練習してきて「ステップオーバーを使って上手く相手を外し、ターンして味方にパスを渡す」プレーにチャレンジします。

これが成功すればナイスプレーです。

しかし毎回成功するものではなく、相手が外れない時もあります。

そこで簡単に諦めるか、しつこくキープするか。選手の成長の分かれ目になります。

ミスった!と思った瞬間に、ボールを相手に触らせないように素早くボールと相手の間に体を入れる動きを見せる選手。体を当てながら相手とボールの間に体を捩じ込もうと必死の顔です。

一方、ミスった!と思った瞬間に、まだ相手がボールに触っていないにも関わらず足を止めてしまう選手もいます。追っても取り返せない、ダメだ・・・とあきらめ顔です。

プレッシャーをかけるという「プレー」

ボールを失った瞬間、もっと詳しく言えば、ボールをコントール出来なくなり、ルーズとなった瞬間に、何が出来るか?

それは、相手に1センチでも近づくという事です。近づく事で相手にプレッシャーを与える事ができます。

小学生年代では、他の誰かが守備をしてくれるだろうという「他人まかせ」のプレーを見かけることがあります。

選手たちはまだ「フォア・ザ・チーム」を学んでいないか、学んでいても具体的にどういうプレーなのか気づいていない可能性があります。

プレッシャーをかけるために走って相手に迫っても奪える保証はないから諦めてしまう。

そんな選手たちも練習や試合を重ねていくと気がつくことがあります。

ボール際のプレーで大切なこと

練習や試合を重ねて行く事で、相手に体をぶつけるとか、相手の前に腕を捻じ込んでいくとか、スキルが身についていく事も成長のひとつですが、次の2点に気づくことが大事です。

①ボールをコントロール出来なくなった瞬間が守備への切り替えのポイント

相手がボールをしっかり持ってから奪いに行くのでは遅い。切り替えのタイミングを早くすると相手がコントロールミスをした瞬間を捉えることが出来る!

②自分に出来る事はプレッシャーを与えること

ボールを奪えそうにないからプレッシャーをかけに行かないというのではなく、そこで頑張ってプレッシャーを与えることで、味方の守備を助ける事に気づきます。味方とサンドイッチしてボールを奪い返すことや、苦し紛れのパスを出させて味方にインターセプトするなど、連携して守備をすることに気づきます。

まとめ

自分の体を投げ出して相手に自由にプレーさせない気持ちを表現出来る選手は、それがひとつの才能です。

泥臭いプレーですが、泥臭いプレーで満足していません。体を投げ出さずに済むようになるためにスキルを磨こうという気持ちを持ち合わせています。

体を投げ出すことができない選手は、仲間の勇気あるプレーを見てブレークスルーして欲しいものです。指導者が真似をしなさいと指示するよりも、仲間のプレーを見て何かを感じる事ができる選手を育てたいと思っています。

 

 

 

 

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