少年サッカーにおける足の速さについて
三浦です。
新シーズンが始まりました。
新しく入団した選手もいますので、じっくりと基本練習から始めています。
仲間どうしライバル意識があって楽しみですが、ボールコントロールスキルよりも足の速さを競う選手が多いです。
足が速くなる方法が知りたい、足が速くなりたい選手たちに「サッカーの試合と足の速さ」について話をしました。
目次
足が速くなくても勝てるのがサッカー
サッカーは走るスポーツなので、足が速い選手が絶対に有利です。
しかし、サッカーの面白いところは、足が遅くても足が速い選手に勝てるところです。
運動会の徒競走のように「ヨーイドン」でスタートすれば、足が速い選手が当然勝ちます。
しかし、サッカーは同時スタートの必要はなく、フライングOKですし、スタートするフェイントもOKです。
足の速さに自信がない選手たちにこの話をすると目を輝かせます。
サッカーの試合での走りの特徴
サッカーの試合では、走る距離、スピードは場面によってさまざまです。
先にスタートする時は、距離が長く、タイミングが早ければ有利です。
つまり、判断とタイミングですね。
長い距離が得意な選手は短い距離だと遅い場合もあります。短い距離は速くても、距離が長くなるとスピードダウンしてしまう場合もあります。
サッカーの試合では、3mから5mの距離、10mから20mの距離、30m以上の距離という3つの場面でスピードの差がつくように思います。
大事なことは、自分の足の速さの特徴をつかむことと、自分のトップスピードを知ることです。
自分のトップスピードを知ろう
自分のトップスピードとはどれくらいの速さなのか。まずこれを知りましょう。
試合中にルーズボールを追いかける時のスピードは、相手に負けたくない気持ちで一生懸命走るので、きっと自分のトップスピードでしょう。
ゴールラインやタッチラインを割りそうなボールを追いかける時もトップスピードですね。
何メートル走ればトップスピードになるか
立ち止まっている姿勢からトップスピードまで何メートル、何秒かかるか。サッカーでは短距離、短時間でトップスピードに達する能力が求められます。
足が速いと言われる選手でもトップスピードに乗るまでに時間がかかる選手がいるものです。
50m競争で、同じくらいの足の速さの選手2人を走らせるとわかりますが、最初の10mは遅くてもラスト10mが速い選手がいます。もちろん、この逆の場合もあります。
足を速くするトレーニング方法
陸上競技の短距離走では、強く地面を蹴ることやその反動で足を素早く前に出すこと、腕を大きく振ることが正しいフォームと言われていますね。
サッカーの試合での走りの特徴は、素早いステップワークの延長上です。
サイドステップやクロスステップから通常のランに移行していくものです。
三浦のチームでは、ラダートレーニングや低いハードル(マイクロハードル)を使って素早く正確なステップワークのトレーニングを行っています。
低学年は「鬼ごっこ」トレーニング
低学年の選手たちには、理論を指導するよりも「鬼ごっこ」形式のゲームをたくさん行っています。
鬼になって仲間を追いかける、鬼から逃げる。どれも「周りを見て判断」「フェイントを使うと有利」など、サッカーの試合に似た要素が盛りだくさんです。
小さなエリア、大きなエリアを使い分けていますが、このような「繰り返しダッシュ」のトレーニングは、負荷が大きいですが、心肺機能を高める効果もあるので、毎回のトレーニングに取り入れています。
まとめ
サッカーを始めたばかりの子供たちを見ていると、ボールを蹴る動作は「足」を使う意識が高く、腕でバランスを取ることや、全身を使ってボールを蹴るという感覚が乏しいようです。
走ることをトレーニングする時も同じです。
足を速く動かせばいいのではなく、頭から腕、体幹、体全体を使って走ることを意識させる必要があります。
指導者は「足を速く動かせ」「ももを高く上げろ」と言いますが、もっと体全身を使うことを意識させるべきでしょう。
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