新年度からサッカーを始める子供たちと保護者の方々へ
三浦です。
いよいよ明日から2023年4月、少年サッカーにとっては新シーズンが始まります。
新年度になったらサッカーを始めよう、チームに入ろうと考えている子供たちと保護者に向けてメッセージを送りたいと思います。
サッカーを楽しみたい、サッカーを通して健康な心身を作りたい、試合で勝ちたい、将来はプロになりたい、などなどいろいろな目的があると思います。
少年サッカーを指導して約20年の三浦の経験と少年サッカーの実情からアドバイスします。
始めてサッカー少年少女の保護者になるということ
保護者がサッカー好き、またはサッカー経験者の場合、お子さんがサッカーに興味はないけど、サッカーをさせたいという場合があるでしょう。
お子さんが試合で活躍する姿を見たい、子供とボールを蹴ってみたいという動機はよくわかります。
友達がサッカーを始めるからという理由もあるでしょう。
サッカーに興味がなくても、いざ始めてみたらサッカーが大好きになったという例はいくらでもあります。
サッカーをする環境は、スポーツ少年団、街クラブ、サッカースクールなど形態が異なります。
街クラブに入っているけれど、サッカースクールにも通っているというパターンもあります。
サッカースクールは、学校教育に対する「学習塾」のようなものです。
サッカースクールだけに通うという形態もあります。技術だけを教わり、チーム活動は行わないというものです。
少年サッカーを取り巻く環境はさまざまですが、保護者がこれを理解していないと、お子さんがサッカーを好きになれない可能性もあります。
サッカーをする環境はさまざま
大会で勝つこと、競技性を重んじるチームなのか、大会には参加するけれど、それほど勝ち負けにはこだわらず、友達と仲良くサッカーを楽しめればいいというチームなのか。
これらのチームは大会に参加するので、土日、祝日、夏休み、冬休みに大会があり、保護者のサポートが必要な場合があります。
保護者も一緒にサッカーを楽しみたいのなら苦痛ではありませんが、いろいろな価値観を持つ家庭がありますので、苦痛に感じる場合もあるでしょう。
その場合は、平日の夕方に行われるサッカースクールなどが選択肢に入ってきます。
多くはフットサルコートを使って練習やミニゲームが行われます。
子供が生まれて始めてサッカーを始める場合、多くの保護者も生まれて始めてサッカー少年少女の保護者になります。
小学1年生から始めれば6年間続くサッカー生活。少年サッカーの最初のハードルはここにあるように思います。
競技性を求めるか、楽しさを求めるか。
チーム、クラブによって差があるので、保護者、お子さんともに「体験」してみるのも手です。
プレイヤーズファーストが判断の基準
お子さんがサッカーをしたいと思うこと。小さなサッカー選手の「プレイヤーズファースト」を最優先して考えることが大事です。
動機やきっかけはいろいろありますが、お子さんがサッカーをやりたいと思っているかどうかが基準です。
1年生でサッカーを始めて、なかなか上達しないので4年生を前に辞めてしまう子。3年生までスクールに通っていたけれど、試合がないので4年生からクラブチームに入る子。
サッカーを始めたら、生涯続けて欲しいのは指導者としての考えですが、判断するのは子供たちです。
サッカーが楽しいと思える環境にいれば、辞める理由はありません。
しかし、保護者の事情でサッカーを続けられない場合があります。仕事や家庭の問題で土日に時間が取れないという事情があります。
サッカー少年がサッカーを楽しく続けるということは幸せなことだとつくづく思います。
チーム体験の時に観察するポイント
通っている小学校単位にスポーツ少年団があり、選択の余地がない場合もあることでしょう。
逆に、通える範囲内に3,4チームがあるという場合もあることでしょう。
チームを選ぶことが出来る場合は、次のポイントを見ることをおすすめします。
・子供たちが伸び伸びと練習しているか、コーチの顔色を伺いながら練習していないか。
・子供たちとコーチが冗談を言い合える環境にあるか?(言い合える環境が好ましい)
・コーチも練習に混じってトレーニングしているか(混じっていた方がよい)
・子供たちを集めて長話ばかりしていないか(時間がもったいない)
・練習メニューがスムーズに切り替わっているか、選手に戸惑いはないか(場当たり的な練習はダメ)
・ボールや用具が散乱していないか、安全性に配慮されているか(天候や気温への配慮も必要)
・保護者が過剰に練習に口出しをしていないか(技術的なコーチングが指導者に任されていない)
・1回の練習時間が長すぎないこと。長くても2時間(試合がある日を除いて)
コーチとしてのアドバイス
三浦は長いこと少年サッカーの指導を続けて来ましたが、毎年、保護者さんに同じ事をお願いしています。
「子供たちを長い目で見てあげてください」
ひとつの技術を身につけるための時間は個人差があります。
ひとりひとりの身長や体重が違うように、神経系の発達も違います。
小学生は発育発達過程にあって、体と心の成長の真っ只中にいます。ゴールデンエイジと呼ばれる年代です。
難しい技術を習得しやすい年代とは言え、成長には時間がかかります。
足でボールを扱うサッカーは、スポーツの中でも難易度が高いです。ルールはシンプルですが、手でボールを扱う競技に比べて、習熟するスピードは遅いです。
キック、トラップ、ドリブルにはいろいろな種類があります。ボールに触る時には片足立ちになり、走りながらボールに触れます。
サッカー経験者の保護者にとって当たり前に出来ることも、子供達にとって生まれて始めての動きかも知れません。
サッカー少年の保護者(指導者も)が口にしてはならない言葉があります。それは
「なぜ出来ないんだ」
という言葉です。
保護者は我が子、子供たちの最高のサポーターでいてください。
サポーターではあっても手を出していけないこともあります。
「自分のことは自分でする」
ソックスやシャツなどを自分で用意することは小さなスポーツマンにとって当たり前の事です。
忘れ物を経験することも、ミスを繰り返さないための貴重な体験です。
最後に
「元気に挨拶しよう」
チームでも、家庭でも!
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