新年度から取り組む学年別トレーニング(小学2年生)

三浦直弥 トレーニング 講師

三浦です。

新年度のトレーニング計画を立案しました。

小学生のサッカーの特徴は、小学1年生と小学6年生が同じトレーニングメニューをこなせる場合と、体格や身体能力が異なるために別々のメニューにする必要があることです。

今回は、小学2年生のトレーニングについて注目してみました。

小学2年生のトレーニングメニューの特徴

小学1年生の春からチームに加入して1年が経つ選手たちですが、トレーニングの主目的はボールコントロールです。

自分とボールの関係、さらに奪いに来る相手が加わった場合のプレーを身に着けてきます。

ドリブル、パス、シュートなど出来るだけボールを使った練習を多くし、ボールに慣れることを目的にします。

キック練習で気をつけたいこと

小学生の4号球もまだ体格的は大きく重く感じる選手もいることでしょう。

ボールを遠くへ強く飛ばすことが出来る選手も現れ始める時期ですが、蹴れない選手との差が生まれるのもこの時期です。

うまくボールが蹴れない選手は、リフティングも苦手なものです。

インサイド、インステップでボールを捉えるという感覚を掴むまでは、キックの飛距離やリフティングの回数にはこだわらない方がよいでしょう。

ボールのどこを足のどこで蹴ればよいのかを理解できても、足首を固定する力が弱ければ思ったようなキックは出来ません。

しかし、キチンとしたフォームで半年も練習していると発育発達により足首や股関節、膝が強くなってきます。

正しいフォームを身に着ける練習を主体にして、体の発育発達を待つというスタンスが、怪我の防止やモチベーション低下防止につながると考えます。

フィジカルトレーニングの入り口

1年間の活動で、ある程度体力がついていますので、簡単なエクササイズを取り入れるようにします。

ジャンプやスプリントのほかに、体幹トレーニングを意識した腕立て伏せポーズなどです。

ボールと自分という関係

小学2年生は、ボールを積極的に持って、相手に仕掛けていくプレーを意識させるようにしています。

ミニゲームでは、自分ひとりでしかけるよう誘導しますが、味方を使ったプレーや、味方からパスを引き出す動きが自然に出てくる場合があります。

そのような場合は、チームメイトを使うことが「逃げ」になっていないかを確認しながら、自分から仕掛けるという姿勢の大切さを伝えます。

サッカーとは攻めるもの

小学3年生以下では、ビブスを用いてしっぽ取り鬼ごっこをすることで、ビブスを奪うという攻めの姿勢と、ビブスを奪われないという守りの姿勢をゲーム感覚で身につけることができます。

練習メンバーの中には消極的な選手も現れてきます。そのような選手を性格だからやむを得ないものとして扱ってしまうと、高学年になっても消極的な選手となる可能性が高いです。

失うものがないこの年代だからこそ、消極的にならずに積極的に奪いに行く雰囲気を作ることが、長期の指導計画には大切な考え方でしょう。

団子サッカーの経験

8人制の対外試合の経験は浅いものの、サッカーというゲームの楽しさを体験出来るよう工夫します。

ボールが飛ばないのでボールの周りに団子状に集まる傾向がありますが、この様子を客観的に見られるような選手が現れるよう誘導します。

プレゴールデンエイジと言われる小学2年生の指導は伸びしろだらけなので、焦らず取り組んでいきたいですね。

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