【戦術】パスワークを駆使して相手陣内に入り込む方法とは…?
三浦です。
なでしこジャパンもワールドカップ出場を決めましたね。
先週末の練習後に保護者と会話していたら、オーストラリア戦の話になりました。
オーストラリア戦で時間稼ぎのためのパス回しをする場面を見たお父さんが
「ああいうプレーをはじめて見ました!あんな事しても反則にはならないのですね!」
と聞いてきました。
無事に終了のホイッスルが鳴っているので反則ではないのですけど、
めったにないプレーなのでびっくりしたようです。
ハリルホジッチ氏が解任になった時に、縦に速い攻撃を目指すハリル流は、
日本人のこれまでのプレースタイルには合わないからか?という情報が
ネットで流れました。
なでしこジャパンのここ10年のプレースタイルは、
まるでバルセロナのようだと言われるように
パスワークを駆使して相手陣内に入り込むサッカーでした。
小さなカラダで世界を相手にするための戦術ですが、
これは女子サッカーに限ったことではなく、男子にも当てはまることですね。
バルセロナやスペイン代表は、小柄な選手の技術を生かして試合に勝つ方法としてパスサッカーを極めて来ました。
そのパスサッカーは結果を出して来ましたが、前回のワールドカップではドイツやオランダのダイナミックなパスワークとスピードを活かしたサッカーが目立ち、パスサッカーの終焉?と言われました。
相手チームのサッカーに合わせるのではなく、自分たちの持ち味を活かしたサッカーで戦うということであればパスサッカーという選択肢はアリだと思います。
男子代表の西野新監督はどのようなサッカーを見せてくれるのか。選手招集を含めて楽しみですね。
■ポジショニングを覚えよう
先週末は4年生以下の大会がありました。
4年生ともなるとロングボールを蹴れるようになり、試合も20分ハーフになって体力が必要になります。
技術と体力はコツコツと練習を重ねれば向上していくものですが、試合でのポジショニングとなると簡単にはいかないものです。
今回の大会で気づいたことは、逆サイドでの攻防に合わせたポジショニングが難しいということです。
逆サイドの展開を読んで、自分はどこに動けばよいのか。
ここがテーマになりました。
逆サイドに限らず、ボールに直接関わっていない選手の動きは技術練習と違って試合をしないと覚えられないものです。
逆にポジショニングを覚えると試合でのプレーがスムーズになり、自分の持ち味を発揮しやすくなります。
■味方の状態をよく見ること
逆サイドの味方、中盤での味方の状態をよく見ることがポジショニングのコツと言えます。
基本的は、ボールを持って前を向いていればパスもドリブルも出来る状態ですね。
ですが、試合中にこの状態になることはそんなに多くないものです。
この状態になるためには
・相手のパスをカットした直後
・ドリブルで相手を抜き去った直後
・味方のパスを受けた直後
・キープのドリブルからターンした直後
このように、攻守の切り替えの瞬間や攻撃でボールを動かした直後でなければ「前を向いてパスを出せる状況」は作れないものです。
■パスをくれと言われても無理!
ボールをキープしている場面では、相手デフェンスが前を向かせてくれないので、逆サイドへのパスはほとんど無理です。
なので、味方がこの状態なのに「おーい!パスパス!」と呼んでも、ボールを持っている味方は「無理!奪われないようにするが精一杯だし、顔が上がっていないので、この状態からパスを出しても相手に奪われるだけ!」
と心の中で思っているはずです。
うまくターンした直後であれば視界がパッと広がるので、逆サイドも視野に入ります。
逆サイドから呼ぶのであれば、味方の状態をよく見て「ターン出来そうだ・・・よし!ターン出来た!」というタイミングでしょうね。
このタイミングであれば、相手デフェンス陣もボールを注視するので、裏に入られても気づかないかも知れません。
■練習試合の効果を100%引き出すためには?
このようにポジショニングを工夫してボールを受けることが出来るまでには、練習試合などのゲーム形式のなかで覚えていくしかありません。
ボールを持った時のプレーを試す場としての位置づけではなく、ボールの受け方や奪い方を覚える場、試す場として練習試合は大切です。
チーム全員が試合に出て、試したい内容を決めてチャレンジすること。テーマを決めずに勝ち負けだけを競うことは、練習試合を50%しか活用していないと言えるかも知れません。
コーチや監督からの指示でテーマを決めるだけでなく、普段から自分が伸ばしたいプレーや苦手なプレーを意識しておくことで個人テーマを持つことが出来ますよ。
個人テーマを管理するためにも「サッカーノート」の存在は貴重です。
練習の前後、試合の前後にサッカーノートを開くことで、プレーがよくなることでしょう。
まだ4月なので、今からノートを準備して今年度の成長を記録していきましょうね。
頑張りましょう!
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