☆サッカーが上手くなるために必要な技術の三大ポイント②

スキルアップ 檜垣裕志 練習法 講師

★利き足は完結ではなく、はじまり

「良いボールの持ち方」というのは、普段からの本人のボールの触り方、ボールへの反応、ボールへの入り方、身体、軸、右足、左足、ボールを持っているときの佇まいなどなど、あらゆるポイントを見極められない限りは、良いボールの持ち方にはつながりません。

そもそも人間の身体は良いボールの持ち方になるようにはできていません。

地面にある両足は横に並んでいます。その時点で、身体は開いているのです。

身体が開いてないというのは、どちらかの足が前とか後ろということではありません。

サッカーであれば、軸足がしっかりしているかどうかは、ものすごく重要です。

それが身体の開きと関係しています。

利き足ばかりでボールを触り、利き足だけでボールを触りコントロールしようとすることは、両足で適当にボールを触っているよりは、あきらかにボールの持ち方は良くなります。

しかし、それは悪いものとの比較であり、本人が本当に良いボールの持ち方をしていることではありません。

普段から両足適当にボールタッチをしているより、利き足だけでボールタッチをしているほうが、はるかに良いというだけです。

★ただの利き足と良い利き足の使い方は全く違う

「利き足だけ」の方が良いと言いましたが、そこで間違った解釈が多々あります。

なぜなら、良いボールの持ち方を知らないからです。

だから、悪いものとの比較や勝手な考えによって、上手くなることが止まります。

さらには、レベルが下がる、すぐに悪いボールの持ち方になります。

だからこそ、良い利き足の使い方も学ぶ必要があります。

そのためには、利き足だけでたくさんボールを触り、利き足の感覚を上げておく必要があります。

その中で良いボールの持ち方、良いボールの置き場所がわかれば、良いボールコントロールが必要となり、良い利き足の使い方につながります。

★良いボールの持ち方につなげるために①

例えば、練習中に利き足でドリブルをしているときにも良いか悪いかわかります。

真っ直ぐにドリブルをするという練習でも、そこにはボールの持ち方があらわれます。

自分なりに真っ直ぐドリブルをしているつもりが真っ直ぐではなく、悪いボールの持ち方ということが多々あるのです。

真っ直ぐにドリブルというのは、それは、ラインに沿ってドリブルということではありません。

例えば、ラインに沿ってドリブルやマーカーを使ってのドリブルも、良いボールの持ち方をわかっているのであれば良いですが、それを知らないとただの形だけのドリブルになり、良いボールの持ち方にはなりません。

★良いボールの持ち方につなげるために②

良いボールの持ち方につなげるためには、人間の身体の癖についても知る必要があります。

なぜ、利き足側にボールを運ぶことが大事なのかというと、人間の身体の癖から利き足でボールを運ぼうとしても、そのボールは逆足側に行ってしまうからです。

人間の身体は開いていて、地面に着いている両足は横に並んでいます。

真っ直ぐにドリブルをしようとしても、利き足から逆足側にボールは行ってしまいがちです。

(だからといって、ドリブルで利き足側に斜めにボールを出すのは違います)

そのボールの置き場所を見てみると、両足の間だったり、逆足側だったり、良いボールの置き場所になっていないことが多々あります。

だからこそ、ドリブル練習では、ボールの置き場所と身体の関係を見極めねばなりません。

利き足で真っ直ぐドリブルしている中に、

ボールの持ち方

ボールの置き場所

ボールコントロール

が、ハッキリとあらわれているのですから。

この三つはすべてつながっていて、つなげていかねばならないことです。

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