☆ボールコントロールの正しい考え方②

スキルアップ 檜垣裕志 練習法 講師

★ボールを持てるということは

そのレベルでボールを持てるということは、そのレベルでプレーできるだけのボールコントロールレベルがあるということですが、それは単純なリフティングの回数ではありません。

リフティングの回数とボールコントロールは比例するかというと、サッカーの技術への正しい考え方があった上でつながります。

サッカーの技術について、正しい考え方ができているかどうかですから、それがあれば、ワンタッチワンタッチはつながりますが、それがなければ、何万回リフティングができてもサッカーにはつながりません。

サッカーの技術というのは、その瞬間、瞬間で的確な判断から必要なことを正しくプレーできているかどうかです。

例えば、育成年代やアマチュアで、リフティングもろくにできないのに活躍できる子やそういう人は、そのレベルでのボールコントロール技術はあるのです。

それは、リフティングの回数云々ではなくて、「そのレベルでは通用する」ボールコントロールはあるということです。

さらに、フィジカルが強い、足が速い、身長が高い、反応が早いなど、あらゆる総合的な要素を含みます。

ですから、リフティングが何回という人との比較は意味がないのです。

リフティングは、本人自身のボールコントロールレベルを上げるために必要な「トレーニングの一部」ということです。

だから、サッカーの技術とは何かを正しく考えられていないと、サッカーの技術は伸びません。

★ボールを持てなくても勝てるけど

サッカーというスポーツは、ボール保持率が非常に低くても勝てることはあります。

しかし、最低限、そのレベルでのボールコントロール技術は絶対に必要です。

だからこそ、どのレベルであっても、そのレベルのボールコントロール技術は必要なのです。

その考え方がわかっていないと、サッカーの技術にはつながりません。

個が上手くなるには、自分自身のボールコントロール技術を上げることに向き合うのは当たり前のことですから。

それは、例えばリフティングがどうこうではなく、リフティングというトレーニングを正しく理解しているかです。

正しいトレーニングは必ずサッカーのボールコントロール技術につながります。

目の前のボールにちゃんと答えは、あるのですから。

★そのレベルでの最低限のボールコントロール技術

プロにはプロのボールコントロール技術のレベルがあります。

各国によって、ボールコントロールレベルは違います。

さらに、一部リーグと三部リーグではまた違います。

ですから、例えば、世界トップのプロサッカー選手になりたいのであれば、そのレベルでの最低限のボールコントロール技術は絶対に必要ということです。

その考え方なしに、ボールと正しく向き合わずにあれこれやっている人たちが非常に多いのです。

★コツという考え方

SNSなど、DMの質問で一番多い言葉は「コツ」で、コツ教えてくださいというものが非常に多いです。

本来、コツというのは慣れです。

僕たちの指導するアカデミーに通った子は100%上手くなります。

それはコーチの指導に正しい基礎基本があるからです。

例えば、そこには利き足という意識についての指導がありますが、子どもたちがやっている利き足というのはコツではなく、慣れです。

利き足という意識と利き足中心だけで上手くはなりますが、それは利き手を普段からたくさん使うのと同じで、良くなるのは当たり前です。

しかし、コツという感覚に陥りやすく、やがて慣れになります。

さらに、両足を適当に使っている子たちより間違いなくボールの持ち方は良くなります。

しかし、それは比較であり、自分自身の成長ではありません。

利き足という意識からボールの持ち方は、前より良くなっただけで、ただそれだけです。

利き足だけでは、良いボールの持ち方でもなく、ボールも置けないですから、技術は全く足りていません。

利き足という言葉で完結したり、持論を持ったり、コツだと感じたり、その時点で成長は止まります。

簡単にコツを教えてほしいと言われても、僕自身は考え方、意識の仕方を伝えるだけです。

ましてや、トラップのコツなどは、本来はありません上手くなるために必要なこと、大事なポイントは数多くありますから、それらを正しくできないうちは、技術は身につきません。

アカデミーの指導とトレーニングにより、サッカーのレベルは確実に上がりますが、そこには継続しかなく、コツや慣れという感覚に陥り、利き足という考え方だけでは、本当の成長はありません。

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