【少年サッカー】状況に合わせたセットプレーを楽しもう
三浦です。
5年生以下の選手たちを、4月からの新シーズンに向けてトレーニングしています。
サッカーの試合の進め方の基本をトレーニングしています。
別の記事で書きましたが、「スローインをチャンスにつなげる方法」もトレーニングしています。
今回は、スローイン以外のアウトオブプレーについて触れていきます。
スローイン以外のアウトオブプレーからの再開はフリーキック、ゴールキック、コーナーキックですね。
目次
フリーキックにメリハリをつける
試合中にはオフサイドを含めて、間接、直接のフリーキックに結びつくファウルがあります。
オフサイドからのフリーキックは比較的ゴールに近い場所で蹴られますね。
一方、中盤では激しいデュエルの結果、思わず足がかかってしまったとか、手で押してしまったというファウルからのフリーキックがあります。
フリーキックのメリハリとは、フリーキックを得た場所でのキックにメリハリをつけようという意味です。
相手ペナルティエリアに近い場面でのフリーキックは、ゴールを狙えます。
キッカーを決め、他の選手もこぼれ球を狙うポジションや、弾き返されたボールを拾える場所に移動します。
ゴールを狙うフリーキックはこのように時間をかけてもよいでしょう。
中盤でのフリーキック
先日の試合で、うちの5年生チームはペナルティエリアの近くであろうと、センターサークル付近であろうと、同じようなフリーキックを行っていました。
ファウルのポイントにボールをおいて、助走距離をとってロングボールを蹴ります。味方もその様子を見守るという感じです。
相手チームは慌てなくても自軍エンドに戻ったり、マークにつく時間があります。
有利なはずのセットプレーですが、カウンターで反撃のチャンスなのにもったいないな~という場面を何度も見ました。
クイックからの再開
中盤でファウルが起きた瞬間、レフリーはホイッスルを吹くと同時にフリーキックを与えるチームの攻撃方向を腕を上げて示します。
選手はレフリーの挙動を見るか見ないかのうちに、素早くボールを止め、すぐにキックしてプレーを再開できます。
カウンター攻撃の途中に受けたファウルでも、ボールがコントロール出来る範囲であればレフリーが「アドバンテージ、プレーオン」のジャスチャーで進めますので、これも理解しておきたいルールです。
しかし、ボールがコントロール出来ない状況だと判断したらレフリーはファウルと判断します。
その時に、ゆっくり再開するか、クイックで再開するか。それは選手の判断です。
クイックからの再開では、ホイッスルが鳴った瞬間に両チームの選手がいったん足を止めるので、すぐにボールを動かすことで有利になることがあります。
三浦が経験したこれまでの試合で、フリーキックをクイックから再開できるチームはほぼチャンスメイクにつながっていました。
クイックを判断した選手は、全体的にサッカーをよく理解していて、サッカーを楽しんでいるように見えます。
ショートコーナーという選択
コーナーキックもアウトオブプレーからの再開方法のひとつです。フリーキックと並んでセットプレーの代表ですね。
小学生の高学年になれば、ゴールのニアポスト、ファーポストを狙って蹴り分けることや、時にはショートコーナーキックを使って意表を突くこともできるでしょう。
低学年の場合は、ゴール前にノーバウンドで蹴れる選手は多くないので、ショートコーナーで確実にゴールを狙うことが望ましいです。
というのは、ゴール前を狙って蹴ってもディフェンダーに当たりブロックされて、大きくクリアーされるケースが多いからです。
小学生のサッカーでは、スキルに合わせてセットプレーの方法を決めることでサッカーが楽しめる場合があるようです。
大人のサッカーと同じプレーを求めず、体力やスキルに合わせてサッカーを楽しむことが選手にとってメリットがあると考えています。
ショートコーナーはアイディアの勝負
ショートコーナーでは、キッカーはいったん近づいてくる味方に渡して、相手選手を引き出してゴール前にボールを入れるという方法がよいでしょう。
ショートコーナーを受ける選手の位置もコーナー近くだけでなく、やや離れて受けることで、相手チームからのきついプレッシャーを受けずにすみます。
ショートコーナーのメリットは、相手に奪われたとしてもサイドの位置なのでセンターからのカウンターに比べれば致命傷になりにくいことです。
自信をもって取り組みましょう。
ショートコーナーで気をつけたいのは、キッカーが味方に渡してからゴールライン方向に走り、そこに縦パスが出てしまうというオフサイドです。
長いパスでも短いパスでもオフサイドルールは変わりません。
ゴールキックが飛ばない
大人のサッカーのゴールキックは実に遠くに飛びますね。
相手ゴールに少しでも近い場所で争点を作ることが目的ですが、小学生のGKも遠くへ飛ばそうと頑張っています。
しかし、ロングボールを蹴ることが苦手な場合は、ボールがうまく浮かずにゴロになってしまいピンチを招くシーンをよく見ます。
ゴールキックを練習するなら、目の前のフォワードの頭を超すことが目標ですね。
ゴールキックからボールをつなぐ
浮き玉の長いボールを蹴ることが出来ない場合は、サイドバックへボールを渡してボールをつなぐという展開もあります。
低学年の場合は、ゴールキックからのボールをいかに相手エンドに運び入れるかということがテーマになります。
GKがゴールキックを蹴らずに、ゴール前に立ち、センターバックの選手がゴールキックを蹴る場面もあります。
相手にカットされた時の用心になりますが、三浦はゴールキックはGKが蹴るべきだと思っています。
少年サッカーは8人制で、GKと言えどもフィールダーのひとりとしてプレーしなければなりません。
センターバックが蹴って、リスク回避するとフィールドには6人しか残っていません。
この1人の差は大きく、相手チームの選手ひとりをマーク出来ずにフリーになります。
まとめ
サッカーでは、アウトオブプレーからの再開で、実に多くのことが学べます。
それは大人も同じことです。
少年サッカーではレフリーをお父さんコーチが務める場合もありますが、サッカー少年にルールを理解させるためにも、勇気を持ってファウルをとりましょう。
体力差、体格差の大きい選手が同じコートで試合をする少年サッカーの場合は、小さい選手が当たり負けして転倒することがあります。
ファウル、アウトオブプレー、セットプレーなどについて、選手と一緒に考えるとよりサッカーが楽しめるでしょう。
ルールがあるからサッカーは楽しい。そう思えるはずです。
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