【少年サッカー】試合中のスローインどこに投げてる?
三浦です。
もう2月も半ばを過ぎ、今年度のシーズンも3月を残すのみです。
6年生は中学生でのサッカーの準備トレーニングをしています。
4月からトップチームになる5年生を中心にトレーニングを進めています。
5年生どうしの交流大会に参加して、試合をしながら基本をチェックしています。
サッカーの基本というと、止める、蹴る、運ぶという個人スキルが思い浮かびますね。
個人スキルと同時に「試合を有利に進めるにはどうすればいいか?」についてトレーニングしています。
目次
試合を有利に進めるための基本とは
サッカーはキックオフで始まり、前半がホイッスルで開始され、20分の前半を終了すると、ホイッスルでハーフタイムを迎えます。
5分のハーフタイムの後、キックオフで後半が始まり、20分の後半を終了するとホイッスルで後半が終了します。
これが1ゲームの流れです。
前後半20分の試合時間の中には「インプレー」と「アウトオブプレー」があります。
インプレー中のスキルも大事ですが、うちのチームの5年生にはアウトオブプレーについて理解が不足しているなと感じました。
アウトオブプレーとは
アウトオブプレーとは、ボールがコートから出た時のスローイン、ゴールキック、コーナーキック等と、ファウルがあった時のフリーキックに分かれます。
試合に必ずあるのが、コートからボールが出てスローインから再開する場面です。
スローインからプレーを始める様子を見て、あまり考えないでスローインしているなと感じました。
このチームの課題が見つかりました。
スローインとは
スローインとは、ボールを出したチームでない方が手でボールを投げ入れます。
選手たちはタッチラインをボールが割ると、「マイボール!」と叫んでボールを拾いに走ります。
スローインはマイボールです。
しかも、手を使えるので足よりも正確にコートの中に投げ入れることが出来ます。
しかし、スローインからのボールが味方に正確に渡るかというとそうでもありません。
仮につながったとしても2本、3本とつながることは稀です。
スローインを受けた瞬間に、逆に相手ボールになる場面が多いのがうちのチームの課題です。
スローインを攻撃方向に投げ入れる呪縛
タッチラインからのスローインは、多くの場面で攻撃方向に投げ入れられます。
選手たちは、スローインは攻撃方向に投げるものだという呪縛にでもかかっているかのようです。
攻撃方向に投げることで有利になる時と不利になる時があるということを知って欲しいです。
味方選手が走り込んでボールをコントロールできるスペースがあれば有利です。チャンスですね。
スローインは味方へ渡すことが目的
マイボールですから、手で味方に投げることで味方にボールを渡し、パスやドリブルで展開することが出来ると有利ですね。
しかし、これがなかなか上手くいかないですよね。
足もとに投げればコントールしやすいのですが、浮き玉で渡してしまうと受けた選手がコントロールに手間取ることになります。
バウンドさせてしまった高い確率で相手チームに奪われてしまうでしょう。
投げる選手、受ける選手それぞれにスローインをマイボールにする共通認識が必要です。
スローインをチャンスにする方法
何度か対外試合や紅白試合を繰り返してスローインを観察しました。
スローインをする時に、攻撃方向に相手が多く、スペースも少ないにもかかわらず、イチかバチかで投げる場面を目にしたので、三浦がストップをかけました。
スローインはどっちのボール?そう、マイボールだよね。
マイボールはチャンスにしたいよね。そのスローインでチャンスを作れるかな?
選手たちはチャンスではないけど、他にどんな方法があるのかな?という反応です。
攻撃方法と逆の自軍エンドにGK、バックが2人います。選手の周りには大きいスペースもあります。
こっちに投げたらチャンスにならないか?
選手たちは、ボールを相手チームに狙われるのでチャンスにならないと考えているようです。
スローインから間接的にチャンスを作る
いったんバックに渡す、コントロールして逆サイドの味方に渡す。
すると、スローインのポイントに集まっていた両チームの選手たちは、バックへ向かいつつも方向を変え、逆サイドに向かうため、逆サイドはプレッシャーが少ない。
逆サイドから縦パスを出して、フォワードを走り込ませれば、あっという間にサイドに起点を作ることが出来る。
ひとつずつのプレーを止めながら説明を加えてコーチングしました。
トラップミス、パスミスがなければ理論上は成立します。
選手たちは、スローインからそういうプレーをしてもいいの?という顔をしています。
攻撃方法と逆方法にボールを投げてコーチや仲間に叱られた経験があるのかも知れません。
ただし、この間接的にチャンスメイクする方法は、状況判断が必要です。
時には判断ミスをすることもあるでしょう。
選手はそのようなミスを繰り返して、周りを見て判断する能力を高めていくのです。
しかし、コーチを含めて周りの大人は、これを消極的なプレーとか、ボールを迂回させることはタッチ数が増えてリスクと捉えてしまい、このようなプレーをさせない傾向があります。
スローイン時はひとり足りない
スローインする選手をスロワーと言いますが、マイボールでありながら、コートの中はスロワー1人が少ない状況になっています。
通常は、サイドのポジションの選手がスローインを担当するので、スローインが終わったらすぐにコートに入れば何事もなかったかのように試合は再開されます。
しかし、サイドの選手がひとり外に出ていることで、センターの選手がサイド寄りになります。
そして、逆サイドの選手がセンター寄りになります。
相手チームがこの様子を見てチャンスと判断すれば、スローインのボールをカットできたら素早く逆サイドに展開すると有利にボールを運べます。
スローインするチームは、スローインのポイントに近寄り過ぎずにコートの中の選手の配置に気を配る必要があります。
まとめ
高校サッカーではロングスローインで得点チャンスにつながることもあります。
しかし、小学生の場合は遠投は無理なので確実に味方につなげることが大事ですね。
スローインを上手に投げることも練習が必要です。正しいフォームで投げないとファウルスローになって相手ボールになります。
スローインする位置、タッチラインを超えないことなど、ルールもしっかり身につけましょう。
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