☆久保建英選手や三笘薫選手から考える利き足指導の重要性

スキルアップ 檜垣裕志 講師

★最大限に上手くなることに、繋がるかどうか

本人が最大限に上手くなることに繋がるかどうかは、考え方と、どのような指導を受けてやるかに関係があります。

例えば、久保建英選手や三笘薫選手は、育成年代で、当時、高崎コーチから「利き足の指導」を受けました。

彼らにとっては、「利き足」というキーワードから、自分たちのサッカーの大きなプラスになったのは間違いありません。

それこそ、日本の指導の中では「利き足」というキーワード、ヒントは、上手くなるための大きなポイントです。

なぜなら、日本の両足指導には「良いボールの持ち方」、「良いボールの置き場所」は全くありません。

そもそも、日本では「良いボールの持ち方」も「良いボールの置き場所」をわかっていない中で指導をしているのですから。

★ほとんどが両足指導の中で

久保建英選手や三笘薫選手が他の日本人選手とボールの持ち方、ボールの置き場所が違うのは、簡単に言うと「利き足の指導」を受けたからです。

彼らも日本人ですから、両足指導ばかりだったでしょう。

その中で、高崎コーチの利き足の指導は新しい感覚に繋がったはずです。

しかし、高崎コーチ以外からは、必ず両足、逆足の指導、トレーニングばかりだったでしょう。

この二人は、利き足というキーワードから自身の才能に繋がっただけです。

本人たちは、無意識でしょう。

高崎コーチから利き足の考え方について、他にも、たくさんの選手たちが指導を受けていたはずです。

では、他の選手たちは、なぜボールの持ち方が変わらなかったのか?

それは、本人も含め、周りの大人たちは「良いボールの持ち方」を知らない中で、その大人たちから必ず両足、逆足ということを言われ続け、両足のトレーニング、両足のボールタッチをしてきたからです。

良いボールを持ち方、良いボールの置き場所を正しく知らない人たちのそれこそ「両足、逆足」という洗脳です。

そんな日本の環境の中で、久保建英選手や三笘薫選手は、利き足の指導から自然に良い感覚を身につけただけです。

★一番の才能

サッカーから人間の才能を考えたら、一番の才能は利き足です。

本来なら、誰からの指導も受けなければ、子どもは利き足ばかりでボールを触っていたはずです。

しかし、日本の大人たちは必ず、いや絶対に、両足でボールタッチをさせます。

両足、逆足、必ず言われます。

サッカーを知らない素人からも言われます。

両足インのバタバタボールタッチを見ない場所は、日本にはありません。

大人たちは、

「ほら、両足でボールを触ったら簡単にボールをコントロール出来るでしょ」

それは、ボールコントロールではありません。

適当に両足でボールを触っているだけです。

人間の身体のつくりのラクなことをしているだけです。

だから、ボールの持ち方が悪くなるのです。

でも、その人たちは、良いボールの持ち方の意味をわかっていないから、永遠にそのままなのです。

そのレベルでは、サッカーやれますからね。

しかし、個が上手くなることはありません。

★利き足指導ってなんだ?

そもそも、利き足指導って何でしょう?

本来は、利き足指導で上手くなるとか、ならないとかではありません。

日本では、両足指導ばかりですから、比較すると利き足だけでボールを触っているだけでも「ボールの持ち方」は良くなります。

ただ、それだけです。

良いボールの持ち方、良いボールの置き場所を正しく理解してない限りは、ほとんどが利き足だけ、両足適当にボールを触っているだけなのです。

正しいことがわかっていなければ、利き足指導も両足指導も間違いだらけです。

★大人が子どもの良い感覚を潰している

人間、利き足中心になるのは自然で、当たり前なのに、その良さを潰しているのは、すべて大人の責任です。

その大人たちはプロも含めて、「良いボールの持ち方」、「良いボールの置き場所」を知りません。

プロだからわかっているわけではありません。

そこには、良いボールの持ち方について、具体的にどういうものかは全くないですよね。

例えば、試合の中の解説などで、その場面などを見てボールの持ち方が良いと言っていても、それはただその場面で良かっただけです。

本人が上手くなるためには、普段からどのように「良いボールの持ち方」に繋げるかが最も重要なのです。

普段から、本人のサッカーを見極められねばならないのです。

日本の大人たちは、良いボールの持ち方の基礎基本がわかっていないから、人間本来の最初の良い感覚を消してしまっているのです。

良いボールの持ち方がわかっていれば、一番の才能の利き足から指導とトレーニングをするのは当然です。

あくまでも、指導する側に「良いボールの持ち方」がわかっていればですが。

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