☆ワールドカップからサッカーを学び、サッカーが上手くなるために③ ブラジルから学ぶ

スキルアップ 檜垣裕志 講師

★ブラジルの強さの秘密を知らない日本人

ブラジルの初戦、素晴らしい試合でした。

攻守において、全員、個々の技術、能力、センスが抜群だった。

ブラジルの強さには理由があって、日本ではそのことをわかっていないのに、ブラジルはドリブルがどうとか、フェイントは、ジンガとか言っている人たちが数多くいる。

だから、そういう人たちは全く上手くないし、上手くなれない。

★ブラジルの強さの理由

ブラジルは世界で唯一、ワールドカップ5度の優勝、すべてのワールドカップに出場している。

ブラジルサッカーには歴史があり、文化であり、生活に密接につながっている。

だからこそ、サッカーにおいて、どのような勝利が必要なのかが国民すべてがわかっている。

ただ勝てば良いわけではない。

美しく強く、圧倒的な勝利を望んでいる。

そのような環境の国は、世界で唯一だろう。

その環境で育まれるサッカーとは何かを知らずに、ブラジルサッカーの強さは語れない。

★ボールを持てることは当たり前

サッカーがそれだけ生活に繋がっているからこそ、ブラジルは子どもからサッカーを知っている。

日本のように、子どもにサッカーを教えなければならない環境とは180度違う。

だから、当たり前に自然に、子どもの頃からゴールするために、ゴールさせないために、より良い判断が必要なことをわかっている。

そして、そのためには、技術がなければならないことを心の底からわかっている。

★ブラジル人の利き足の意味

ブラジル人は、サッカーを知っていて、ボールを持てることの重要性、ボールを取られてはいけないということを当たり前のこととしてわかっている。

その中で、彼らは自然に利き足にボールを置き、利き足でボールを持っている。

しかし、彼らは利き足にボールを置いて、利き足でボールを持つことを頭で理解しているわけではない。

ボールを持てるため、ボールを取られないためということをわかっている中で、人間本来の感覚である利き足が中心になっているだけ。

日本代表になるような選手たちも、根底にはボールを取られてはいけないことを強く感じている。

これは、ブラジル代表選手も日本代表選手も同じなはず。

しかし、そこにどのような差があるかということで、はじめて利き足論、両足論がある。

ボールを持てる、ボールは取られてはいけないということを心の底からわかっていない者には、利き足がどうとか、両足がどうとかは、本当は意味を持たない。

 

★利き足中心が良いに決まっている

単純に、ボールを持てるようになる、ボールを取られないためと考えたら、日本の両足指導より、利き足指導の方が絶対に良い。

ワールドカップを見ても、それはハッキリしている。

だからこそ、利き足中心の指導は最低限のこととならない限りは、日本が世界のトップにはなれない。

利き足にボールを置く、利き足でボールを持つ、その質や精度を上げるということは、サッカー選手として上手くなるには必須である。

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